今年 河合隼雄さんがなくなられた。
なにか わたしの中での ひとつのエポックが終了した思いがする。
かつて 河合隼雄さんの書物でいろいろなことを学び かつ癒されていた。
★
12年前 わたしが編集していた教育グループの会報誌の中で
『心理療法序説』の一部を掲載させていただいたことがある。
了解を求めるお願い文に 返信用のはがきを添付して 奈良のご自宅に郵送した。
ほどなく 「許可します」のところに○がつき
河合隼雄と署名入りのはがきが届いた。
快く転載をご承諾くださり 本当にうれしかった。
今でもその葉書は保存している。
★
掲載させていただいた内容は
『心理療法序説』のなかの「教育をどう考えるか」の中の一部である。
特に印象に残っているのは
『教育というときに 動物を訓練し しつけるというイメージと
植物を育てるというイメージと両方ある。
どちらも大切なのだが 一般的に植物のイメージで考えることのほうは
忘れられがちのように思われる。
土壌と太陽の光があれば、植物は自分の力で育ってくる。・・・』
というくだりである。
教えることは重要だが、教師は教えたがる傾向が強い。
心に植物のイメージを描いて ゆっくり育つのを待つことが必要である。
芽を引っぱったり、つぼみを無理に開いたりしてはならない。
肥料を与えすぎると 根が腐ってしまう。
熱心に教育しようととする人によって
芽をつみとられたり つぼみを台無しにされてきた例を
多く見てきた。
というものである。
★
本当にその通りだと思った。
★
からだの傷はみえるけど
こころの傷はみえない。
だから その傷をイメージして
その傷にやさしく染みこんで癒えるような
慈雨のようにあたたかい言葉をかけようと思った。
わからせるのではなく
わかろうと思った。
植物にとっての光や水や栄養になろうと思った。(つづく)
・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・★・・
発達特性の視点を持った
教員・支援員・相談員・親のための
支援員育成セミナー
ご家庭や職場でもDVDで受講できます。
http://www.seisa.ed.jp/npo/seminar05.html
なにか わたしの中での ひとつのエポックが終了した思いがする。
かつて 河合隼雄さんの書物でいろいろなことを学び かつ癒されていた。
★
12年前 わたしが編集していた教育グループの会報誌の中で
『心理療法序説』の一部を掲載させていただいたことがある。
了解を求めるお願い文に 返信用のはがきを添付して 奈良のご自宅に郵送した。
ほどなく 「許可します」のところに○がつき
河合隼雄と署名入りのはがきが届いた。
快く転載をご承諾くださり 本当にうれしかった。
今でもその葉書は保存している。
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『心理療法序説』のなかの「教育をどう考えるか」の中の一部である。
特に印象に残っているのは
『教育というときに 動物を訓練し しつけるというイメージと
植物を育てるというイメージと両方ある。
どちらも大切なのだが 一般的に植物のイメージで考えることのほうは
忘れられがちのように思われる。
土壌と太陽の光があれば、植物は自分の力で育ってくる。・・・』
というくだりである。
教えることは重要だが、教師は教えたがる傾向が強い。
心に植物のイメージを描いて ゆっくり育つのを待つことが必要である。
芽を引っぱったり、つぼみを無理に開いたりしてはならない。
肥料を与えすぎると 根が腐ってしまう。
熱心に教育しようととする人によって
芽をつみとられたり つぼみを台無しにされてきた例を
多く見てきた。
というものである。
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本当にその通りだと思った。
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からだの傷はみえるけど
こころの傷はみえない。
だから その傷をイメージして
その傷にやさしく染みこんで癒えるような
慈雨のようにあたたかい言葉をかけようと思った。
わからせるのではなく
わかろうと思った。
植物にとっての光や水や栄養になろうと思った。(つづく)
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