LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

光とともに(戸部けいこ 秋田書店)

2012-07-06 | 本・番組・映画など

 大阪・維新の会が、「発達障害」の偏見を煽る「家庭教育支援条例」案を出してきたことから、この本を読み始めました。自分自身がいかに間違った先入観をもっていたかということを知りました。人に対する基本的な姿勢を学ばなければと思いました。是非みなさんに読んで欲しいです。

■自閉症・「発達障害」について

青木先生「長い間の研究で、自閉症の原因は母親の性格や育て方の問題ではないっていうのが常識です。」
光のお母さん「ほ、本当ですか?」 「よかった、一番聞きたかった言葉」

青木先生「自閉症は今のところ原因不明の1000人に1.5人から2人くらいのそれほどまれでない発達障害」

■その人の世界の見え方、気持ちになって。

光のお母さん「先生が認知障害って言ってたけど、刺激の感じ方、快・不快やなんかが違うんだって」
「なのに私達に合わせなきゃならないからすごいストレスだろうね」
「自分を安心させるために、こう身体をゆすったり、手をひらひらさせたり」

■さまざまな誤解や偏見

病院の先生「虐待でもして自閉症になったんじゃないかな」
お母さん「虐待なんかしていません。自閉症は生まれつきの障害です。こんなりっぱな病院の先生がどうしてご存じないんですか。」
看護師「わがまま放題させてるからああなるんでしょ」

■個人として尊重する

自閉症の人の特徴として「こだわりが強い」などと説明されます。どう対応するかというノウハウのように受け取られる場合もあります。

ここでは、自閉症の人がどう感じていて、周りの人がどのように接したら気持ちよく過ごせるかということがいわれています。 

 

「わがまま」「しつけができていない」「変わった子」というようなまちがった考えを、深いところからあらたまっていければと思います。

 (ハンマー)

 


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1 コメント

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感想・思うところ (表裏)
2012-07-06 10:28:02
私もこの漫画を読みました。きっかけは条例案ではなく、大学の保健室にあったからですが。
前々から自閉症のことについては何となく知識としてはありましたが、実際どのように生活しているか、生きているかは見ていません。つまり身近ではなかったのです。遠い別の存在のように感じていました。しかし、漫画という具体的な表現方法によって、自閉症を身近に感じることができるようになりました。漫画そのものも面白かったです。

私はそんなに偏見を持っていないつもりですが、築かないうちに無意識の偏見でもって、誰かを傷つけてしまっているのではないかと思うときがあります。自閉症の人に限らず、誰もがもののとらえ方や感じ方に違いがあります。それに気づき、理解することができれば、偏見が一つずつなくなっていく気がします。

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