懐かしい人

2016-09-27 12:38:17 | IGUちゃんとのこと
久しぶりにIGUちゃんとのこと。

考えても仕方のないことだけれど、
IGUちゃんは、あれからどんな30年を送ったのだろう?

最後に会った日、
同期会で会った日じゃなくて、本当の意味で最後に会った日。
彼が話したのは、大体こんな内容だったと思う。

自分がどんなにがんばって生きても、自分の力で世の中を変えることなんてできない。
だからもうがんばることをやめた。
昔のがんばっていた頃の自分を知っている人にはそばにいてほしくない。
今のお前は本当のお前じゃないと責められている気がするから。

まだ他にもあった気がするけれど、よく覚えていない。
私は敢えてそのことを考えるのをやめたから。
それまでの私は、きっとIGUちゃんの言うことを一々真剣に考えていたのだと思う。
そこまで相手のことを理解したい、相手の力になりたいと、
そんな風に思える人が他にいただろうか?
それとも、その頃までの私は、IGUちゃんに限らずいろんな人に対して、
そんな思いで接していたのだろうか?

あの日から、同期会で会った日まで、15年くらいたっていたはずである。
その15年の間に、IGUちゃんは転職をして、結婚はまだしていなかった。
名古屋の近郊に、親と一緒に住んでいるという話だった。
親?お母さんだろうか?
IGUちゃんのご両親は本当に離婚したのだろうか?
千葉に家があったはずだ。
その何年か前には、確かに千葉に住んでいたようだ。
そして今は横浜に住んでいるのかなあ?

IGUちゃんが結婚した相手は、子連れだったとか?
自分の子供も産まれたとか?
そのあたりの伝え聞いた話はよくわからない。

IGUちゃんはあの時の挫折を乗り越えて、有意義な人生を歩いてこられたのだろうか?

今さら、もうIGUちゃんに会いたいとは思っていない。
でも、ちょっとだけ知りたい。
IGUちゃんの記憶の中で、私は一体どんな存在なのか。

…。
やっぱりちょっと違うな。
今さらそんなこと知りたいと思っているわけでもないな。
じゃあ、何だろう?
そうだな。
ただ、ちょっとだけ、昔を懐かしんで、感傷に浸りたいだけなんだと思う。

IGUちゃんが、私のことをどんなにいい加減に考えていたとしても、
IGUちゃんは、私のことで悩んだり、後悔したり、私のことを思ってくれたり、
そういったことが無かったはずはない。
私が、IGUちゃんから様々な影響を受けたように、
IGUちゃんの方も、私から影響を受けていたはずなのだ。
そんな風に、深く関わり合った人のことを、ただ懐かしんでいるだけ。
それだけ。

もう人生の残りも多くはない(そう思いたい)。
だから、こんな風に過去を懐かしむ瞬間があっても悪くないんじゃない?

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