映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

ザ・ウォーク

2017-04-16 19:06:29 | ★★★★★☆☆☆☆☆

監督 ロバート・ゼメキス
キャスト ジョセフ・ゴードン=レヴィット、フィリップ・プティ、ベン・キングズレー、パパ・ルディ、クレマン・シボニー、ジャン=ルイス、ジェームズ・バッジ・デール
2015年 アメリカ
ジャンル:アドベンチャー、実話

【あらすじ】
8歳の時に綱渡りに魅せられ、独学でトレーニングを積んできたフィリップ・プティ。1973年、パリで大道芸人として綱渡りを披露していた彼は、雑誌の記事でワールド・トレード・センタービル建設のニュースを知り衝撃を受ける。地上110階、高さ411m。エッフェル塔を抜いて世界最高層となるツインタワーの間にワイヤーを架けて歩きたいという危険極まりない夢に囚われたプティは、実現に向かって走り始めるのだが…。

【感想】
3Dで鑑賞することを前提に作られたような映画なので2D鑑賞した私では正当な評価はできない。今、話題のVRとかで観たら足がすくんだだろうなと思った。

ロバート・ゼメキス監督が曲芸師フィリップ・プティの実話を映画化。なのだが、映画の見どころは完全に地上400メートルから真下の景色を撮った映像にあったと思います。その映像については怖いというよりも少し気持ち悪くなりました。高所恐怖症の人間は気を失ってもおかしくないと思います。

悪い言い方をすれば、映像が目玉過ぎて主人公自体にがおざなりになっていたように思います。そのため人物に興味を持てませんでした。

ワールド・トレード・センタービルにロープを張って主人公がその上を綱渡りするのを1回ではなく何度も往復するのが、演出としてかなりくどい。1回で渡り切って終わりにした方が目標を果たしたという達成感があったと思います。何往復もすることで目標の価値観そのものが下がってしまった。最後の方は「もう満足しただろ」と主人公に対して冷めた目で見てしまいました。ラストが盛り上がらなかったのは大きな原点要因。全体をシリアスではなくコメディタッチで描いているのも好みが分かれるところでしょう。

観る人を選ぶというか高所恐怖症の人は絶対に観てはいけない映画でしょう。事前に注意書きを入れた方がいいでしょうね。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

ザ・ウォーク [SPE BEST] [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

ラ・ラ・ランド

2017-03-02 11:21:15 | ★★★★★★☆☆☆☆

監督 デイミアン・チャゼル
キャスト ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ソノヤ・ミズノ、ローズマリー・デウィット、J・K・シモンズ
2016年 アメリカ
ジャンル:ミュージカル、ロマンス

【あらすじ】
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

【感想】
映画館でミュージカル作品を観るのはいつ以来なのか思い出せない。出張中にキャナルシティで「シカゴ」観たら自分以外に客が一人もいなかったのだけはよく覚えているが・・・。

女優希望の女とジャズピアニストの恋の行方をミュージカルやダンス、音楽を交えて描く。

個人的にバッドエンド寄り(寄りと言ったのは二人は仕事の夢を叶えたので必ずしもバッドエンドとは言えないが、そこで恋は終わった以上、少なくともハッピーエンドではない。)はあり得ない。決して後味が悪いというわけではないが、こういう作品は素直にハッピーエンドで締めるべきタイプの作品なのではと私は思った。多くの作品にオマージュを捧げているなら尚更。不満に関してはほぼこの部分です。

冒頭の長回しミュージカルシーンから現在の映像技術で70,80年代の古典的なミュージカルを再現したらこうなるのかと感心しました。本作は多くの作品に対してオマージュが捧げられています。街灯を回るシーンは「雨に唄えば」を思い出すし、「巴里のアメリカ人」「ロシュフォールの恋人たち」を意識させるものもありました。気が付かなかっただけできっと他にもあるはず。途中、やや中だるみしたかなと思うものの最後は盛り返したと思います。

一貫して描かれているのは男女二人の距離感でそれが二人の仕事面での状況を通じて刻々と変化していく様子は非常に上手いなと思いました。ただ前述した通り、結末だけは余計でした。多少単調になってもいいからハッピーエンドで気分よく映画館を後にしたかった。そもそも女は女優として成功する必要はなかったのでは?あれだけ大根とか批判されていた人間が自分語りをしただけで一躍成功するという展開は不自然に感じました。

アカデミー賞のドタバタ劇で一躍知名度が上がった作品ですが、音楽ものとしてみても「恋のゆくえ/ファビュラスベーカーボーイズ」に及ばない。数年したら評価下げると予想。ミュージカルは人を明るい気分にさせる方がいい。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

ラ・ラ・ランド


ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

2016-12-29 15:52:06 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 ギャレス・エドワーズ
キャスト フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、チアン・ウェン、フォレスト・ウィテカー、マッツ・ミケルセン、アラン・テュディック、リズ・アーメッド
2016年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF、シリーズ

【あらすじ】
帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジンは反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン、チアルート、ベイズ、ボーティーといったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。

【感想】
ナンバリング作品と比べると、ストーリーの壮大さがない、キャラが弱いなどありましたが、サイドストーリーという位置づけを考えればむしろ正しい作りであり、その分きれいに纏まっていた印象を受けた。ファンタジー要素が弱めなので気取った自称意識高い系映画オタクにはウケが良さそう。

サイドストーリーということで反乱軍と帝国の争いにおける歴史の中では決して多くが語られることはないが、重要な出来事となった「デス・スター」の設計図を盗み出すまでの話を描いている。ジェダイの騎士のような超人ではなく無名の伏兵達が活躍した物語。こちらの方が感情移入しやすいかも。

前述した点からもしかしたら皆殺しの展開になるんじゃないかと思いつつ鑑賞していましたが、結果がどうなったかはネタバレになるので伏せます。あの僅かな戦力で帝国が支配する惑星に忍び込むのはあまりに無謀であり、簡単に侵入を許してしまう帝国も情けなさすぎるのではないかと思いましたが、それ以外は十分楽しめる内容でした。他作品と比べて熱さとかスリルが特別あるというわけでもないですが、完成度は高い作品だと思います。

お馴染みのキャラがほとんど出てこなくても、中身は正真正銘のスター・ウォーズでした。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー


需要と供給の転換期

2016-12-13 14:41:13 | レポート:ハマキョウレックス

ドライバー不足が言われているが、現行の物流体制については厳しいものの一人の休日出勤・長時間労働などでなんとか成り立っている状態である。


しかし、上記のような対策では根本的な解決策にはなっておらず、むしろ延命処置に過ぎない。今のギリギリなんとかなっている状況が崩れた時は非常に大きな投資チャンスであると見ている。物を運ぶという行為がどれだけ価値のあることか意識される時でもある。



理由は前にも書いたように、物流がパンクした途端、急激な運賃上昇が発生するからである。タイトルにあるように従来の需要と供給のバランスが崩れた時の価格変動はどの産業であっても非常に大きい。特に物流に関しては企業にとって物を運ばなければ事業は成り立たない。それまで下にいた側が一転して上の立場になり容赦なく値上げを要求してくるだろう。全体の5%ドライバーが減少すると30%程度運賃が上がるという推測すら出ている。ドライバーの需要と供給についてもっと長いスパンで見るならば、90年代前半まで運送会社は好景気によるドライバー不足で非常に儲かっていた。これが規制緩和によって簡単な手続きで誰でもドライバーになれるようになり、円高による海外生産移管も重なって底なしの低価格競争に陥ることになる。そして今再びバランスが崩れようとしている。



ドライバーの数は2006年の92万人をピークに高齢化のため減少し続け、現在では80万人を切る水準まで減少している。特に大型トラックのドライバーの高齢化が深刻で30歳未満は僅か4%しかいない。それだけ若年層から選ばれない仕事になってしまったいるのである。重労働で危険、その割に給料高くない。しかも全産業で若い労働力の奪い合いをしている。これではトラック運転手の成り手などいない。この状況が好転しない限り、いずれ物流はパンクする。モーダルシフトとか長距離ドライバーの作業軽減などでは根本的な対策にはならない。路線に運ぶまでと路線から下ろしてからそれぞれドライバーがいるのだからやり方によっては逆効果である。中距離ドライバーが一人で運んだ方が人はいらない。



問題はタイミングである。いつ起こるか?正確にいい当てるのは難しい。ただそのうち確実に起こるはずなのでその時が来た時には絶対に見逃さないように現状もある程度の資金を入れつつ常に狙いをつけている。

 
 

将来における自分の投資の本命にしたいと考えている。


ドライバー不足

2016-12-11 09:36:46 | レポート:ハマキョウレックス

最近、ヤマトがアマゾンの仕事の影響なのか夜9時過ぎても普通に仕事をしているのを頻繁に見かける。佐川や日本郵便はここまではやっていないがそれでも遅くまで仕事している。働いている人間は地獄である。昨年、運送会社は一斉に値上げを行ったが状況は改善されているようには思えない。この程度の値上げでは全く足りていないのである。



私が思うのは、物流は近いうちに一度パンクしてしまえばいいということである。そうでしなければ荷主も現状を理解しようしないからである。

 

低賃金・重労働に起因する若年層の極端なドライバー不足が今後の日本経済に深刻な影響を及ぼすというのは大分前から何度も言われていることである。こんな状況だからこそ今の段階で荷主企業は運賃の緩やかな上昇を受け入れなければならない。



これを拒否し続けるとどうなるか?ある地点で限界に達し、急激な運賃上昇に見舞われるだろう。世の中は需要と供給で成り立っているのだから、インバウンドでホテルの稼働が急上昇し、宿泊代が急騰したのと同じ現象が起こるだろう。ホテルの宿泊費なら経済に与える影響も少ないが、運賃で同様のことが起こった場合に、日本経済に大打撃を与える。

 

荷主は緩やかな賃料上昇を受け入れろと理想論を吐いた所でどうせこのようにはならないのだから、一度破滅しなければわからないのである。だったらなるべく早い方がいいと考える。国が介入して最低運賃を指定するとかまあできないでしょうな。



PS

久しぶりにバスに乗ったら、料金がかなり上がっててびっくりした。こちらはドライバー不足を料金に転嫁できているのだろう。
 


システム投資1000億

2016-11-14 18:37:40 | レポート イオンフィナンシャルサービス

動画見たけど、この償却額はさすがに厳しい。
 


EPSは今年を0.95とすると来期が1、2018年が1.1の計画らしいが、これによって数年内に爆発的に利益が伸びる可能性は完全になくなったと言える。償却期間を考えると5年は利益が抑えられるだろう。代わりに年440億ある広告宣伝費を減らす可能性もあるが、削ったとして100億円程度で償却費に相当する200億円減らすのはリスクを伴うから出来ないと思う。

 

投資効率という言葉は好きじゃないのだが、数年で利益が伸びる見込みがない以上、この期間に株を買い増すことはなくなった。しばらくは分散投資で気ままにやる。償却終わる時はチャンスだろうけど先の話すぎるのでほかの銘柄で余力を作っておく


増資した時にシステム投資に1000億円使うなんてこと一切言ってなかったが、公表したら株価がさらに暴落するから伏せたんでしょうね。個人的に残念だが、今保有している分は継続しウオッチは続けようと思ってる。

 

 


プロミスト・ランド

2016-11-02 20:08:25 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 ガス・ヴァン・サント
キャスト マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー、フランシス・マクドーマンド、ハル・ホルブルック、ローズマリー・デウィット、ティム・ギニー、ルーカス・ブラック、スクート・マクネイリー、テリー・キニー、タイタス・ウェリヴァー
2012年 アメリカ
ジャンル ドラマ

【あらすじ】
大手エネルギー会社の幹部候補スティーヴと仕事のパートナー、スーが田舎町マッキンリーにやってきた。この地には良質のシェールガスが埋蔵されており、2人は農場主から相場より安く採掘権を買い占めるために派遣されたのだ。不況に喘ぐ町民の説得は簡単だと思われたが、老教師フランクと環境活動家ダスティンが反対したため、賛否は住民投票に委ねられる。さらにスティーヴは自身の信念を根本から揺るがす真実を知ってしまい…。

【感想】
マット・デイモンが製作・脚本・主演をこなし、ガス・ヴァン・サントと組んだ社会派ドラマ。農業しかない貧乏な田舎町で新エネルギー、シェールガスの契約を取ろうとするエネルギー会社の主人公の前に対立する環境保護団体の男が現れる。

シェールガスが投資家の間でも最ももてはやされた頃に作った映画ということで現在になって観ると印象は変わるのが面白い所かもしれません。現在は大分回復してるらしいが、シェールガスのその後からすれば、町の人たちは権利を売らなくて正解だったと思う。

環境保護団体の男らがシェールガスが引き起こすと噂されている公害について力説するシーンについてはそれなりに説得力があったため、もし事実と反するのであればフォローするなりしておいた方がいいのではないかと心配になりました。採掘時に薬液を混ぜるせいで牛が死んだとか風評被害になりかねない。映画だからでは許されないでしょう。そういえばシェールガスの採掘は地震との関連性が指摘されていましたが、こちらについては作中で全く触れていませんでした。

企業側の主人公が街の人たちと触れ合い、真実を知ることで考えを改める展開はややありきたりではあったが、マット・デイモンが企業という権力側にありながらも憎めないキャラをしっかりと演じていたため、素直に感動できました。

また環境保護団体の男の正体が最後に明かされ、これがかなり予想外だったのですが、果たして本当にそんなことがあるのか?多少の疑問は残るものの「アメリカの会社だったらやりかねないな」と思ってしまうあたりが怖い。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

プロミスト・ランド [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン



6月分のクレジットカード信用供与額合計は3兆9732億3100万円(前年同月比7.0%増)

2016-09-27 13:29:29 | レポート イオンフィナンシャルサービス

日本クレジット協会が8月末に発表したクレジットカード動態調査集計結果(29社対象)によると、6月分のクレジットカード信用供与額合計は3兆9732億3100万円(前年同月比7.0%増)。昨年同様、月間ベースで前年を上回る状況が続いている。


 なかで、けん引役となるクレジットカードショッピング信用供与額は3兆8320億100万円(同7.3%増)に上り、増勢基調を保っている。ネット通販、ショッピングセンター、コンビニでの利用はもとより、公共料金の引き落としなどでクレジットカードの利用が広がっている。一括払いによる金利手数料不要、ポイント獲得に伴うお得度アップがカード利用を促す背景となっている。

<キャッシュレス化は着実に浸透>

 カード利用によるキャッシュレス化は着実に浸透しているが、政府もそれを後押しする。14年6月24日に閣議決定された「日本再興戦略」改訂では、20年開催の東京オリンピック・パラリンピックを踏まえ、キャッシュレス決済の普及による利便性・効率性向上を図る旨が盛り込まれている。キャッシュレス決済の促進が商取引の活性化や新たなビジネスの創出にも資することから、今後の日本経済の成長に向けて官民が一体となって取り組んでいくべきものとしている。



以上がニュースより


昨年1年間で8%の伸びだったが、今年も好調である。
 

最近生まれたようなビジネスならともかく、ずっと前から存在する分野でここまで市場が拡大しているのは他にないと考える。もちろん調剤も伸びているが、主要因である薬剤コストの伸びに関していうならば、薬価改定があるため伸びが利益に比例するものではない。イオンFSはずっと月次いいが、市場がこれだけ拡大しているのであれば、当然であろう。


文句なしの成長分野なんだが、意外と投資家の間で見落とされているのではないかとみている。


もちろんクレジットカード業界の欠点として参入障壁が全くないため、あらゆる会社が参入してくるわけだが、例えば小売り+クレジットカードの組み合わせで展開するなどして独自の強みを出すことは十分に可能である。 


日本は海外に比べて現金払いの風習が強く、海外からの観光客から不満の一部として挙げられている。そこで東京オリンピックまでに国がキャッシュレス化を宣言しているわけだが、国に何ができるかは別として、店側が外国人観光客取り込みのためにクレジットカードの利用可に向かうというのは十分にあり得るだろう。



そんなわけで、東証1部に昇格するというだけでやたらと株価が上がっていた某経営コンサルを売ってイオンFSを買った。

 

一つ気になる点はマイナス金利などではなく先日、UCSが過払い金の引き当て積み増しによって下方修正を発表した点。これが他に波及するリスクはあると思う。本件に関しては間違いなくもう終焉が近いのだが、終焉に近いからこそ弁護士軍団の執念を非常に強く感じる。やつらは骨までしゃぶりつくそうとしている。

 


ゴーストバスターズ(2016)

2016-09-12 19:16:29 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 ポール・フェイグ
キャスト クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、チャールズ・ダンス、クリス・ヘムズワース、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガニー・ウィーバ
2016年 アメリカ
ジャンル:アクション、コメディ、SF

【あらすじ】
コロンビア大学で教鞭をとっていた素粒子物理学博士のエリン・ギルバートは心霊現象を科学的に解明するための研究を行っていた。しかしある日、かつて自分が幽霊の実在を主張する本を書いていたことが明るみに出たせいで笑い者になってしまったばかりか、研究費を打ち切られてクビになってしまう。大学での居場所を失ったエリンは本の共同執筆者であるアビー・イェーツと再会し、自らの知識と技術力を生かすべくある計画を打ち立てる。それは、街を襲う幽霊を自分たちの手で退治するというものだった。エリンは原子力エンジニアのジリアン・ホルツマン、地下鉄職員のパティ・トーランを仲間に加え、専門会社「ゴーストバスターズ」を設立し、幽霊退治に乗り出

【感想】
どうせ映画館で見るのであれば、可能な限り3D鑑賞したいと思っているのですが、3Dは字幕が少なく吹き替えばかりなのが何とかしていただきたい。吹き替えは声優が勝手にアドリブで全く別のものにしてしまうケースがあったりするので苦手である。字幕なら戸田奈津子あたりにとんでも意訳されても最悪元の英語を聞けば理解できるので。
 
近年のシナリオ枯渇からくるリメイクブームに乗ってあの「ゴーストバスターズ」までもが復活。個人的な感情としてはそのままにしておいて欲しかったのですが、かと言って完全スルーするのももったいない気がしたので映画館で鑑賞してきました。

オリジナルのゴーストバスターズの魅力は思わず「くだらねえ」と言いたくなる内容にあってその中にもくだらなさに愛着が持てるのが今でも人気があるのだと思います。ビル・マーレイやシガニー・ウィーバらのとぼけた感じのキャラの魅力も大きい。それと比べると本作もくだらないのですがもう少し突き抜けて欲しかったかなと感じる所はありました。また女4人がやたらと癖が強いのですが、これがキャラの魅力に繋がっていたかと言われれば、そうではなかったと思います。日本人受けしない容姿でした。

ネガティブ要素で一番気になったのは作中で女が強く、男がやたらだらしなく描かれている点。見事なまでの女尊男卑の世界。別に女が男より強いのは許せないという思想を持っているわけではないのですが、かなり露骨なので気になってしまった。ゴーストバスターズで女が強いをやったところで何か利点があるのだろうか疑問に感じました。

ただそれ以外では全体的に丁寧に作っていたという印象を受けました。ゴーストに向かってビームを豪快に浴びせる爽快感は映像の進化もあって十分に味わえました。つまらないとは思わなかったですね。そこそこ楽しんでました。

余談:マシュマロマンの出番が少なすぎるのはいただけなかった。製作者わかってないと言いたい。またエンドロールでハメを外し過ぎ。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

ゴーストバスターズ(2016)


地下に潜む怪人

2016-08-18 13:37:00 | ★★★★★★★☆☆☆

監督 ジョン・エリック・ドゥードル
キャスト パーディタ・ウィークス、ベン・フェルドマン、エドウィン・ホッジ、フランソワ・シヴィル
2014年 アメリカ
ジャンル:ホラー、アドベンチャー

【あらすじ】
考古学者だった父が解明出来なかった古代文字の謎を解くため、スカーレットはパリの地下に存在する“カタコンベ”と呼ばれる巨大墓地の探検を計画。まだ誰も通ったことのない地下洞窟の存在を突き止めた彼女は、仲間を集めて洞窟内へと潜ってゆく。しかし、絶対に踏み入れてはならない禁断の領域に踏み入れた一団は暗闇の中で迷子に。その時、50年前に撤去されたはずの地下に設置された電話の呼び鈴が、不気味に鳴り響く…。

【感想】
他作品が「デビル」や「クーデター」ということで極限状態から脱出するドラマにこだわりがある監督のようです。

パリの地下に実在する巨大墓地“カタコンベ”探検に挑戦した考古学者の一団が経験する恐怖を描く。

十分満足感を得ましたけど、果たして「POV」を使う必要あったのか?大きな疑問が残りました。面白かっただけに普通に撮ってもらいたかった。激しいブレのせいでラスト気分悪くなったし、何が起こっているのか瞬時に把握しにくいのがストレスとなりました。90分程度なのでギリギリ許せるましたけど2時間だったら苦痛だと感じたことでしょう。それまではPOVに対して特に拒否感はありませんでしたが、本作でそれが増す結果なりました。

ただ「デビル」と異なり、宝探しの要素を入れたのはエンタメ性が増してよかったですね。むしろ見せ場である極限状態の演出よりも、賢者の石を探す過程の方がはるかに楽しかったです。パリに実在するカタボンベをその舞台にしたのもこちらの興味を引きました。とにかく狭い空間を進んでいくのが特徴なので閉所が苦手な人には耐えられないでしょう。本作が原因で閉所恐怖症の人間を生んでしまうかもしれません。

POVを使うことで新感覚ホラーとか言ってほしかったんでしょうけど、間違いなく普通に撮った方が面白かった。非常にもったいない。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

インデペンデンス・デイ: リサージェンス

2016-07-12 07:53:20 | ★★☆☆☆☆☆☆☆☆

監督 ローランド・エメリッヒ
キャスト リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、マイカ・モンロー、ウィリアム・フィクトナー、シャルロット・ゲンズブール、ジャド・ハーシュ、ブレント・スピナー、チン・ハン
2016年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF

【あらすじ】
エイリアンの侵略を生き延びた人類は、共通の敵を前にひとつにまとまり、回収したエイリアンの技術を利用して防衛システムを構築。エイリアンの再来に備えていた。しかし、再び地球を目標に襲来したエイリアンの兵力は想像を絶するものへと進化しており、人類は為す術もなく、再度の絶滅の危機を迎える。

【感想】
いやあ。つまらなかった。あまりのつまらなさに金返せといいたくなったが、よく考えたらノバレーゼからもらったタダ券だった。タダ券返せ。

インデペンデンス・デイは数年前にも「インデペンデンス・デイ2014」というB級映画が製作されているのですが、本作はローランド・エメリッヒ監督ということで正当な続編にあたる。一度倒したエイリアンが再び襲ってくるという安易な設定。

マイケル・ベイもそうなのだが、ローランド・エメリッヒもアクションシーンに緩急が一切ない。本作は特に酷かった。そのため映像垂れ流しに感じられ、見ていて非常に疲れる。映像の垂れ流しでもこれまで見たことのないような次元の映像であれば、楽しめるのですが、本作に関して言えば映像も大したことありません。せっかくエイリアンの文明を使って地球が発展したという設定があるのだからそのあたりの近未来的な世界観もしっかりと描いて欲しかったものです。エイリアンが襲ってくるシーンに力を入れ過ぎでそれだけになってしまっている。

エイリアンでクイーンという設定は「エイリアン2」から取ったものかもしれませんが、正直あまりラスボス感がなかった。前述したように最初から最後までひたすら同じペースなのがいけないのだろう。本来エイリアン側に負ける要素はないので人類が成し遂げたというよりは敵がアホだから勝手に負けたという印象を持ちました。全体的にガバガバ。

ちなみに個人的には1作目で大統領が自ら戦闘機に乗り込んでエイリアンを倒しに行くシーンがやけにツボった(あれは間接的にアメリカ人を馬鹿にしてると思う)ので本作についても匹敵するようなアホ丸出しのシーンが欲しかったですね。案外普通でした。

ウィル・スミスは出演しなくて大正解でしたね。出てたら汚点を残したでしょう。主人公はどこかで見たと思ったらハンガーゲームの恋人役の人でしたか。仕事減らなければいいですね・・・。

同タイプの映画だったら、もはやローランド・エメリッヒはマイケル・ベイの足元にも及ばないと思う。

お薦め度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

インデペンデンス・デイ: リサージェンス


ヒッチコックのファミリー・プロット

2016-07-10 10:51:19 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 アルフレッド・ヒッチコック
キャスト カレン・ブラック、ブルース・ダーン、バーバラ・ハリス、ウィリアム・ディヴェイン、エド・ローター、ウォーレン・J・ケマーリング、ウィリアム・プリンス、ニコラス・コラサント、チャールズ・タイナー、アレクサンダー・ロックウッド、アラン・ファッジ、キャスリーン・ネスビット
1976年 アメリカ
ジャンル:サスペンス、コメディ

【あらすじ】
富豪の老婦人から人捜しを依頼された霊媒師のブランチ。莫大な遺産を相続する彼女の甥の所在が不明で、霊感を使って居場所を探してほしいというのだ。実はブランチは、恋人のジョージに調べてもらった依頼人の情報をもとに相手に取り入り、報酬を巻き上げるイカサマ霊媒師だった。一方、表向きは一流宝石店を営む中年男アダムソンは、裏では身代金代わりにダイヤを要求するプロの誘拐犯。そのアダムソンこそ、老婦人の甥だった…。

【感想】
ヒッチコックの遺作。ヒッチコックほどの監督の遺作なのに放題にヒッチコックの~とつけなければならない所に同監督の興業的な苦しさを感じる所。

偽霊媒師とタクシー運転手のコンビが、莫大な遺産相続をだまし取ろうと意気投合するも事件に巻き込まれる。

依頼人が探している男が誰なのかという謎に迫るまでの展開、主人公二人と探している男に接点が生じるまでがテンポが良く洗練されていたおかけで目が離せませんでした。

他作品に多くみられるヒッチコックならではの独特の癖のある演出が全体としては若干抑え気味だったように感じました。往年のキレがないと嘆く人もいるようですが、個人的にはこの方が見やすかったです。癖が強すぎるのには抵抗がある。それでも車のブレーキが利かなくなった下りの山道で女が運転手の顔を押さえつけたりして妨害しまくるシーンはらしさ全開でしたが。コメディ色を持たせることによって主人公二人に感情移入しやすくなっていました。所詮は詐欺師なのにどこか憎めないものがありました。

後半少しダレたかなと思うものの、ライトな感覚のサスペンスとして仕上がっていました。悪く言えば地味なのは事実でしょうけど・・・。

偽霊媒師役のバーバラ・ハリスという女優さんは本作で個性あるキャラを演じていましたが、出演作品は少ないようで残念。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

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クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル

日本郵便社長:国内で「圧倒的な力を持ちたい」、M&Aや提携も

2016-07-06 22:13:20 | レポート:ハマキョウレックス

>「国内で足らざる部分のM&Aや提携というものが今後出てくることになる」


佐川が日立物流と提携したのを見ても、全国に配送網を持つ宅配便会社が「足らざる部分」と考えているのはどう考えても3PLであろう。


日立物流亡き今、3PLの有力プレイヤーで日本郵便の買収に見合う規模の会社なんて、センコーかハマキョウかトランコムあたりまでである。(SBSみたいな不動産を回転させて利益出してる会社ではない)それか競合関係にある3PLもやってる大手物流会社を丸ごと飲み込むか。(ただし後者は独占禁止法に触れるリスクが十分にある)


ハマキョウはお流れになったにせよ一度、佐川と資本提携してもいいという判断をした経緯がある以上は、日本郵便が話を持ち掛けたら案外乗ってくると思う。前回、書いたようにハマキョウの子会社、近物レックスが日本郵政の子会社、トールエクスプレスジャパンと共同事業を行っているのだから関係も近い。



買収に賭けて投資しているわけじゃないけど、手持ちのカードの中の一枚程度に考えている。



以下、ブルームバーグより
 

  • 「国内で足らざる部分のM&Aや提携、今後出てくる」
  • 国外での物流事業、買収豪社が「有力なプラットホーム」

日本郵政の子会社、日本郵便は国内郵便関連事業を強化するため、合併・買収(M&A)や事業提携などの強化策に取り組む方針だ。日本郵便の横山邦男社長が5日、ブルームバーグなどとのインタビューで語った。

  「大前提として、わが国で圧倒的な力を持ちたい」と述べ、グローバル企業を目指すと同時に、国内事業の収益力を確実にする考えを示した。「国内で足らざる部分のM&Aや提携というものが今後出てくることになる」と話した。横山氏は6月28日に社長に就任した。

 
横山邦男社長
 
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  親会社の日本郵政や、同じ子会社のゆうちょ銀行とかんぽ生命は昨年株式を上場したが、郵便・物流事業を担う日本郵便は日本郵政が全株式を保持。ヤマト運輸のヤマトホールディングス、佐川急便のSGホールディングスなどと宅配便シェアを争いながら、全国一律のユニバーサルサービスを維持する。

 

国外は「まずアジア」

  横山社長は国外での物流事業について、昨年5月に約6000億円で買収した豪州物流のトール・ホールディングスを「国際物流の有力なプラットホーム」として活用する考えを示した。「まずアジアを強化する必要があると思っている。様子をみながら、それ以外の地域に広げていく努力をする」と述べた。トールは豪州以外にもアジア各国で物流網を持つ。

  横山氏は三井住友銀行出身で、直前は三井住友アセットマネジメント社長。三井住友銀の元頭取で、日本郵政の社長でもあった西川善文氏の側近として、2006年から約3年、郵政に出向し役員として民営化に尽力した。

  横山社長はバンカーとしての経験から「M&Aありきで、花火を打ち上げて、後で苦労している企業を結構見てきた」と話す。M&Aの実施については「今ある事業をどう強化していくのか」という観点から分析する必要性を指摘した。

  横山社長は、日本郵便と地域金融機関との提携について「積極的にやっていくべき話」と述べた。「地銀、あるいは農協との提携もあるかもしれない。われわれの郵便局の魅力が上がるのであればどんどん進めていきたい」と意欲を示した。全国に張り巡らされた約2万4000の郵便局網を、地域金融機関の預金の出入金などの取り扱い窓口として活用することが可能となれば利用者の利便性は向上する。現在は地域金融機関との業務提携は行っていない。

 


ピクセル

2016-06-29 21:00:27 | ★★★★☆☆☆☆☆☆

監督 クリス・コロンバス
キャスト アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン、ピーター・ディンクレイジ、ブライアン・コックス、ダン・エイクロイド、デニス・アキヤマ、ショーン・ビーン、ジェーン・クラコウスキー、レイニー・カザン
2015年 アメリカ
ジャンル:アクション、SF、ファンタジー

【あらすじ】
1982年にNASAが宇宙に向けて放ったメッセージを誤解したエイリアンが、当時のゲームキャラへと姿を変えて地球に侵攻し、あらゆるものをピクセル化させて破壊し始める。従来の兵器や軍隊では歯が立たないことを知った米国大統領ウィルは、ゲーム仲間だったサムらゲームオタクの中年たちを招集。彼らのテクニックで、“ギャラガ”“パックマン”“ドンキーコング”などを模して攻撃を仕掛けてくるエイリアンに対抗するが…。

【感想】
配給ソニーなのにラスボスがドンキーコングということでよくこの企画実現したなと。まあレトロゲームだから許されたのでしょう。それでもナムコ優遇が目立つのはソニーの事情を垣間見ることができる。

“パックマン”など懐かしのゲームキャラが登場するアクションコメディ。ゲーム型エイリアンとオタク中年たちとの戦いを描く。

くだらないであろうということは事前に予測できていたけど、想像した通り、いや想像以上にくだらなかった。好きな人が作ってるんだろうなというのだけは伝わってきました。

エイリアンの侵略をレトロゲームで敵を倒すのと同じ感覚でやっつけるという着眼点はいいのですが、肝心な映像が全体的に軽く、盛り上がりに欠けたように感じました。

特にリアルドンキーコングは一見面白そうですが、大分前に素人がyoutubeとかでチャレンジしているのを見ていたのでさほど感動しませんでした。(youtubeの動画の方が笑えた)パックマンについては黒い背景と青い迷路ではなく、街中をチェイスする形なので世界観の再現が不十分でした。

また作品内でパックマンの産みの親が出てましたけど、さすがに役者のようです。このあたり本人を出していたらマニアは喜んだでしょう。一方でオープニングのスタッフ紹介のフォントがレトロゲームなのはよかったです。

登場人物については役に立たない特技を持った冴えない中年男役と言えば、他にいないのかというくらいアダム・サンドラーな気がします。確かに安心感はありますが、いい加減飽きてくる・・・。

映画の質の話とは関係ないですけど、今更、パックマン等のレトロゲームキャラを題材にした映画を作って興業的にヒットが見込めるわけないと思う。若年層は興味ないだろうし、ストライクな人達でも今更、パックマンと聞いて喜んで映画に行くような年齢でもないだろう。かなりニッチな映画ですね。

お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆

ピクセル(初回限定版) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

バルカン超特急

2016-06-22 21:50:55 | ★★★★★★★★☆☆
監督 アルフレッド・ヒッチコック
キャスト マーガレット・ロックウッド、マイケル・レッドグレーヴ、ポール・ルーカス、メイ・ウィッティ、セシル・パーカー、アルフレッド・ヒッチコック
1938年 イギリス
ジャンル サスペンス、ミステリー

【あらすじ】
バルカン小国からロンドンへ向かう特急列車の中、アメリカの富豪の娘アイリスは、同室となった温和な老婦人ミス・フロイと仲良くなる。しかし、食堂車から戻り、深い眠りの後に目覚めると、ミス・フロイの姿は忽然と消えていた。ほかの乗客に聞いても、そんな婦人は最初から乗っていないと言われてしまう。アイリスは消えた婦人の行方を追うが…。

【感想】
立派な名作なのですが、「シベリア超特急」のせいで思わず、何度か笑ってしまった。間違いなく本作よりもシベ超の方が有名ですよね。不幸としか言いようがない・・・・。

列車内の密室を舞台に消えた老婦人を捜すヒロインと青年が、スパイ合戦に巻き込まれてゆく。

ヒッチコック定番の巻き込まれ型サスペンス。一緒に食事までした老婦人が電車で寝ている間に消えてしまっており、乗客に問い合わせても誰も存在すら知らないと言われてしまう奇妙な現象からぐっと引き込まれる。その後、パズルのピースを1つずつはめるように徐々に真相が明らかにされるまでの畳みかけるような展開も躍動感があり、手に汗握りながら鑑賞できました。緊張感一辺倒ではなく途中にユーモアを交えたシーンがいくつもあって挿入のタイミングも適切だったためいいアクセントになってました。いくつもの素材を上手く絡めて料理したなという印象を受けました。ミステリーのお手本。

ただ同時に明確な欠点もいくつか存在します。列車に乗る前日の描写が物語の重要度からすると長くモタモタしている。またいなくなった女性を誰も覚えていないというシチュエーションからして当然なのですが、トリックが強引である。ラストの銃撃戦がいきなり飛躍しすぎ等。これらは人によっては気になるかもしれません。自分はそれ以外の魅力で十分に作品を楽しむことができたので大きな問題には思わなかったですが・・・。

某映画サイト見ると結構、上記に関して文句を言ってる人が多いようですが、こういう昔の映画は細かいことは気にせずに素直に楽んだよういいと思います。許してあげましょう。当時の時代背景を考えたらこの事件は他人事とは思えない怖さがあるのではなかろうか。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

バルカン超特急(The Lady Vanishes) [DVD]【超高画質名作映画シリーズ⑪】
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