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2015試乗会

2015-12-21 17:26:40 | バイク
今日はメイストームさん主催の試乗会
昨年も参加させてもらいましたが、今年は、フェルト、キャノンデール、フジと昨年以上に試乗出来るメーカーも増えて、とても楽しみにしていました

メーカーの人間ではないので…
今年も超私的なインプレを

以下、感じたことを思いつくままに


・Cannondale SLICE

個人的には一番気になっていたバイク
軽さとメンテナンスのしやすさが売りとのこと(ブレーキは前後ともシマノのダイレクトブレーキ)
フロントフォークの角度がやたらと前に出ているが、これが直進安定性に貢献しているとのこと
シートステーが押すとたわむぐらい細い!?これが振動吸収をしてくれているとのこと
実際に乗ってみてまず感じたことは…
TTとは思えない違和感…最も、すぐに慣れましたが
何というかロードに近い感じ
ベースバーを持って走っている時の安定感はTTバイクとは思えないほど
そして、フレーム自体の直進安定性は低いものの、前に付きだしたようなフロントフォークのおかげでハンドルの軽さ以上に安定感があり、フレーム自体の剛性でドカッと座って進むというより、ハンドルに若干荷重をかけながら進む方が安定する…感じ
TTバイクとはまた違う力のかけどころの”ツボ”みたいなものをおさえれば、直進安定性も問題無いレベル
フレームが軽いおかげで、ゼロ発進はロード並に快適で反応が良い
ダンシングはTTとは思えないほど軽快
登りのアドバンテージはデカイですね
驚いたのは、カーブなどハンドルを切って回るときの何とも言えない安定感
おそらくフォークのカタチが貢献しているのだと思うけど、ちょっと言葉にしづらい感覚
TTバイクとは思えないほどハンドリングは軽く、フレームを寝かせた時のハンドル操作が実に面白い
これは是非とも試乗して体験してもらいですね〜新感覚でした
それと、フレームは適度に硬さで、突き上げ感はほぼなし
これはシートステーと、チェーンステーの独特な形状の成せる技なのだろう
ランまで脚を残す…という意味でもプラスかも



ただ、追い風の中や、長い直線の伸びは、さすがに他のTTバイクに一歩譲る感じ…かな
フレームの形状も、どちらかと言うと、今のTTバイクの流れとは逆行するように細身、軽量タイプ
このバイクを選ぶのなら、ある程度の割り切り感が必要かもしれないが、その人の持っている特性とバッチリ合えば最高のパートナーになるかも
脚力があり、平坦でもガンガン踏める人には向いてないかも



・細身(小柄)で軽量なアスリート向き
・坂が得意(登坂能力が高い)
・バイクスキル(ハンドリング)がある程度必要
・フレームの反応(硬さ)の良さよりも、快適性を求める人
・バイク輪行(飛行機輪行等)が多い人
…にはイイかもです
所謂、今どきのTTバイク…を想像していると、イイ意味で裏切られると思う


・Specialized Venge Pro Vias

エアロロードとして鮮烈なデビューを放ったVias
昨年のVegeも悪くはなかったが、”硬い”さとピーキーさ(アクティブさ)が目立った印象だった
ほぼフルモデルチェンジ…というか全く別モノだと思った方がいい
硬さはあるがイヤな感じはなく、むしろ昨年の試乗会でピカイチだと思ったTarmacと同じくらい乗っていて楽しい…いや、速くて楽しい…と思えるバイクに仕上がっていた
ハンドルの剛性とかブレーキの問題など…他のインプレで見ていたが、
実際に乗ってみてハンドルは、ブラケットを持っていても、下ハンでも快適
今日は風がそれほどでもなかったが、おそらく向かい風でもものともしないくらいよく進むだろうなぁ…と思った
また、ブレーキも良く効く
これにブルホーンが付けば、今年のIM Japanのようなコースなら楽しめたと思う
それに70.3までぐらいなら、充分、速くエアロ効果も発揮されると思った
直進安定性もTTバイク並で、そのくせ、ハンドルが重いということもなく軽快
これはロードなら欲しい一台かも



ただし…
ステムとハンドル一体型なので、ある程度、バイクに乗り込んで身体が出来上がっている人じゃないと乗りこなせない感じ
初心者にはオススメ出来ないかな
それに専用設計が多いのもメンテ素人の自分には気になるところ
でも、ソレを差し引いても、バイクの買い換えが近づいていて、結構、ガッツリ乗っている方ならこれはかなりオススメかも


・FELT IA FRD

初フェルト!
しかもフレームだけで、80万オーバーという高額バイク
正直、見た目のボリューム感から…直進安定性はあるものの重たくモッサリした感じになるのかな…と思ったら
これが乗ってみて(゜Д゜)驚きました
個人的にはど真ん中!なバイク
安定感はズバ抜けています
跨がった瞬間から感じました!
これはイイ
直進安定性は、もちろんピカイチ!
今まで乗ったどのバイクよりも素晴らしかったです
車のシートに包まれているような乗り心地…と言ったらいいのでしょうか
そして、フレームのボリュームばかり目がいってしまいがちですが、ゼロ発進も意外など反応が良くかかりも良い
若干、ダンシングの時のモッサリ感はあるものの、充分、坂も登れます
自分はどちらかと言うと、パワーがある訳でないので、ケイデンス高めで変則多めで淡々と乗る方が好きなのですが、自分の乗り方には合っている感じでした
特質すべきは、加速してからの伸び!
サーベロのPシリーズのようなグイグイ伸びる感じというよりは、ス〜ッと自然に上がっていく感じ
チェーンステーとシートステーの狭い三角も影響しているのか、BB周りの剛性も高く、安定感もこの当たりから生み出されているのかもしれない
このフレームにDi2とかで組んで、カーボンディープとか履かせたら…軽く150万くらいいくと思いますが、値段以上の価値があるバイクです
宝くじとか当たったら、マジで欲しい…


・FUJI NORCOM STRAIGHT 1.1

ちょいとマイナー感もあるFUJIさんですが、今回試乗させて頂いてこちらも驚き
一言で言うと、”優等生”
キャノンデールの快適さと、フェルトの安定性を足して2で割った感じ
直進安定性も良く、フレームの硬さもそれほどでもない
ハンドルはよく曲がり追従性も良し
よく言えば、何でもそつなくこなすオールラウンダー
悪く言えば、特質すべきポイントがない…ということかな
ただ、ビギナートライアスリートや、ずっとロードでレースに出ていてそろそろTTバイクが欲しいという人、女性のトライアスリート…には扱いやすくていいかも
P2やP3がトライアスリートにはハズレ無し!みたいな感じですが、若干の硬さとある程度の脚力が必要なのに対して、FUJIさんはそれほどシビアでなく、もうちょいソフトな感じ
コストパフォーマンスもまずまずなので、一度、乗ってみる価値はあると思う


・Specialized S-WORKS SHIV

本日、最後に乗せてもらったのは、シヴ
後発だけあって、バランス良くまとまっている感じ
昨年乗せてもらった時は、正直、自分が乗っているSpeed Conceptとの違いがよく分からず…でしたが、今年、改めて乗せてもらって感じたのは…
快適さ、扱いやすさ、直進安定性…他社を研究し尽しそれぞれの良いところを上手に組み込んでいる感じ
トライアスリート言えば、サーベロPシリーズがその代名詞のようだが、サーベロとはまた違う良さがある
ロングで、最後のランまで脚を残したいのならシヴの方が良いだろう
特に、体幹を上手に使える人は、その良さをさらに引き出せると思う
スピードに乗ってからの伸びも、独特の安定感と相まって実にスムーズ
スペシャの物作りの良さには頷ける感じ



※今回は時間の関係でサーベロは乗れませんでしたが…
トライアスリートに最適なバイクは?
と、聞かれれば”サーベロを選んでおけば間違えはない”
と言えるでしょう
ただ、人が乗っていないバイクが欲しい
とか
ある程度、自分の乗り方のスタイルがある人
自分のメリットを良く知りそれを最大限に生かしたい人
…などは、今日紹介した他社のバイクも選択肢と考えるだけの価値はあると思います
ただでさえ高額なTTバイク(エアロロード)ですから、こうして試乗会の機会をつくって頂けることに、ホント感謝です
メイストームさん、メーカーの皆様ありがとうございました!

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