声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

従弟が人生を終えた日

2022-12-17 12:00:00 | Diary
朝8:35に郷里の親戚から電話があって
従弟が亡くなった事を知った。

一瞬、何のことか理解できずに頭が混乱したのは、

従弟が肺を患っていた事を知らなかったからだ。

本人は「誰にも言うな」と言っていたらしい…。

最後に会ったのは今年9月24日。
広島の甥っ子の結婚式でだった。

結婚式だけに出て披露宴には出ずに帰るという従弟と、
結婚式には間に合わず遅れて会場入りした私たち夫婦と、廊下で軽く会話を交わした。

今考えれば披露宴に出席しなかったのは、体調がすぐれなかったからだ。

車で2時間かけて無理をして駆けつけたのだろう…

従弟は関西の公立大学を出た後、
大手の事務機器メーカーに務めたが、
親の介護を機に地元に戻って地域のホームセンターに就職し定年まで勤めた。

そもそもは、長男が結婚して別の場所に家を建てたことで、

真面目で優しい次男である従弟は、
親と同居する妹の介護の負担を少しでも軽くしてやろうとしたのかもしれない。

相次ぐ伯父伯母の葬儀でも立派に喪主としての役目を果たした。

責任感の強い人だった。

飲むと饒舌で車が好き。
通勤にはエコカーで、それとは別に趣味で田舎には珍しいポルシェに乗っていた。

ピカピカに磨いた黒光りする愛車を、
「近所迷惑にならない時間帯を選んで乗るんだ」と笑っていた。

穏やかで優しい従弟には意外だと私は思ったが、

かと思えば、
家庭菜園でキュウリやトマト、キャベツにピーマン…ありとあらゆる野菜作りに没頭して、
家の横に作業小屋まで造った。

何でもとことん真面目に取り組む姿勢は相変わらずだった。

何も知らせてくれなかった事を最初は悲しいと思ったが、

彼には彼なりの美学があったのだと思う。

騒がれず、静かに自分の人生に幕を引いたのだ。

もう二度と会えない…そう思うとやはり悲しいが、

今は静かに生前の従弟の姿を偲ぼう…。

お疲れさま!

それにしても、早すぎるよ。

(T ^ T)






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