監督 ウォルター・ヒル
キャスト チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ジル・アイアランド、ストローザー・マーティン、ブライオン・ジェームズ
1975年 アメリカ
ジャンル:アクション
【あらすじ】
1930年代のニューオリンズ。とある倉庫で男同士が壮絶に殴り合う闇試合を見た流れ者チェイニーは、ストリートファイターのマネージャーのスピードに自らを売り込む。そして翌日、試合に臨んだチェイニーは難なく相手を倒してしまった。チェイニーの強さに味をしめたスピードはやがて、ストリートファイトの世界でチャンピオンの座に君臨する強敵ジムに勝負を申し込む。やがて多額のファイト・マネーを賭けた試合が行なわれ…。
【感想】
「ストリートファイター」と言えばジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のかの迷作が悪い意味で有名ですが、本作はチャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンという西部劇の印象が強い二人の共演作。ウォルター・ヒルの初監督作品という位置付けでもある。
特にジェームズ・コバーンは西部劇が下火になったから新しい分野に進出したのではないかと疑うほど自分の中では西部劇以外に出ているのは違和感がある俳優だったりする。
流れ者とそのマネージャーがストリートファイトで金を稼ぐ。
チャールズ・ブロンソンが年老いてもガチな殴り合いを演じるシーンはまさに役者魂を感じました。1975年であることを考えるとかなり危険な撮影だったはずです。本作の見どころはこの部分が全てでしょう。
ただ映画としてはその内容に面白味を感じないところが痛い。同じようなタイマンの殴り合いが最後まで続くとさすがに飽きてきました。一対一の勝負ということでどうしてもバリエーションに乏しく、どの試合も同じような展開になりがちだったと思います。
また主人公がなぜ異様に格闘が強く、このような流れ者をしているのか素性がほとんど語られていないのは男の悲哀とかミステリアスな雰囲気を出す為の意図的な演出なのでしょうが、私にはもう少しだけ説明してほしいように感じました。このあたりのさじ加減は監督の力量によるものが大きいと思う。
チャールズ・ブロンソンの特徴である男臭い作品ですけど、全盛期と比べるとやはり男臭さが衰えたように感じました。
お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆
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