新・からっぽ禅蔵

上座部仏教僧としてタイで修行の後、日本の禅僧となった、水辺を愛するサーファー僧侶のブログ。

迷惑なんですけど

2019-09-15 06:21:17 | 日記
サーフィンをするには、サーフボードやウェットスーツは大切であるが、それ以上に大切なのが、サーフィンに於ける最低限のルールとマナーだ。

更に、通常のサーフィンルールとマナー以外にも、ローカル(地元サーファー)とビジター(他の地域から海へサーフィンをしに行く訪問者サーファー)の問題も重要である。

基本的に、ローカルが優先と思っておいて間違いない。
ビジターは、ローカルたちが住む地域に訪れて、遊ばせてもらうわけなのだから、それなりに謙虚さを忘れずにいたいものだ。

そもそもローカルは、基本的にその地域の住民税も払っているはず。
我々ビジターは、それすら払っていないのだw

世界的に有名なサーファーであるロブ・マチャドも、ハワイのパイプラインのローカルについて次のように言っていた。
「パイプラインは危険な波だからね。ローカルが目を光らせているのは良い事だと思うよ」と。

勿論、僕自身も、過去にローカルにモンクを言われてイヤな思いをした事だってあるし、人によっては、ローカルから もっと酷い目に合った事がある人もいるかも知れない。
ビジターとして長年サーフィンをしていれば、誰しも1度や2度はローカルにイヤな思いをさせられた事はあると思う。
しかし、それでも、ローカルがいるエリアでは、それなりの秩序が守られるのだ。

一方、ローカルが居ない海ではどうか。

勿論、ローカルを気にする事なく、ビジターでも自由にのびのびとサーフィンを楽しめる事が少なくない。
しかし、場合によっては、秩序が無くて、無法地帯になっている事がある。

例えば、先日、僕がサーフィンをした海で、次のような事があった。

ビジターサーファーの5~6人のグループが、海の中で大騒ぎしていた。
それはまるで海を占領しているかのような我が物ぶりだった。
そんな中で、僕が良い波をキャッチして乗ろうとすると、そのグループは、大声で「あっ!」「あっ!」とか「アブねー!アブねー!」などと言って騒ぎ立てた。

要するに、こうだ。

「あっ!アブねー!」などの緊急事態を知らせる声を耳にすれば、こっちも、「えっ?なんだろう」と思ってその波に乗るのをやめて見送る。
しかし実際は、「あっ!アブねー!」なんて言うような緊急事態は何も起きてなくて、ただ大声を出して、僕が波に乗るのを妨害しているだけなのだ。

こうした行為は、かなり悪質だ。
なぜなら、場合によっては、海の中では本当に危険な事だって起きうる。
そんな場所で、起きてもいない〝危険〟を叫んで他人のサーフィンを妨害する行為は、これ以下はないほどの最低な行為だ。

これは、実際は溺れていないのに、溺れたふりをして「助けてくれ~」と叫んで周囲に多大な迷惑をかける事と同類だと断言して良いであろう。
こういう輩は、もはやサーファーとも呼べない。

「ギャーギャー騒いで他人のサーフィンをジャマするなら、もう2度と海に入って来るんじゃねーよ」と言いたい。

ところで、話しは変わるが、先日、僕が僧侶としてお勤めさせて頂いたご葬儀では、少し変わった喪主様がいらした。

弔辞は、我々僧侶が行う葬儀式の後にすれば良いのに、わざわざ式の途中で、式を中断して、亡くなった故人の友人たちに弔辞を読ませたのだ。
しかも1人ではなく、3人もだ。
1人あたり5~6分。それに、次の人に交代する時間もあるので、3人が弔辞を終えた頃には、20分も経過していた。
つまり20分間も式を中断させたのだ。
このため、僧侶である僕からの読経後の法話の時間は無くなり、やむを得ず、法話は割愛した。

それだけではない。

式後、その葬儀ホールから車で30分以内に到着できる火葬場まで、1時間もかかったのだ。

どういう事か?というと、喪主様が、「火葬場へ直行するんじゃなくて、多少 遠回りでも、自宅の前の道へ回って 自宅前を通ってほしい」と、霊柩車のドライバーさんにそんな我がままを言ったそうだ。
このため、火葬場到着は大幅に遅れ、火葬場の予定時刻はメチャクチャになった。

通常、この火葬場では、到着してから「お別れ室」に案内され、そこで、再度、お棺の中の故人のお顔をご覧になり、我々僧侶の読経のもと、ご焼香もして頂ける。
だが、到着が大幅に遅れたので、それらは全て省略され、故人は大急ぎで火葬炉内へ直行になった。

葬式では、式を20分も中断するものだから我々僧侶の法話は無くなり、
火葬場では、30分以上も遅れて到着したため故人のお顔も見れず、焼香も無しになって火葬炉へ直行。

これが、本当に喪主様の望んでいたご供養だったのだろうか?

いや、葬式は、中断などせずに、やはり我々僧侶に任せたほうが良いご供養になるし、
火葬場到着の時刻を無視するのではなくて、時間はしっかり守り、火葬場の係りの人や我々僧侶に任せれば、火葬炉に入る前にゆっくりお別れ出来たのだ。

結局、その喪主様は、自らの我がままのために、かなりの損をしたという結果になった。

さて、改めて言いたい。

サーフィンをする海には、ローカルがいたほうが秩序が守られる事が多い。

葬式では、基本的に、我々僧侶や、葬儀や火葬のプロに任せたほうが、秩序あるスムーズで心温まるご供養が出来るのだ。

いずれにせよ、少なくとも、「自分さえ良ければいい」という考えで、周囲に対して迷惑行為をするのは、やめてもらいたいものだ。



【写真:先日、いつも通り日の出と共にサーフィンをした某海。
この日この場所で、僕は、20歳代の若くて綺麗な女性サーファーから話しかけられた。
内容は、そのポイント(サーフィンする海)についての話しだったが、彼女のほうから声をかけられたので、僕のほうが一瞬ちょっとビックリしたw
しかし、お互いサーファー同士。年齢差を越えて、共通する話題がある事も、サーフィンの楽しさの一部かも知れない。
まあ、一般社会の中にも、禅・仏教が好きな人の中にも、変な奴がいる事があるのと同様に、サーファーでも、中には変な奴もいる。
だが一方で、海の中で挨拶を交わしたり、お互い共通する話題で話したりして、楽しく気持ち良くサーフィン出来る事も少なくない。
それに、何よりも、サーフィンそのものは素晴らしい。】
◆新・からっぽ禅蔵◆
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 禅ネタ本19ー 般若湯 ー | トップ | 禅ネタ本20ースッタニパータ... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たかし)
2019-09-23 07:06:55
マナー違反する輩にはお坊さんといえどもイライラするんですね
たかしさんへ (禅蔵)
2019-09-23 09:26:18

コメントありがとうございました。

いや、お坊さんだからこそ、正しい事は正しい。間違っている事は間違っている、と指摘したいと思っています。
イライラしているわけではありません。
どちらかと言えば、呆れています(笑)

まあ、サーフィンだけではなく、陸上の日常生活のなかでも、人と人同士、ルールやマナーを守って気持ちよく過ごしたいものですよね。

禅蔵 合掌

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。