植木屋リトルの日々奮闘記

植木屋として独立してからの日々を綴っています。植木屋に興味のある方、独立を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。

今季初勝利!(対アシナガバチ)

2014年05月19日 | 日記
先日家に帰ったら、奥さんが「なんかベランダにハチの巣みたいなのがあるんだけど・・・」って言ってきた。
確認してみると確かにベランダの上にアシナガバチの巣がしかも幼虫はもうけっこう大きくなってる

幸いまだ敵は女王蜂1匹だけ。敵が増えて洗濯物に紛れ込む前にさっさと駆除

でも家に殺虫剤なんか置いてないハチは1匹だけだから、コイツさえ飛べなくすれば後はどーってことないってことで、台所にあったキッチンハイターの泡スプレーを噴射危険を察したハチの羽音がブブブブっていうけどひるまずにプシュプシュし続ける。
そしたら泡まみれになった女王蜂がポトリ。サンダルでバシッとやって30秒でハイ駆除完了残った巣はこんな感じ。巣が溶けてるキッチンハイター恐るべし(グロ注意)


今年初のハチの巣がまさか自宅にあったとは・・・。別に危害のないところなら放置できるんだけど、奥さんも子どももいるしベランダじゃちょっと困るゴメンよ


今年はどれだけハチの巣に遭遇するんだろう

※危険ですのでハチの巣駆除にキッチン泡ハイターを使うような真似はしないで下さい。

植木屋の存在意義。

2014年05月17日 | 日記
植木屋の仕事を一言で言ってしまえば、木を切る仕事だ。
実際にはもっと幅広いことが業務内容に含まれてくるけど、メインは木を切ること。

そして木を切るっていうのは、ハサミさえあれば誰にでも出来てしまう。高いところの枝だって、ホームセンターで高枝切りバサミなんかを買ってくれば切ることはできる。

そんな誰でも出来てしまうことだからこそ、高度な技術と高い専門性を身につけていなければプロとしては到底通用しない。
それぞれの植木に応じた剪定の適期や花の開花時期はもちろん、枝の伸び方や成長の早い遅いの違いといった樹木の性質も頭に入れた上で手を入れないといけない。それに樹勢や日当たりなどの植栽環境といった要素が加わってくるので、それぞれの要素を複合的に考慮した上で管理の提案ができなきゃいけないし、それを実現するだけの技術とスピードも伴ってなくちゃいけない。

例えばキンモクセイ。この木はその年に伸びた枝にしか花がつかないから、夏にバッサリ切ってしまったら花が咲かなくなってしまう。ツツジだって変な時期に手入れしたら花が咲かなくなるし、コニファーは一度に強剪定をしたら枯れてしまう。不要な向きに伸びている枝を残しておいたら樹形が乱れるし、枝が混み合うと病害虫の温床になってしまったりする。

一口に木を切るといっても、その奥はとても深い。単に伸びた枝を切るだけの仕事じゃないんです。だからこそ植木屋という専門職が存在するんですね。そしてその仕事にどっぷりはまり込んだのが私です。

先日一緒に仕事した職人さんが、「植木以外の仕事(造園とか)がしばらく続いた後に植木の仕事をやると、やっぱりいいな~って思うんですよねー。やっぱり木に触ってたいな、って。」って言ってて大いに共感するところがありました。

植木屋さんって、そんな人達。


簡単そうで難しい、掃除の基本。

2014年05月12日 | 日記
植木屋の最後の仕事は掃除です。
掃除の基本は、作業で出たゴミはすべて持ち帰ること。それに加えて作業前よりもきれいにして帰ること。枯れ枝とか落ち葉とか、場合によってはポイ捨てされたゴミとか
言葉にすると簡単なことのように思えるし、当たり前のことだと思えるんだけど実際にやってみると意外と簡単ではないことに気付かされるんです。
いくら剪定がきれいに出来ていたとしても、最後の掃除が甘いと仕上がりはやっぱりちょっと・・・って感じになってしまう。逆に言えば、それほど剪定はきれいに出来ていなかったとしても掃除がバッチリならまぁそれなりの仕上がりには見えてしまう。

さらに大事なのが、お客様のお宅以外の掃除。作業をしているとどうしてもお隣さんとか裏のお宅なんかにゴミが落ちてしまうことがある。そういう場所の掃除はお客様のお宅以上に気を遣って掃除しなきゃいけない。
お隣さんにゴミを落としてそのままにしておいたら、クレームは作業した側じゃなくてお客様に行ってしまう。お客様はお金を払っているけどお隣さんはそういう利害関係はないし、クレームというようなレベルじゃなかったとしてもわだかまりが残ってしまう可能性がある。
そんなことでご近所トラブルの元は絶対に作っちゃいけないから、お隣さんとか裏手のお宅とかの掃除はすごく気をつけてやるようにしています。

それに、お隣さんのお庭に入ってお掃除させてもらうのって実はすごくチャンスなんですよ。そういったところから「ウチもお願い」っていう話が来ることがこれまで何度もあったし、作業前と作業後の違いを間近で見ているからこちらから積極的に売り込む必要もない。

すべての現場が営業につながるんです。だからどんな現場でも絶対に手を抜いちゃいけない。どこで誰が見てるか分からないんですよ。つい先日もツツジの植え込みに頭を突っ込んで除草してたら、後ろから「おたく植木屋さん?」って声かけてくれた方がいました。お隣さんだけじゃなく通りがかりの人からも声をかけてもらえるのは本当にありがたく思っています。
お客様だけでなく、それを見る全ての人にとって「美しい仕事」を心掛けていけば、仕事が仕事を呼んでくれる好循環が生まれてくると信じて今日も頑張ってます。

この木なんの木~♪

2014年05月09日 | 日記

この木はボックスウッドっていいます。四角いからボックスウッドっていう訳じゃなくてボックスウッドっていう木を四角く仕立てているだけです。
ツゲの仲間で、刈り込んで好きな形に仕立ててやることができる木ですが、葉が柔らかいので毛虫がよくつきます。気をつけないと丸坊主にされてしまうこともあります

ちなみに、イスノキっていう木があるんですが、それはイスの形をしています。


嘘です。

折れた。

2014年05月08日 | 日記


鋏が折れました・・・刃じゃなくて取っ手の部分だからここが折れても切れ味は変わらなくて問題ないんだけど、切った時の音が変わっちゃって気分が良くない(単に気分の問題)し変な振動が来るから不快になる(単に気分の問題)

けど枝の中に鋏を突っ込んで作業すると、この折れた部分に枝が引っかかって支障が出てきたり、木に登ってる時に引っかけちゃうと落としたりするから困るんです。過去にも同じ場所が折れたことがあったんだよなぁ。切るときに力がかかる場所なんだろうけど。

予備の鋏があるからいいんだけど、早いとこまた国立の方の金物屋まで買いに行かなきゃ・・・。どっか近くに売ってるところがあればいいんだけど近くのとこにはお気に入りのこの鋏が置いてないんだよなぁ