監督 マイケル・ベイ
キャスト マーク・ウォールバーグ、スタンリー・トゥッチ、ソフィア・マイルズ、リー・ビンビン、ケルシー・グラマー
2014年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF、シリーズ
【あらすじ】
人類の存亡をかけ、メガトロンとセンチネル・プライムの野望を打ち砕いたシカゴでの戦いから4年後。オプティマス・プライムらオートボットの面々は、トランスフォーマーを厳しく取り締まろうとする政府の手から逃れていた。ひとり娘のテッサと暮らす廃品工場のオーナーで発明家のケイドはある日、古いトラックを安価で手に入れるが、そのトラックこそ、車に変形して身を隠していたオプティマス・プライムだった。その頃、人類滅亡を目論む新たなディセプティコンが地球に襲来。恐竜からトランスフォームする謎の第三勢力ダイナボットも現れ、新たな戦いが巻き起こる。
【感想】
「パシフィック・リム」を映画館で見逃した後悔から、同じ轍を踏むまいと念のために鑑賞してきたが、本当にどうでもいい映画であった。
まるで安い牛丼特盛みたいな映画。食いきれないほどの大量の肉を出されて、ゲップしながら胸焼け起こしてる状態にさせられる。もっと量少なくていいから上品な味に仕上げてほしいところ。
映像的には前作のダークサイド・ムーンで完成されていたので、本作では何を見どころにするのかに興味を持っていたらただひたすらボリュームアップ路線で攻めてきました。やはり新しさがないと評価する気が起こらない。「質」と「量」があるとするなら質は変えずに量だけ増やしてきただけ。やはり前作で慣れてしまうと、このノンストップのバトル映像で3時間はきつい。相変わらずカット割りが激しいので思っていた以上に目が疲れました。
マイケルベイに対して細かいストーリーについて指摘するつもりは全くないけど、誰が何のために誰と戦っているのかという根本的な所についてははっきりとさせて欲しい。もう話の目的自体がどうでもよくなってしまっている。ストーリーと無関係な映像が多すぎではなかろうか。香港に話が移ってからも完全な蛇足。しかもこれだけ長いのに説明不足に陥っているので非常に無駄が多いと感じる。「パシフィック・リム」ではパイロットサイドの適度な描写が効いていたが、本作は全体的に非常にずぼらである。「アルマゲドン」の頃から進歩がないどころか確実に退化している。
今回でそれまでの内容一新ですけど、過去の内容や旧キャストについて全く未練が湧いてこないというのも本シリーズの特徴と言える。
一方で前作までの欠点であったロボット達が皆、同じように見えてしまう件については改善されていた。3Dの使い方についても非常に有効で3D作品にする意義だけは感じられる。
この作品単品であれば、特に大きな問題があるわけでもないが、シリーズものとして見た場合、やはり前作以上の映像を期待するのであってそこが苦しかったと思う。まあ前作の映像にはそれまで酷評していたシリーズを掌を返すくらい素直に驚かされたのでその驚きがなくなってしまえばこんな評価でしょう。
露骨な下ネタが減るあたり、シリーズが進むにつれ対象年齢が下がってきてませんか?
お薦め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆
トランスフォーマー/ロストエイジ BD未発売
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