ららら、ランチ

2016-03-23 15:31:58 | 日記
ここのところ、学生時代の友達じゃなくて、
結婚してから移り住んだこちらの地でできた友達とランチする機会が多くあった。
どれも、あちらからのお誘い。

ちょっと前まで、私は友達と会いたくてもこちらから積極的に誘わないと、
滅多に会えることがないと思っていた。
偶然、スーパーで会ったりした人に、
「今、何してるの?今度誘ってもいい?」
そんなことを聞きながら、お誘いをかける。
そうしておしゃべりすることができても、次の約束はない。
主婦同士の人間関係ってそんなものなのかな?と思って寂しかった。

楽しい時間を過ごすのに、他人に頼ってばかりではいけないと思って、
いろいろ一人でも楽しめることを見つけた。
元々ひきこもり体質の私は、最近では家の中で楽しく過ごす方法をいろいろ覚えた。
誰かからお誘いがかかれば、嬉しくて飛んで行くが、
誰からもお誘いがなければ、それはそれで一人で楽しめるようになった。
だから、こちらから無理にお誘いをかけることも少なくなった。

「人は追いかければ逃げるし、こちらが逃げれば追いかけて来る」
それは恋愛関係を言った言葉かもしれないが、友達もそういうものなのかもしれない。
まあ、私は逃げているわけじゃないが。

大人になってからの私は、「知り合い」はたくさんいても、「友達」にはなかなかなれない。
学生時代の友達のように、本音で語り合える人はいなかった。
かつての私は、いつも「本音で話せる友達が欲しい」と思っていた。

少し本音が話せるようになったと感じたのは、15年くらい前だろうか。
小学校のPTAの関係で、ちょっと私としてはつらい出来事があって、
その時に、どんなに友達だと思って気を遣っていても、
こういう時には、誰も助けてくれないんだみたいなことを感じて、
(別にそれはその人たちが悪かったわけではないのだけれど)
無理していたわけではないのだけれど、自然と変な人だと思われたくないとか、
嫌われたくないとか、そんな風に思いながら人とつき合っていたのを、
開き直ったみたいに、
「私がこんな言動をとったら、彼女はびっくりするかしら?」
「敬遠するなら、されてもいい」
と思って人と接するようになった。(まあ、相手にもよるが)
できるだけ自分の本音に近いことを言うようになった。

時間の経過もあると思う。
私もこちらに住んで28年くらいになるので、わりと早い時期からの友達とは、
学生時代の友達と話すような感覚になってしまう。
年齢による話題というのもあるんだろうな。
以前、話題に出してひかれた記憶があるようなことでも、楽しそうに話してくれる。

それと、恋をしてから感情が豊かになったのか、
今までなら、話題にしなかったようなことを自然に話すことができる。
友達とこんな風に過ごせる機会が増えると、なんだか私にも希望が見えてくる気がする。