堂々と生きていく

2016-05-24 17:38:05 | 日記
とってもセレブなお友達の豪邸に遊びに行ってきた。
本当に素敵なおうちで、建てるときにしっかり構想ができていて、
自分の希望通りの家ができたんだなって感じ。、
ペット用のスペースなどもとても考えられた造りになっていた。

ガーデニングも上級者。
特にバラが好きなようで、ここ1カ月あちこちにバラを見に出かけていたようだし。
そこまで広いお庭ではなかったけれど、ぎっしりと綺麗にお花が植えられている。
「この植木鉢は、底をくりぬいて根が地面に張れるようにしてあるのよ」。
その植木鉢の底は、家を建てたときに職人さんと一緒に自分でくりぬいたのだそうだ。

DIYの心得もあって、いろいろ作っているという話は前から聞いていた。
ただの「奥さま」じゃなくて、がんばって自分の夢を実現させている、
そんな印象を受けた。

facebookのネタにしようと、あちこち写真を撮りまくっていた私だが、
他所様のお宅をタイムラインにのせたりしてはいけないのでは?
という常識を取り戻すことができ、仲間内のスレッドの方に報告をした。
そしたら、ご本人さまから「タイムラインでアップしていいよ」のお言葉。
これはアップしてほしいんだなと思う。

「豪邸」とか、「すごいねー!」を連呼しても、謙遜のお言葉など聞かれない。
「このステンドグラスを入れてくれるところを探すのが大変で」とか、
「このタイルはどこそこから取り寄せた」とか、
努力して自分の好みの家を建てたという自信に満ちている。
もちろん、誰もが努力だけでそんな豪邸を建てることができるわけじゃない。
でも、そんな彼女の態度はちっともイヤミじゃないのである。
(確かに、この場合謙遜された方が返ってイヤミかもしれない)

かつての私だったら、敬遠してしまいそうな相手である。
でも今の私は、羨ましがることも、ひがむこともなく、素直に絶賛できる。
彼女が素晴らしい女性に見える。

自分では意識していなかったが、
昔の私は、かなりひがみ根性が発達していたのではないだろうか?
いつか書いたけれど、
「私は苦労知らずのお譲さまじゃない」、
その言葉にはきっと、「苦労知らずのお嬢さま」に対するやっかみの気持ちが多分に含まれていたのではないのか。
もちろん、「お嬢さま」=「苦労知らず」ではないことはわかっているけれど。

彼女は、与えられた環境の中で、がんばって自分のできることをしている。
だから、堂々と生きている。
私はどうだ!?
私は、与えられた環境の中で、ただ怠けている。
…、それは言い過ぎ。
私だって、がんばって自分のできることを少しはしてきた。
でも、まだまだ堂々と生きられるほどではない。
私には、まだ克服するべきことがたくさんある。
彼女にも、克服するべきことはあるのかもしれない。
でも、つべこべ言わずに挑戦している人と、
頭の中であれこれ考えるばかりで、なかなか実践できない人との違いなのかもしれない。

でも、まあ、私は私のペースで、ゆっくりと少しずつでも、
納得して生きていくことができればいいなと。
改めてそう思って、今日という日を過ごしていこうと思っている次第である。