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(ベネズエラ連帯)ベネズエラでグアイドが国会議長を交代させられる

2020-01-07 | ラテンアメリカ

ベネズエラでグアイドが国民会議議長を交代させられる

野党の一部がさらにグアイドと袂を分かち、政府と一緒に選挙実施に進み始めた。

 1月5日、ベネズエラで国民議会(国会)が開かれ、野党のルイス・パーラが新しい国民会議議長に選ばれた。「暫定大統領」を名乗り何度もクーデターを試みてきたグアイドとグアイド派は多数を制せず、グアイドは国民会議議長の職責を失った。

  議会は野党が多数派である。しかし、国民生活を圧迫する米国の制裁を歓迎し、いつまで経ってもクーデターの試みをやめないグアイドに業を煮やして、昨年夏に少数野党が政府与党との対話に合意し、グアイド派から離反した。その後、グアイド派の腐敗に嫌気がさして親グアイドの強硬派である人民意思党など4つの政党からも離脱者がでたのだ。今年は議会選挙の年だ。グアイドから袂を分かった野党議員と政府与党議員が一緒に議会をリードし、議員選挙を実施し多数派を制すれば、米国や欧州が「議会の反対」を大義名分にマドゥーロ政権を独裁者と決めつけて制裁をしかけることができなくなる。その第1歩として、グアイドが「暫定大統領」の根拠とした国民会議議長職が交代させられたのだ。

  グアイドはこの日国民会議に入らなかった。SNSではフェンスを乗り越えようとしてあきらめた姿が流されている。しかし、野党議員も入れたはずではと疑問を呈している。グアイドは議長選挙後に反政府系新聞社に野党議員をあつめ本物と平行する別の国民会議をでっち上げ、そこで100人の議員が彼を議長に選んだと発表した。米やリマグループの右翼政権は直ちにこれを支持した。まだ制裁を続けるつもりだ。しかし、「100人の支持」は全く疑わしい。もしそれだけの議員がいれば国民会議議長選挙でも多数でパーラを否決できたはずだ。彼らはすでに国民会議で少数派に転落し、これからも政治的影響力はさらに後退していく可能性が大きい。

 関連する記事を以下に紹介する。

  一つはteleSURの記事で「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」さんがブログ紹介している。「ベネズエラ野党がファン・グアイドのリーダーシップを拒否」だ。

  もう一つは同じブログが紹介しているveneelaanalysisの「危機と批評:ベネズエラ、安定性というパラドックス?」だ。これはベネズエラの今日の政治状況を非常にわかりやすく説明している。

 われわれは、ここで「ベネズエラアナリシス」の報道を紹介する。

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 https://venezuelanalysis.com/news/14755 venezueaanalysis

ベネズエラ:グアイドが紛争中の投票で国民会議議長を交代させられる

親グアイド派野党議員は投票を拒否し、米国と国際的な右翼の支持を得てもう一つの議会を作った

ルーカス・コールナーとリカルド・ヴァズ 2020年1月5日午後10時40分

カラカス、2020年1月5日(venezuelanalysis.com)- ベネズエラの野党指導者フアン・グアイドは、日曜日に国民会議(AN)の議長再選をめざして敗北した。

 伝えられるところでは、出席した150人の議員のうち81人の投票で、ヤラクイ州の副知事である野党のルイス・パーラが議会の議長に指名された。社会キリスト教COPEI党のフランクリン・ドゥアルテが第1副議長を、ホセ・ノリエガが第2副議長を勉める。民主行動(AD)党のネガル・モラレス議員が書記を務める。ベネズエラ憲法によれば、議会指導部は毎年1月5日に更新される。

 指導者候補は、現職のフアン・グアイドが率いる野党の副党首ホセ・ブリトーによって日曜の朝に発表された。

 ブリトーは新たな汚職スキャンダルが上院の議員を巻き込んだ後で、先月からグアイドとの関係を断ち切った野党議員のグループを率いている。ブリトー、パーラ、その他の議員たちは、米国とコロンビア当局へのロビー活動と引き換えにベネズエラのCLAPフードプログラムに関連しているというコロンビアの実業家からのキックバックを受け取ったとして非難された。議員たちはこの申し立てを断固として否定し、グアイドの汚職を非難している。ブリトーとパーラは、申し立てをきっかけに正義第一党から追放された。

 グアイドは昨年1月に国民会議議長に選出されてから、ベネズエラの「暫定大統領」を宣言し、直ちにワシントンとその同盟国に承認された。その後12ヶ月間、グアイドは「人道援助」の横領疑惑やコロンビアの準軍事組織とのつながりなど、一連のスキャンダルの中で彼の人気を急落させながら、マドゥロ政権を力ずくで追放しようと何度も繰り返した。  

  日曜日、グアイドは治安部隊によって阻止されたと主張して、国民会議(立法宮殿)に入らなかった。ソーシャルメディア上で流布されたビデオは、投票の前にフェンスを乗り越えようとしているグアイドの姿を示した。

 しかし、彼の行動については、国民会議に参加した他の野党の議員によって、自分たちと同じように入れたのではないかと疑問視されている。民主行動党副党首のウィリアム・ダビラは、忠実な親グアイド派だが、議員達が自由に議場に入るのを目撃し、一握りの議員を除いて全員がそうすることができたと後に記者たちに語った。ビデオ映像は、刑事犯罪の疑いで議会の不逮捕免責を取り消された何人かの議員グループ以外では、グアイドが入ることを拒否したことを示している。民主行動党のヘンリー・ラモス・アラムや新時代党スターリン・ゴンザレスを含む他の野党議員が投票に出席した。

 ノリエガ第2副議長によると、31人の野党議員がベネズエラの与党統一社会党や他のチャビスタ政党に加わり、新しい指導部選出に参加した。確定した集計は公表されておらず、反体制派の野党議員の誰が参加し投票したかは執筆時点では不明のままである。

 グアイドと他の野党議員は、新しい議会指導部の投票は違法で,定足数を欠いていると、この選出に「共和国を殺すもの」と名付けた。

 元国民会議議長(グアイド)はその後、反政府系新聞エル・ナシオナルの本部で親グアイド派の議員の会合を招集した。野党系の放送局は、このもう一つの「平行議会」が167票中100票でグアイドを議長に再選したと報じた。正義第一党のフアン・パブロ・グアニパとベネズエラプロジェクト党のカルロス・ベリズバイティア副議長がそれぞれ第1副副議長と第2副議長に選ばれた。誰が投票に参加したかについては情報が提供されなかったが、集計には現在国外にいる議員が含まれていると伝えられている。

 グアイドは以前、海外にいる議員、刑事告発から逃れている議員の代理が参加できるように、電子投票を導入しようとした。この動きはベネズエラの最高裁判所によって違憲としてつぶされた。

 国際的な反応はすばやかった。米国当局者は新しい議会指導部を拒絶し、グアイドの支持を繰り返した。西半球問題担当のマイケル・コザック事務次官補は、この日の出来事を「茶番」と呼び、グアイドは「暫定大統領」のままだと語った。

 リマ・グループに代表される地域の右翼政府も同様に、ベネズエラの新しい立法当局を認めないことを示唆した。

 欧州連合(EU)も、日曜日の投票での「不規則性」を非難し、グアイドを国民会議の議長として引き続き認めると述べる声明を発表した。

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、新しい国民会議議長ルイス・パーラを承認すると表明した。

 マドゥーロは日曜日に記者団に「国民会議が投票し、新しい指導部ができました。」「グアイドが強い反対で排除される雰囲気でした」と語った。一方で、グアイドを「現れなかった」と批判した。

 宣誓に続いてパーラは報道陣に、彼の最優先事項は、今年予定されている新しい議会選挙で「国民が投票で決定できるように」国の国家選挙評議会のための新しい監督委員会を選ぶだろうと述べました。

 彼はまた、「ベネズエラ人の80%以上が平和に暮らしたい」と指摘し、「和解の道」を追求すると誓った。

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