植木屋リトルの日々奮闘記

植木屋として独立してからの日々を綴っています。植木屋に興味のある方、独立を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。

お次は開業の届け出。

2013年12月28日 | 日記
 屋号も決まった。事業内容は決まってる。じゃあ次は開業届の提出だ。
届け出といっても必要なのは開業届の書類と印鑑くらい。書類は国税庁のHPからダウンロードできるから記入例に沿って記入するだけで、特に難しいことは何もありませんでした。
記入が終わったらそれを管轄の税務署に持って行って提出するだけです。カンタンでしょ?
 屋号での銀行口座が欲しい場合はこの開業届の控えが必要になるので、窓口で伝え忘れないように気をつけてください。

 実際届け出に行ったら色々聞かれるのかな~とかけっこう緊張してたんだけど、拍子抜けするぐらいあっさり終了。書類を出したら窓口の人が記入項目をチェックして「はい、ありがとうございました」で終わり。
えっもういいのってくらい。
窓口の人にありがとうございましたって言われたのがなんか違和感あったんだけど、向こうからしてみたら「納税してくれてありがとう」ってことなんだろうか。税務署の人も全てを把握するのが大変なんだろうね、きっと。

屋号はどうしようか??

2013年12月27日 | 日記
独立するに当たって、やっぱり屋号は必要だろうってことでだいぶ前からぼんやりと考えてはいました。
別に屋号なしでも仕事はできるんだけど、あった方が何かと便利かなっていう気持ちはあった。
でも一番大きな理由は気持ちの面かな。個人でやる分には別に開業届を出さなくてもいいらしい(そのへんはかなり曖昧だけど)けど、屋号をつけるんなら開業届を出してちゃんと届け出ないといけない。
そういう手順を経ることで自分の気持ちを奮い立たせたいっていう思いもあった。

 じゃあどんな屋号にするか、まず無難なのは自分の名字+造園、つまり「小杉造園」。でもネットで調べたらあっさり小杉造園さんがヒットしてしまった(しかも地域的にも近い)ので却下。同じ名前を使うわけにはいかない。
○○グリーンとか○○植木とかそういういかにもっていう名前にはこだわってなくて、せっかく名前に「杉」が入ってるんだから植木屋としてこれを使わない手はないだろうと思ってたんだけど、あれこれひねったり造語を作ったりして考えてみたけどどーもしっくりこない。
 結局どれくらい悩んだかなあ・・・候補は2つにが絞られたんだけど、自分がしっくりくる名前っていう視点ともう一つ、他の人から呼びやすい名前っていうのも大事なことだったので人に聞いたりもしたかな。
それで最終的に小=Little、杉=CedarでLittle Cedarに決めました。えぇ、何のひねりもありません
そのうちお客様から「リトルさん」って略して呼んでもらえるようになればいいな~

ちなみにもう一つの候補は「Treaf」でした。読み方?トリーフです
木=treeと葉=leaf、手入れ=trimっていう単語を組み合わせた造語なんだけど、ひねり過ぎてピンとこないかな~っていうのと単純に読みずらいってのが落選の理由

そして独立。

2013年12月26日 | 日記
 造園の会社に入って、最初はホントに分からないことだらけだった。仕事の流れも分からないし植木の名前も分からないし・・・。はじめのうちは覚えることだらけだった。まあ今でもそれは変わらないけど。どんな仕事にも通じることだろうけど、植木屋の仕事にも終わりはありません。「これでいいや」って思ってしまったら、それは退化の始まりだと思う。

 3年目くらいまでは自分の技術が上がってきているのが実感できてたけど、4年目かな?パタッと成長が頭打ちになった気がした。去年と同じお客さんのところに作業に入って、終わる時間が去年と変わらない。今まではちょっとずつ早くなってたのに・・・とか、切り方に迷いが・・・とか。
 もっと視野を広くしなきゃって思った。それと同時に、今の会社ではここまでか??とか考えたりもした。まぁ、ここには書けないような不平不満は腐るほどあったしそれが会社を辞める一因になったことは否めないけど。成長が鈍化したのはモチベーションの低下も大きかったんだろうと思う。

 あとは、一番の要因は自分の生活が激変したことかな。結婚して、子どもができて・・・。このままの生活でいいのか、家族の生活は、将来は・・・って考えると不安の方が大きかった。独立の方がよっぽど不安は大きいけど(笑)
 かといって子どもが生まれてきたら俺はきっと守りに入ってしまう、動くのなら今しかない・・・!っていう自分の思いと、自分を取り巻く環境、トータルで考えるとこのままサラリーマンとして働き続けるっていう選択肢は霞んでいった。
(もしダメになってもまだやり直せる歳だ、っていう後ろ向きな考えもありましたよ、当然。)

 そんで社長に「独立させて下さい」って直談判して無事退職となりました。まぁそこでもひと悶着あったけど(-_-メ)

植木屋という仕事を選んだ理由。

2013年12月22日 | 日記
 前回の続き。
介護業界を離れて、じゃあ自分は何をしたいのか?って改めて自問自答してみたらさっぱり分からなくなった。
こういうのって本当は就職活動の時に自己分析してしっかり自分を見つめてから進路を決めるものなんだろうけど、いや自分もちゃんと自己分析したつもりだったんだけど、やっぱり甘かったんだろうね~。
社会人として働き始めてから理想と現実の溝があまりに大きくていっつも悩んでました。介護の仕事を通じて人の役に立ちたい、ってのは薄っぺらいもんでしかなかったというのを痛感させられました。当時流行ってた脳内メーカーってやつをやってみたら見事に頭の中が「悩」の文字で埋め尽くされてた時にはちょっとびっくりした。

 会社を辞め、毎日昼過ぎまで寝てるような生活をしているとやっぱり焦りが出てくる。「みんな今頃働いてるんだろうな~。・・・俺は何やってるんだろう」って。まあ実際働いてないから金もないし、友達から飲みとか誘われてもなんか行きづらいし・・・。

 それでも、自分の根底にはずっと「独立」という言葉がくすぶってた。だから、今自分が何をやりたいのかじゃなくて今の自分には何が足りないのか、って考えを変えてみたら次の仕事はすぐに見つかった。当時の自分に圧倒的に足りなかったスキルは「営業力」。って今も全然足りてないんだけど、営業力を身につけながら自分の将来を考えてもいいんじゃないかって思ってIT系の営業会社に就職。
 そしたらこれがやっぱりキツい(=_=)営業は素人の俺に会社は仕事取ってこいとしか言ってくれない。具体的な指導っていうのはあんまりなかったような気がする。それでもいくつか心に残っていて今でも役に立っている教えもあるから一概に悪くは言えないけど、当時は会社に行くのが嫌でしょうがなかった。数字が全ての世界だから成績が悪いと悔しくて、通勤時間はいっつも営業関係の本を読み漁ってた。少しでもプラスになりそうなものがあれば試してみて、自分なりに営業という仕事を消化しようと必死になってた。
 
 それでもやっぱり毎月末は嫌だったなー。数字が上がってない月はホント会社行きたくなかった。でもそんなこんなで営業として社外のいろんな人といろんなお話をしていると、たまに輝いている人に会うことがあった。そういう人たちは自分の好きなことを仕事としていて、自分の仕事のこと、会社のこと、そのほかのことも楽しそうに話してくれた。
 そういう人たちと出会って、自分の好きなこと、やりたいことってのをぼんやりと考えているうちにじわじわと固まってきたのが「自然を相手にする仕事」をしたいなーという思い。単にストレスフルな生活から癒しを求めてたのかもしれないけど(笑)

 それで目星をつけたのが植木屋の仕事って感じかな~。自然を相手にする仕事で将来的には独立も十分考えられるし、何より楽しそうだなぁって思って。最初から植木屋になりたいって決まってたら大学なんて行く必要なかったのかもしれないしずいぶん遠回りしたけど、26歳にして植木屋の世界に入るまでの私はこんな感じの人生を送ってました。

 この仕事を始める時に心配だったことといえば体力的な面が一番だったかなー。無事やっていけるかなぁ・・・って不安だったけど、やってみたら案外どうにかなった('ω')ノ

全てはここから始まった・・・。

2013年12月21日 | 日記
 平成25年12月20日、約5年勤めた造園会社を退職して個人事業主として独立しましたー!!
 思えばここまでの道のりは紆余曲折・・・いろいろな職を経験し、自分を見失い、自分が本当はなにをやりたいのか自問自答し、ようやくたどり着いた一つの答えが独立という選択でした。

 いや、正確には学生の頃から「いつかは独立!」とは思っていたのですが、何の業種で、とかどんなふうに、なんて具体的なことはきっちり考えてなかったんですね~。
 大学を出て最初に勤めた会社は介護関係の会社。それなりに大きい会社で、最初の勤務地は大阪( ゜Д゜)初の一人暮らし&新社会人ってことで希望に満ち溢れていたのもつかの間、わずか1年で体調を崩し退職((+_+))生まれて初めての入院をしたのもこの時でした。しかも年末に入院しちゃったもんだから病院で年越し(/_;)
 んで実家の横浜に舞い戻ってきてからは訪問介護の会社で働いていたんだけども、どーしても介護の世界に未来が見いだせなくなってしまって介護の業界から離れることにしました。
 当初は介護業界で独立したいなーなんて考えていたんですが、自分の理想と現実のギャップはどうしても埋めることができなかったんですねー。

 介護から離れてどうして植木屋に、って??まぁそれはそのうちお話しますわ。