LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.46

2022-05-06 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.46
( 2022年5月5日 )


(ベネズエラ要点)
【先週は2002年4月クーデターをメインにし、現状については限定して報告。今回は、前回報告できなかったもの+2002年4月についての補足2本。】
(現状について)
・ 「コミューン連合」創設: 3月はじめに全国のコミューンを統合していこうとする「コミューン連合」が創設されたが(2022.3.10で報告)、その経緯や創立大会のことなどについての詳しい論説がVenezuelanalysisに掲載された。 / チャベスは晩年、コミューンを軸に社会主義へ前進していくことを力説(「コミューンか無か」)。チャベスの死後、政府の取り組みは後退したが、コミューンは紆余曲折を経ながらも発展し続け、今年3月3~4日に「コミューン連合」創立大会が開かれた。 / 現在ベネズエラで最も強力なコミューンである「エル・マイサル」コミューンが主導。その中心人物アンヘル・プラドは、「コミューン連合は政府を敵視していない」ことを力説し、政府との関係は「批判的であると同時に建設的である」とした。 / この「コミューン連合」創立大会に、その直前に任命されて就任したばかりのコミューン相ホルヘ・アレアサが来訪。熱烈に迎られ、協力関係を確認。
・ ベネズエラとラ米カリブ諸国との関係正常化へ: 現在CELAC(ラ米カリブ諸国共同体)の議長国であるアルゼンチンが主導して、ベネズエラとラ米カリブ諸国との関係を正常化していこうとしている。
・ 対ベネズエラ経済制裁緩和への動き: 米国の対ベネズエラ経済制裁の緩和を求める動きが米国内で強まっている。ホワイトハウスの委員会による3月のカラカス訪問に対して大きな反響があり、大手メディアでもベネズエラとの関係修復支持の論調。 / だが、この動きは右からの激しい反発で中断し、今のところ停止したままになっている。
・ アレックス・サーブ問題: 米国で裁判にかけられているベネズエラの経済特使アレックス・サーブの解放を要求する運動が高まっている。「フリー・アレックス・サーブ」キャンペーンが米国をはじめとして国際的に取り組まれるようになってきている。
(2002年4月の補足2本)
・ Granma(4/14)の記事は、事件当時キューバの駐ベネズエラ大使だったヘルマン・サンチェスの証言を紹介している。 / 4月11日のクーデターは「米国の専門家が計画したクーデターだった」ことを指摘。また、CIAの極秘レポートが直前の2002年4月6日に、「早ければ今月中に」チャベス大統領を打倒すると指摘していたことを明らかにしている。 / さらに、チャベスが当時のサンチェス大使にフィデル・カストロへのメッセージを託していたことが語られている。「クーデターが起きても人民と軍がそれを打ち負かすだろうから、心配しないようフィデルに伝えてほしい」と。
・ Venezuelanalysis(4/13)の記事は、クーデターを逆転した20周年を記念してこの4月13日に盛大なデモ行進と集会がおこなわれたことを紹介し、2002年4月の出来事は「ベネズエラの歴史の転換点」であったと指摘している。20年前の主な教訓は「人民を信頼することの必要性だ」とも。 / 4月11~13日には「ファシズムに反対する国際サミット」がカラカスで開催された(52ヵ国から参加)。

           ――  ――  ――  ――  ―― 

(現状)

Prensa Latina April 28, 2022 Published by: Ana Ibis Falcón Lamoth
Arms seized on Colombian-Venezuelan border
(ベネズエラ: コロンビア国境で押収された武器)
今週、ベネズエラ軍は、アプレ州とスリア州のコロンビアとの国境地帯で、麻薬処理に使用されている複数のインフラを解体した後、非正規グループを強襲した。

teleSUR Published 26 April 2022
Women's International Democratic Federation Meets in Venezuela
(「女性国際民主連盟(WIDF)」がベネズエラで会合)
1945年の創立以来、WIDFは、反ファシズム、世界平和、児童福祉、ジェンダーの権利に関する問題で活動してきた。 / 月曜日(4/25)には、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアのジェンダー活動家たちが、カラカスで第17回女性国際民主連盟(WIDM)大会を発足させた。

teleSUR Published 22 April 2022
US Oil Companies Seek To Restart Crude Extraction In Venezuela
(米国石油会社、ベネズエラで原油抽出の再開を目指す)
新しい原油抽出は、ウクライナの武力紛争で米国がロシアのエネルギー輸入を禁止したことによってもたらされた真空を埋めることを目的としている。米国の禁輸は原油価格を1バレルあたり100米ドルを超えるまでに引き上げた。 / 米国の石油会社Schlumberger、Halliburton、Baker Hughes、Weatherford Internationalなどは、経済制裁によってベネズエラでの事業を凍結されていたが、ベネズエラでの石油掘削の再開を許可するよう米国財務省に訴えた。 / 3月、米国の代表団は、対ロシア制裁による原油価格高騰に対抗するため、エネルギー供給再開の可能性についてベネズエラ当局と協議した。 / この対話で米最大手石油会社の期待が高まり、ベネズエラでの操業再開が許可されれば掘削装置の追加搬入許可を得ようとする動きが出ている。

Venezuelanalysis Apr 20th 2022 By Andreína Chávez Alava
Argentina to Reestablish Full Diplomatic Ties with Venezuela, Calls for Latin American Integration
(アルゼンチン、ベネズエラと全面的に国交を再開し、ラ米統合を呼びかけ)
アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は、地域の統合を優先するため、カラカスとの外交チャンネルを再開するよう各国に要請した。 / アルゼンチンのフェルナンデス大統領は、長年にわたる外交的緊張から脱し、ベネズエラとの関係を完全に正常化するという政府の決定を発表した。 / 同様に、「ベネズエラが国として正常な機能を回復するのを助ける」ため、そして地域統合を進めるために、すべてのラ米カリブ諸国がマドゥーロ政権との関係を見直すよう呼び掛けた。 / アルゼンチンは、現在、2011年に発足した統合ブロックである「ラ米カリブ諸国共同体(CELAC)」の臨時議長国を務めている。 / アルゼンチンとベネズエラの外交関係は、右派のマウリシオ・マクリ前大統領の政権下で緊迫化した。マクリは2019年初め、米国が支援するベネズエラ野党指導者フアン・グアイドを「暫定大統領」と認め、4月の短期間のクーデター未遂を支援した。最近のジャーナリズムの調査で明らかになったリーク文書によると、同年、アルゼンチン軍はベネズエラへの侵攻を企てたとされている。 / 2019年末のフェルナンデスの選挙勝利を受けて、アルゼンチンは2021年3月、リマ・グループから離脱した。カラカスとの外交関係は改善されたが、完全に正常化してはいなかった。

Venezuelanalysis Apr 19th 2022  By Chris Gilbert - Counterpunch
A Milestone: Venezuela’s Communard Union Stages Its Foundational Congress
(ベネズエラ: ひとつの大きな画期、「コミューン連合」が設立大会を開催)
クリス・ギルバートが、国家との複雑な関係の中で自律的な民衆の力を構築しようとするベネズエラの新興の草の根運動について考察している。 / クリス・ギルバートはthe Universidad Bolivariana de Venezuelaのpolitical scienceの教授。
【「コミューン連合」創設は3月3~4日。Venezuelanalysis(3月6日)に記事。「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(3月9日)にその全訳あり。】
【かなりの長文にて注目点のみ。】 なぜ、コミューンの連合を作るのか? ベネズエラにおけるコミューンの役割とは何か? なぜコミューンを統合しようとするのか? ウーゴ・チャベスが晩年、自主生産と実質的民主主義の草の根空間を基本細胞として社会主義への前進を図る戦略を展開したとき、コミューンは重要な存在となった。大統領の死後、制裁やハイブリッド戦争の圧力のもとでポスト・チャベス政権が右傾化するなど、共同体プロジェクトは多くの課題に直面してきたが、前大統領への忠誠心、食糧生産への緊急性、政治的意識など、さまざまな要因から、草の根の取り組みによって、奇跡的ともいえる形でコミューン形成が進んでいる。ベネズエラのコミューンは、国中に散在し、多くの支援もないため、孤立した前哨基地と化しており、弱体化している。しかし、そのような中で、結束を強め、調整しようとする試みがなされている。その最たるものが「コミューン連合(Unión Comunera)」である。 / コミューンの孤立を克服し、民衆運動の力を結集することが急務であることが、「コミューン連合」の存在理由であり、その第1回大会が大きな注目を浴びた理由でもある。ララ州の「エル・マイサル」コミューンが主催した基礎大会には、48のコミューンから約500人の代表が集まった。
オープニングの言葉 「エル・マイサル」は、現在ベネズエラで最も強力なコミューンであり、「コミューン連合」の推進に中心的な役割を果たしてきた。そのカリスマ的なスポークスマンであるアンヘル・プラドが大会の開会のためにマイクを握り、最近、自分のコミューンがいかに困難な時期を過ごしてきたかを話した。 / プラドは、最近、PSUVの公式チケットで選挙活動を行い、近くのシモン・プラナス市長に選ばれた。私は、この最初の談話で彼が「コミューン連合は政府を敵視していない」と力説したことに注目した。この問題についてはまだ議論があることを認めながらも、中央政府との関係では批判的であると同時に建設的であることを約束すると彼は述べた。プラドによれば、敵対するのではなく、本当に問題なのはこの国に対するさまざまなビジョンなのだという。政府は『祖国のための計画』(チャベス大統領が死ぬ前に立てた祖国のための計画)の政府なりの解釈をしているが、われわれにはわれわれ自身の『計画』の解釈がある」と。 / 『祖国のための計画』の革命的な解釈では、コミューンが中心的な役割を担っている。プラドは、ベネズエラではコミューンが統治することができるが、コミューンが互いに孤立している場合はそうではないと。この意味で、コミューン連合の第一の目的は、コミューンとそのプロジェクトを守ることである。そして、新しいコミューンを奨励し、コミューンの活動を奨励することである。・・・最後にプラドは、この4年間で最も困難だったことは、他のコミューンとの相違を克服し、団結を築くことだったと語った。そして今日、私たちの目の前にあるのがその素晴らしい成果なのだ、と。そして、ボリバル革命が続くかどうかはこれからの10年で決まるとし、その闘いの中で「コミューン連合」は重要な役割を担っているとした。 / 創立大会の初日に行われた講演でも、プラドの主張が繰り返された。【だが、政府との関係についてはさまざまな意見が錯綜したことが、このあとに述べられている。詳細は省略。】
プログラムと規約 ・・・その国家プロジェクトとは、ブルジョア国家を終わらせ、コミューン国家に置き換えることを究極の目的とし、その中間的な手段として「コミューン連合」を想定したものである。 / 「チェ・ゲバラ」コミューンに所属するアンデスのプロジェクト「Tatuy TV」のフアンチョ・レンソが、「コミューン連合」の規約を説明することになった。彼は、このプロジェクトの目的は、社会主義を構築するためのコミューンの政治運動を全国的に展開することである、と述べた。それはまた、ボリバル社会主義と国際主義にコミットした、エコロジーとフェミニストの運動でもある。 / レンソによれば、「コミューン連合」が支持する価値観や原則の多くは、シモン・ボリーバル、エセキエル・サモラ、シモン・ロドリゲスといったベネズエラの歴史的人物の価値観に表現されているという。それは、ベネズエラの社会主義に対するアフリカ系住民と先住民の貢献を意識した進歩的でヒューマニズムのある運動となるだろう。 / 組合に加入するための基準については、コミューンが実在しなければならない、そして法的に登録されていなければならないと規定されている。レンソは、4年ごとに全国会議が開かれると説明した(今回はその最初の会議)。また各地域(アンデス、中央、中央西部、東部、平原)から3人ずつの活動家を含む全国指導部、全国監視統制評議会、懲戒評議会が設置される。
新コミューン相の到着 翌朝、会議場は興奮の渦に包まれ、代議員たちの間でさまざまな議論が交わされ、噂が噂を呼んでいた。ホルヘ・アレアサがコミューン相に任命されたという発表が、出席者の多くに大きな熱狂をもって迎えられたのだ。彼らは、これを「コミューン連合」の活動が認められたと考えた。しかし、アレアサの電撃訪問は、PSUVの公式政党から自立した組織プロジェクトが形成されたがゆえに、潜在的に批判的であることを政府がいかに懸念しているかを反映しているだけだと、より懐疑的な見方をする者もいた。 / アレアサは、チャビスタ官僚の大半の者たちとは異なると評されていることを指摘しておく。 ・・・数ヶ月前、アレアサはバリナス州知事選に出るために工業省を去った。アレアサはこの選挙で敗れたが、この選挙運動がもたらした人々との触れ合い、封鎖と政府の不始末の両方による苦しみの自覚は、一種の目覚まし時計の役割を果たすことになった。社会主義を固く信奉するアレアサは深く悩んだ。熟慮の後、(政府の大方の考えとは異なり)コミューンがベネズエラの進むべき道であるという結論に達した。 / マイクを持ったアレアサは、「コミューンか無か(Comuna o Nada)!」のTシャツを着て、「エル・マイサル」コミューンの帽子をかぶっていた。2日前にマドゥーロからコミューン担当相に指名されたときは驚いたと述べた。アレアサは、明らかに、出現しつつあるコミューン運動をどのようにmanageしcontrolするかを考えていた。【ここではコミューンと国家との関係が語られているがわかりにくい。結論は次のように述べられている。】内部再建のプロセスこそが、コミューンのあるべき姿であり、賃金労働や資本主義市民社会との複雑で有機的な関係にある国家を崩壊させたり完全に破壊したりすることなく、内部から再建することだとアレアサは主張している。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争(2022.05.01 Sunday)に全訳あり】

teleSUR Published 20 April 2022
Détente Of Venezuela & Argentina Beats Monroe Doctrine: Ortega
(ベネズエラとアルゼンチンのデタントがモンロー・ドクトリンを打ち破る)
金曜日(4/22)、ベネズエラの与党議員サウル・オルテガは、アルゼンチン政府がベネズエラとの国交を回復させる意向であることは、モンロー・ドクトリン政策の敗北を示すものであると述べた。 / アルゼンチンのフェルナンデス大統領は、「ベネズエラが国や社会として正常な機能を回復するのを全面的に支援する時が来た」と述べ、前任のマウリシオ・マクリ(2015-2019)がベネズエラの野党議員フアン・ガイドをベネズエラの正当な大統領として認めたことを非難した。 / フェルナンデスは、「我々はすべてのラテンアメリカにベネズエラとの関係を見直し、再考するよう呼びかけた」と付け加え、この和解政策は「ラ米カリブ諸国共同体(CELAC)」の原則に合致していることを強調した。

Workers World April 15, 2022 published April 11 in Dissident Voice Roger D. Harris
Alex Saab case: Imprisoned Venezuelan diplomat contests extraterritorial judicial abuse
(アレックス・サーブ事件: 投獄されたベネズエラ人外交官、治外法権の乱用を争う)
4月11日、ベネズエラの外交官アレックス・サーブの裁判は、彼の弁護団が、長年にわたる外交特権条約を尊重しない米国政府の明白な怠慢を糾弾したことにより、劇的な展開を迎えた。 / 4月6日の公聴会で問題になったのは、サーブが外交関係に関するウィーン条約に基づく外交特権を主張していることだった。この条約は、米国が加盟している国際法で、公認された外交官は戦時中であっても逮捕や起訴から絶対的に保護されることになっている。 / アレックス・サーブに対する起訴 【これまでの経緯、略】 / 機能的な免責の否定 半年後、サーブ氏は第8地裁で共謀罪1件の公判が開かれる予定だ。この4月6日に第11巡回区裁判所に出廷したのは、他の外交官と同様、ウィーン条約で保護されており、起訴を絶対免除されているとの理由で控訴したのである。 ・・・ / アレックス・サーブへの国際的支援 裁判所の外では、米国の「#FreeAlexSaab」キャンペーンの代表であるWilliam Camacaroが、その名誉会長であるプエルトリコ解放の英雄Oscar López Riveraとともに、サーブを支援するデモをおこなった。北米の他の地域や国際的にも同様の支援集会が開催された。 / ベネズエラ国民議会は、ホルヘ・ロドリゲス議長が米国による「計り知れない偽善行為」と呼ぶものを非難する決議を、全会一致で可決した。 ・・・ / 米国の経済戦争への抵抗に成功したベネズエラ バイデン政権は、トランプの「最大限の圧力」によるベネズエラ封鎖をそのまま続けていたが、ベネズエラとの関係を修復する必要性を示している。すでにインフレ気味の米国経済は、米国のロシア制裁によってガソリンの価格が上昇し、さらに不安定な状態になっている。このため、数カ月前のワシントンでは考えられなかったような訪問が行われた。 / 米国の高官代表団が3月上旬にカラカスを訪れ、ニコラス・マドゥーロ大統領と会談し、おそらくは石油貿易取引の交渉に臨んだのである。まだ公式には確認されていないが、この訪問は選挙で選ばれたベネズエラ大統領の正統性を暗に認め、マドゥーロに大勝利をもたらした。一方、米国と一部のお人好しの同盟国によってのみベネズエラの「暫定大統領」として認められているフアン・グアイドは、間もなく歴史的な人になるかもしれない。 / ベネズエラは、サーブや他の多くの人々の助けによって抵抗に成功し、国連が「一方的強制措置」と呼ぶ集団罰や経済戦争を課すことによって政権交代を煽ろうとしてきた米国の試みを阻止することができた。それどころか、かつて荒廃していたベネズエラの経済は若返りつつある。 / 先月、ベネズエラのインフレ率は1.4%に減速し、2015年にバラク・オバマ米大統領が初めて制裁を課す前よりも低くなっている。国の消費者物価指数は過去7カ月間10%を下回っている。投資銀行クレディ・スイスは、ベネズエラの今年のGDP成長率を20%、2023年にはさらに8%という驚くべき数字を予測している。 / アレックス・サーブは、この経済的転換に貢献した。ベネズエラ国民議会のロドリゲス議長は、サーブが「この国が受けた最も残忍な攻撃を克服するのに貢献した」と評価している。それこそが米国が彼を迫害する理由なのだ。そして、ベネズエラ政府は、「誘拐された」外交官を見捨てないことを明らかにしてきたのである。

Venezuelanalysis Apr 12th 2022 By Sergio Rodríguez Gelfenstein - Venezuelanalysis.com
Around the World in 60 Days: Repercussions of the Ukraine Conflict for Venezuela
(60日で世界をひと回り:ウクライナ紛争のベネズエラへの影響)
VAコラムニストSergio Rodríguez Gelfensteinが、世界的な力の相関関係とそのラテンアメリカ地域への影響について考察している。 / 国際的なヘッドラインを毎日読んでいると、「制裁」と呼ばれるものと格闘している世界が見えてくる。言い換えれば、地球は、帝国主義が自分たちの“真実”を押し付けるために世界中の人々を苦しめている、その決定と闘わなければならない。別な表現をすれば、世界人口の11%を代表する政府(アメリカ、カナダ、EU、日本、オーストラリア)が、自分たちの“神聖な普遍的信条”をあらゆる人に押し付けようとしているのである。 / ・・・ / ベネズエラに関しては、この3月に米国政府の代表団がカラカスを訪問するなど、ウクライナ戦争が直ちに影響を及ぼしている。これは、過去10年以上にわたって同国を訪問した最高レベルの米国代表団であったことは特筆されるべきだろう。 / 数ヶ月前から、米国のロビイストがベネズエラに対する制裁を「和らげる」よう働きかけてきたことは、特筆に価する。世界的なエネルギーの行き詰まりを打開するためには、ベネズエラ政府とのチャンネルを開く必要があると指摘しているのである。 / 米国代表団は、エネルギー問題に加えて、2017年に投獄されたCITGO(ベネズエラ国営石油会社PDVSAの米国子会社)幹部6人を含む、ベネズエラで拘束されている米国人の状況を持ち出した。今回の訪問は、11月の米国での選挙をにらんだジョー・バイデンによる選挙対策とも理解されうる。 / マドゥーロ大統領は、米国の代表団に対し、いかなる取引も一方的な強制措置、特にPDVSAに対する措置を解除することから始めるべきだと述べた。 / マドゥーロ大統領はまた、石油市場を安定させるために、プーチン大統領やOPECの首脳と接触している。 / ベネズエラ政府は、ロシアのウクライナ侵攻により、ワシントンがラテンアメリカのロシアの同盟国に注意を払うようになったことを理解している。モスクワとの対立が深まる中、米国は4年前にトランプ政権が中断した領事機能を含む在キューバ大使館を再開させた。 / ベネズエラのケースは、ロシアの戦略的パートナーであると同時に、世界最大の石油埋蔵量を持つ国であるため、今特に重要である。だからこそ、米国がロシアのエネルギー輸出に対する制裁を検討し始めたとき、2大政党の有力者が代案としてベネズエラの存在を指摘したのである。 / 3月に行われたホワイトハウスの委員会のカラカス訪問は、米国内で大きな関心を呼んだ。Foxテレビの司会者であるトリッシュ・リーガンは、ツイッターにこう書き込んだ。「我々は、大量の石油を供給するベネズエラとの関係回復の道を考えなければならない」と。ワシントン・ポストのファリード・ザカリアは、トランプ政権が課した制裁を停止することによって、ベネズエラおよびイランとのロックを解除することを訴えた。 / 他方、この訪問は、マルコ・ルビオ上院議員やボブ・メネデス上院議員の怒りの反応を意味した。彼らは、この訪問を裏切り行為とみなし、バイデン大統領にベネズエラに対する制裁を「緩和」しないよう求めている。 / 最後に、今後の続きとして、ホワイトハウス代表団のカラカス訪問は、バイデン政権とフアン・グアイドの良好な関係の終焉を意味する可能性があることを指摘しておきたい。これは、米国がベネズエラに対して設定した介入主義の枠組みに広く影響を及ぼす可能性がある。また、マドゥーロ政権がカラカスの野党とおこなっている交渉にも影響を与える可能性がある。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.04.14)に全訳あり。】

teleSUR Published 11 April 2022
Venezuela to Hold International Summit Against Fascism
(ベネズエラ、反ファシズム国際サミットを開催)
ベネズエラ外相フェリックス・プラセンシアは、この日曜日(4/10)、世界の様々な地域から200人以上の代表者が出席するカラカスでの反ファシズム国際サミットの実現を発表した。 / 明日4月11日、カラカスで「ファシズムに反対する国際サミット」が始まる。5大陸から約200人のゲストを迎え、20年前のクーデターとチャベスを政権に戻したベネズエラ国民の反応について議論する3日間の会議。

Venezuelanalysis Apr 6th 2022 By Andreína Chávez Alava
Alex Saab’s Lawyers Demand US Courts Uphold Diplomatic Immunity, Warn of ‘Dangerous’ Precedent 
(アレックス・サーブの弁護士、米国裁判所に外交官免責の支持を要求し、「危険な」前例に警告を発する)
ベネズエラ政府特使アレックス・サーブの弁護団は、彼の外交特権を認めさせ、即時釈放を確保するため、米国の控訴裁判所で司法の闘いを開始した。 / 米国へのサーブの身柄引き渡しは、ノルウェーの仲介でメキシコシティで開催されたベネズエラ政府と米国が支援する野党との交渉も頓挫させる政治的な影響を及ぼした。 / しかし、マドゥーロ大統領は、3月上旬、最終的に制裁緩和について話し合うとされる米国の高官代表団を迎え、対話プロセスの再開を発表した。 ・・・

Prensa Latina April 5, 2022 Published by: Ileana Ferrer Fonte
Venezuela demands release of diplomat Alex Saab imprisoned in US
(ベネズエラ、米国で収監中の外交官アレックス・サーブの釈放を要求)
ベネズエラの政治社会諸団体は、マネーロンダリングの疑いで米国に収監されている外交官アレックス・サーブの釈放を要求した。 / 「アレックス・サーブ解放運動」は、月曜日(4/4)、外交官を擁護するボランティア弁護士のグループを伴って、ベネズエラ国家の特使としての彼の違法な拘束と外交特権の侵害を改めて拒否することを表明した。

           ――  ――  ――  ――  ―― 

(2002年4月の補足)

Granma april 14, 2022 Author: José LLamos Camejo
Venezuela showed the U.S. that no coup can succeed against a Revolution of the people
(いかなるクーデターも人民の革命に対しては成功することができないということをベネズエラは米国に示した)
キューバは20年前にチャベス大統領を復帰させた英雄的な民衆蜂起をベネズエラの人々とともに祝う、とディアスカネル党第一書記兼大統領はツイートした。さらに、2002年に試みられたクーデターは、この国の惨憺たる過去を復活させようと意図したものだった、と付け加えた。 / チャベスに対するクーデターは、4月8日の夜、「メリア・カラカス」ホテルで開かれた軍武官たちのレセプションで開始された。そこで、ベネズエラのロベルト・ゴンサレス・カルデナス将軍が、米海軍将校デイビッド・H・カサレスの名刺を黙って受け取った。 / 事件当時キューバの駐ベネズエラ大使だった元外交官で作家のヘルマン・サンチェス・オテロは、次のように指摘した。「米国は、ウーゴ・チャベスを、大陸の根本的な変革を促す不屈の政治指導者だと認めたとき、ボリバル革命は頓挫しなければならないと判断した」と。また、「それは米国の専門家が計画したクーデターだった」とも付け加えた。 / サンチェスは、著書『検閲を受けていない4月(April uncensored)』で、このクーデターの背後にある動機を解説して次のことを思い起こしている。不満を持つ将校や下級の急進派を含む軍の反体制派閥が「早ければ今月中に」チャベス大統領を打倒する努力を強めていると、2002年4月6日にCIAの極秘レポートが指摘している、と。 / 米国は、2002年4月11日のような陰謀を繰り返したくらみ、そしてカサレスの失敗を繰り返している。カサレスは、チャベスに忠実な将軍をクーデターの指導者と思い違いした。そしてその間違いを告白せざるを得なかったのである。 / チャベスが当時のサンチェス大使に託したメッセージも残っている。「クーデターが起きても人民と軍がそれを打ち負かすだろうから、心配しないようフィデルに伝えてほしい」と。

Venezuelanalysis Apr 13th 2022 By Ricardo Vaz
Venezuela: Thousands March to Commemorate Coup Defeat Anniversary
(ベネズエラ: クーデター敗北の記念日に多くの人々が行進)
20年前、溢れんばかりの人民の支持がクーデターの企てを覆し、ウーゴ・チャベスの復帰を確かなものにした。 / 4月13日、短期間で敗北したクーデターからの20周年を記念して、大勢の人々がカラカスの街頭に集まった。 / 2002年4月11日、米国の支援を受けた文民と軍部のエリートたちは、大規模なメディア・キャンペーンと「偽旗(false flag)」の暴力によって、民主的に選出されたウーゴ・チャベス大統領を追放した。翌日には自称「移行政府」が政権を握り、ワシントンとその他少数の国によって承認された。 / しかし、その後48時間のうちに、特に首都の丘陵地帯にある人民の居住地域から大規模な民衆が反応し、それが忠実な軍部隊を行動に移させた。クーデターは敗北し、4月14日未明にチャベスは大統領に返り咲いた。 / クーデター敗北の20周年を記念して、カラカスではチャビスタの2つの数万人規模の行進が行われた。全国から集まった代表団や著名な政治家を含むこの動員は、別々の地点から出発し、午後にはミラフローレス大統領官邸に集結した。 / ニコラス・マドゥーロ大統領は、演説で「4月13日(2002年)、ベネズエラ国民はオリガーキーと米帝国に教訓を与えた」と述べた。 / ベネズエラの指導者は、短命のクーデター政権と闘って亡くなった人々に敬意を表し、20年前の出来事を「ボリバル人民・軍連合の勝利」と称えた。 / ボリバル民兵は、数千人の隊員が制服を着て隊列を組み、その多くが武器を携行し、デモと集会で強い存在感を示していた。 / 同組織は2005年にチャベス大統領が創設し、3年後に軍に編入された。ボリバル民兵は300万人以上のメンバーを持つとされ、国の自衛部隊として構想されている。 / 草の根の活動家であり教授でもあるレオナルド・ロドリゲスは、ベネズエラ・アナリシスに対し、2002年4月の出来事は「ベネズエラの歴史の転換点」であったと語っている。 / 「ベネズエラ人民と軍は、一発も撃つことなく憲法秩序を回復し、簒奪者たちを追い出した」と、彼は説明した。ロドリゲスは、20年前の主な教訓は、「人民を信頼すること」の必要性だと述べた。 / 一方、「サン・アグスティン」バリオの、与党社会主義統一党(PSUV)地元リーダー、カルメン・ガルシアは、このデモ行進が外国の脅威に直面したマドゥーロ政権への大きな支持表明になったと強調した。 / 「2002年4月13日は、ボリバル革命を守って闘い続けるために必要な団結という遺産を私たちに残してくれました」と、彼女はベネズエラ・アナリシスに語った。 / また、この20周年記念行事として、ベネズエラ政府は、4月11日から13日まで「ファシズムに反対する国際サミット」を開催した。 / 52カ国から200人以上が参加し、世界における極右とファシスト運動の台頭について、また連帯運動の必要性について、パネル・ディスカッションやプレゼンテーションが行われた。 / このサミットは、また、企業メディアによるヘゲモニーと社会メディア・プラットフォームによる検閲を打破するために、オールタナティブ・メディアの重要性にも焦点を当てた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。