ずっと昔、
私が育った島根の日本海に近い小さな町では
天気の良い晴れた夜空に満天の星が見えていました。
一番みつけやすいのは北斗七星、ひしゃく星で
そのひしゃく星が季節によって向きが変わって見えるのを
子供心に不思議に思ったことを覚えています。
それが暦と深く関係していたとは…
400年前の江戸時代前期に、
新しい暦を作る事に命をかけていた安井算哲(後の渋川春海)の話です。
水戸光圀や、会津藩主の保科正之、そしてあの上毛カルタに歌われた
「和算の大家 関孝和」が、登場しますが
関孝和は、今で言うオタッキーな風貌で、
算術や天文を独自に研究し、それらの資料が積み上げられたボロボロの長屋住まい…
これが後に有名になるアノ“和算の大家”とは思えないほど…
演じる市川猿之助さんがいい味出しています。
主人公の安井算哲役の岡田准一さんも、
その妻ゑん役の宮崎あおいさんも
演技が自然で、好感が持てます。
印象的だったのは、
それまでの日本で中国の宣明暦を使っていたために起きていた微妙な誤差を
日本と北京との時差が原因だったことに気付いた場面、
そしてクライマックスの、
算哲の明察通りに日蝕が起こるか否かのシーン
です。
時間を気にしながら、
( 今度こそ…)
と祈るような思いで観ました。
終わった後は、晴れ晴れとした清々しい気持ちになります。
後半に行くほど楽しめる映画です。
京の町で暦の重要性を説く場面では、
その当時の人々の日常が、暦の上での吉凶で大きく左右されていた事を
改めて、この映画のセリフで知りました。
日々の吉凶など全く気にしない生活を送っている私としましては、
先人が、せっかく苦労して作った暦を役立てる事もなく、
無関心に過ごしている事を、
深く反省した次第でございます。(~_~;)
清水由美 🔭
私が育った島根の日本海に近い小さな町では
天気の良い晴れた夜空に満天の星が見えていました。
一番みつけやすいのは北斗七星、ひしゃく星で
そのひしゃく星が季節によって向きが変わって見えるのを
子供心に不思議に思ったことを覚えています。
それが暦と深く関係していたとは…
400年前の江戸時代前期に、
新しい暦を作る事に命をかけていた安井算哲(後の渋川春海)の話です。
水戸光圀や、会津藩主の保科正之、そしてあの上毛カルタに歌われた
「和算の大家 関孝和」が、登場しますが
関孝和は、今で言うオタッキーな風貌で、
算術や天文を独自に研究し、それらの資料が積み上げられたボロボロの長屋住まい…
これが後に有名になるアノ“和算の大家”とは思えないほど…
演じる市川猿之助さんがいい味出しています。
主人公の安井算哲役の岡田准一さんも、
その妻ゑん役の宮崎あおいさんも
演技が自然で、好感が持てます。
印象的だったのは、
それまでの日本で中国の宣明暦を使っていたために起きていた微妙な誤差を
日本と北京との時差が原因だったことに気付いた場面、
そしてクライマックスの、
算哲の明察通りに日蝕が起こるか否かのシーン
です。
時間を気にしながら、
( 今度こそ…)
と祈るような思いで観ました。
終わった後は、晴れ晴れとした清々しい気持ちになります。
後半に行くほど楽しめる映画です。
京の町で暦の重要性を説く場面では、
その当時の人々の日常が、暦の上での吉凶で大きく左右されていた事を
改めて、この映画のセリフで知りました。
日々の吉凶など全く気にしない生活を送っている私としましては、
先人が、せっかく苦労して作った暦を役立てる事もなく、
無関心に過ごしている事を、
深く反省した次第でございます。(~_~;)
清水由美 🔭