監督 デイミアン・チャゼル
キャスト ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ソノヤ・ミズノ、ローズマリー・デウィット、J・K・シモンズ
2016年 アメリカ
ジャンル:ミュージカル、ロマンス
【あらすじ】
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。
【感想】
映画館でミュージカル作品を観るのはいつ以来なのか思い出せない。出張中にキャナルシティで「シカゴ」観たら自分以外に客が一人もいなかったのだけはよく覚えているが・・・。
女優希望の女とジャズピアニストの恋の行方をミュージカルやダンス、音楽を交えて描く。
個人的にバッドエンド寄り(寄りと言ったのは二人は仕事の夢を叶えたので必ずしもバッドエンドとは言えないが、そこで恋は終わった以上、少なくともハッピーエンドではない。)はあり得ない。決して後味が悪いというわけではないが、こういう作品は素直にハッピーエンドで締めるべきタイプの作品なのではと私は思った。多くの作品にオマージュを捧げているなら尚更。不満に関してはほぼこの部分です。
冒頭の長回しミュージカルシーンから現在の映像技術で70,80年代の古典的なミュージカルを再現したらこうなるのかと感心しました。本作は多くの作品に対してオマージュが捧げられています。街灯を回るシーンは「雨に唄えば」を思い出すし、「巴里のアメリカ人」「ロシュフォールの恋人たち」を意識させるものもありました。気が付かなかっただけできっと他にもあるはず。途中、やや中だるみしたかなと思うものの最後は盛り返したと思います。
一貫して描かれているのは男女二人の距離感でそれが二人の仕事面での状況を通じて刻々と変化していく様子は非常に上手いなと思いました。ただ前述した通り、結末だけは余計でした。多少単調になってもいいからハッピーエンドで気分よく映画館を後にしたかった。そもそも女は女優として成功する必要はなかったのでは?あれだけ大根とか批判されていた人間が自分語りをしただけで一躍成功するという展開は不自然に感じました。
アカデミー賞のドタバタ劇で一躍知名度が上がった作品ですが、音楽ものとしてみても「恋のゆくえ/ファビュラスベーカーボーイズ」に及ばない。数年したら評価下げると予想。ミュージカルは人を明るい気分にさせる方がいい。
お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆
ラ・ラ・ランド
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