ライオンズ売却問題の背景

今朝の新聞等で、西武ライオンズの親会社である「コクド」が、西武球団の株式の売却を数社に打診したと報じられました。
売却価格は200～250億円とされており、すでにライブドア社は断ったそうです。
この値段、つまりは球団＋西武ドームをセットで買ってもらい、現本拠地をそのまま維持してもらう意図が見えます。そうしないと、西武ドームに行くための路線を経営する西武鉄道は大幅に乗客が減ってしまいます。

なぜコクドが西武球団を売るかといえば、子会社である「西武鉄道」株の不正事件が背景にあります。
コクドは、西武鉄道株の不正事件が明らかになる前、多くの企業にこの不正を伏せたまま西武鉄道株を大量に売却しました。ところが、今回の不正事件で西武鉄道株の株価は急落。コクドから株を買わされた企業は皆、コクドに株の買戻しを要求しています。この資金調達のため、グループ企業の株式を売却することになり、その一環としてライオンズ球団の売却が浮上したのです。

ま、不正事件は最後の引き金であり、近鉄・オリックスの球界再編劇の当初から取り沙汰はされていましたから、今はもう驚きはしません。

ただ、何とか「西武ライオンズ」の名前は残してほしいものです。
できれば横浜ベイスターズ方式で親会社の円滑な交代が進むことを祈るのみです。
これ以上、何を論ずる気持ちにもならないので、今月末（球団譲渡の公式な期限）を静かに待つことにします。
気持ちが落ち着いたら、来年の遠征費計算パート２をやります。