走る場と見てくれる人がいるから
その人の心に忘れられない思い出を
それが今の走る理由
第35回佐倉朝日健康マラソン完走しました
2時間48分45秒
今年は学業&コーチ業に徹するつもりでしたので
レース出場予定ナシ…でしたが
佐倉は両親の地元
最近は、家に籠もりがちで記憶も所々抜けてきている両親に
”今”の忘れない思い出を
二人の心にいつまでも残るように
自分が出来るコトなんてこれくらいしかないけど
ずっと好き勝手やってきた自分をずっと見守って応援してくれたから
昨年のエイジ入賞記録を調べると
フルマラソンの部(40~59歳・男子)1位が2時間55分
自分の自己ベスト2時間37分
上手くハマらなくても2時間40分代は大丈夫だろう
それならばエイジ優勝で表彰台の一番上に立つことが出来る
その姿を両親に見せたい!
今回のゴール(目標)はそれだけ
2年前出場した際は雨…後半は股関節の痛みで寒さに震えながら歩いていました
今年は
天気は曇りで途中何度かパラッと降りましたが、ゴールに合わせたかのように後半は晴れ間も
京成佐倉駅から会場(岩名陸上競技場)のシャトルバスは長蛇の列…会場まで2㎞弱なので駅から歩いて会場へ
会場はこんな感じでかなり出店などもあります
食事の心配はしなくて良さそうですね
それに今年は心強いサポーターも
兄が朝早くから会場入りして場所取り、テント張り、淹れ立てコーヒーまで用意してくれた
感謝!
陸上競技場隣の野球広場にも出店あり
掘り出し物あるかと思ったのですが、欲しかったシューズ(アシックス:ターサジール)はサイズがなかった…
テーピングサービスも
ちょっと張り方など見てましたが…張るだけでオシマイ…な感じだったな
せめて一言、その効用とか、なぜその部位に張るのか…など説明するのもいいんじゃないかな…
自分は補給用のパワーバージェルのみ購入
今回の補給はジェル4つ(10㎞毎)と塩タブレット4つ
トイレは仮設もかなり増設されてましたが、全く数がたりてない感じでした
レース展開は
ターゲットペースは3:45/㎞(2時間38分00秒ペース)
余力があれば最後にもう一段階上げるつもりで
スタート数秒前
スタート時は曇天模様
出だしは陸連登録組(黄)がペースを作り集団が形成される
彼らは2時間20~30分の競い合いなので、彼らには先に行ってもらい
エイジゼッケン(青)が数人混じっている第3集団後方につける
15㎞ぐらいまではペースの乱れはあるものの3分40前後で進む
途中、雨がパラパラ降ってきて
あちゃ〜2年前と同じか…
と思いましたが、シャワー程度で止んでくれた
15㎞地点の坂が地味に効いてここでペースダウン
第3集団とも離れ、しばし一人旅
25㎞まではそれでも自分のペースで3分45前後で刻む
しかし、30㎞地点の手前あたりから
右股関節に鈍い痛みが走る
来ちゃったか…
このペースと強度で再び”股関節唇損傷”の痛みが顔を出す
2年前は20㎞地点で同じような状態になり脚を引きずっていたっけ
今は違う
痛みが出る動き
着地、腕振り
使う筋肉
使わない筋肉
自分のカラダだ
全部受け入れてやるから
ゴールまで付き合ってもらうぞ
それに
こんな時こそ
ランニングコーチの腕の見せ所
脚に頼らず
体幹、上肢、体重移動
効率良く
前へ進む
脚に力が入らない分、ケイデンスが上がらない
集中力が切れると身体のバランスが崩れそうだ
不思議と焦りはなかった
30㎞過ぎてからのペースはキロ4分チョイまで落ちた
絶対にゴール出来るという自負
最後まで自分の走りが出来ればイイ
そして
ゴールで待つ両親に
”どんなもんだい!”
ってドヤ顔でゴールする!
その思いだけで不思議と力が沸いてくる
一人二人…と前から落ちてくるランナーを回収
自分のペースも落ちている
焦りはない
こんな状況なのに
自分の身体の状態が手に取るように分かる
引き腕の強さ
体幹の捻り
腰への連動
体幹部から殿部、ハムへの力の伝わり方
リズム
そういった情報がスーッと頭に入って、
痛みの闢値スレスレのラインまで身体をどう動かせばいいのかが分かる
レースボランティアをしていたトライアスロン仲間の方がエールをくれる
く〜嬉しいね
脚に力は入らないけどそれでも動ける箇所をフル動員
まだ行ける!
エールが背中を押してくれる
35㎞過ぎ
さすがに体幹部だけでは脚が回らなくなる
太田コーチのエール
とびっきりの笑顔
細切れだった集中力が復活!
感謝
40㎞過ぎ
永遠に思える2.195㎞
”メイストーム、ガンバレ!”
”頑張れ〜”
声援が後押ししてくれる
脚が痺れてきた
身体が重怠い
それでも、頭はクリア
ココで雑な動き…脚力に頼った動き…をしたら
確実にふくらはぎを攣る
力を入れるべき部位に意識を集中
動きはかなり遅くなったが、それでも攣って止まることがないように
最後まで
今の自分らしい走りをしよう
競技場の手前
一人かわされる
ここで付いていったら脚攣る
先に行かせ最後の坂を登る
競技場に入ると100先にゴールゲートが見えてきた
トラッカーハットを被り直し
フロントチャックを直す
見てますか
自己ベストでもない(40㎞通過の時点の時計盤で2時間37分でした)
順位も分からないけど
今の自分のありったけでゴールします
両手を挙げてゴールゲート通過
向き直って一礼
自己ベストには程遠いけど
ゴールに合わせたかのように広がった青空の下
胸を張って走り切れた
その姿を見せることが出来た
記録 2時間48分45秒
種目順位4位
そうか、今年は2時間40分代でも4位か
出来れば表彰台の一番高いトコロにいる自分を見せたかったけど
表彰式、プレゼンターには小出監督も!
表彰式
ニコニコしながらこちらを見る両親
賞状と盾を渡すと
顔をクチャクチャにしながら
「良かったなぁ〜」
を連発
忘れられない
心に生きる
そんな一瞬をプレゼント出来たのかな
レース展開は
決して誇れるモノじゃなかったけど
二人の笑顔が見られたからそれでいいかな
2016年
最初で最後のレースはこれにて終了
自分もこの経験をコーチングに生かさないとね