北海道で西武ライオンズを応援する会

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セ・パ12球団制を維持しよう

2004年07月10日 11時38分54秒 | 西武ライオンズ
提言,といってもほとんど同じことを多くの方がすでに提唱されていますので,正確に言うと「解説」というか「ウンチク」の世界ですね。

さて,(1)セ・パ12球団を維持し,2・3軍制の導入についてです。

現在の12球団が多すぎる,というのがナベツネを筆頭とするオーナー連中の言い分ですが,本当にそうなのでしょうか。
正確に言えば,「球団の配置が首都圏と関西に偏り,地域バランスを欠いている」というべきでしょう。

首都圏本拠の球団:
セ:ヤクルト(神宮球場),横浜(横浜スタジアム),巨人(東京ドーム)
パ:西武(西武ドーム),千葉ロッテ(千葉マリンスタジアム)

関西本拠の球団:
セ:阪神(甲子園球場)
パ:近鉄(大阪ドーム),オリックス(グリーンスタジアム神戸)

それ以外の本拠地:
セ:中日(ナゴヤドーム),広島(広島市民球場)
パ:北海道日本ハム(札幌ドーム),福岡ダイエー(福岡ドーム)

こうして見ると,日本海側の地方ではプロ野球を見る機会が非常に少ないことがわかります。(もちろん,北陸シリーズや長野シリーズなどは開催されていますが。)単に合併で首都圏・関西圏の球団を減らすより,地方にバランスよく12球団を配置することで,ファン層の拡大を図るべきと考えます。

移転候補地として球場を基準に選ぶと,松山(坊ちゃんスタジアム),宮崎(サンマリンスタジアム),長野(オリンピックスタジアム),富山(アルペンスタジアム)などが候補に挙げられます。
特に,インターネットで見る限り,坊ちゃんスタジアムは松山駅の隣の駅から徒歩2分の好立地にあります。

日ハムのように完全移転といかなくても,サブフランチャイズ化(週末を中心に年間30~50試合開催)でファンの拡大を図ることは十分可能と考えます。これまでプロ野球の本拠地が近くになく,特定球団のファンではない住民には,日ハムの例を引くまでもなく,「生のプロ野球を楽しめる」ことはなによりのファンサービスなのです。この地方の野球ファンの気持ちは,東京に住み,いつでも生の野球を貴賓席で見られる人たちには絶対に理解できないことでしょう。

話がとびますが,巨人戦視聴率低迷の理由は,巨人戦自体の魅力が乏しくなったのに加え,急速なBS・CS放送とインターネットの普及にあることは間違いありません。以前は,地方に住む巨人以外のファン(特にパ・リーグのファン)は,自分の応援するチームの途中経過を知るためだけに巨人戦中継を見るしかなかったのです。
大阪に住んでいたって,阪神の中継はあってもなかなか近鉄やオリックスの情報は得られなかったのではないでしょうか。

それが,CS放送の普及により,年間数万円の負担で自宅に居ながら自分の好きなチームのほとんどすべての試合を観戦できるようになったのです。こうなれば,ナベツネや日テレを潤す義理は全くありません。必然的に,巨人戦の視聴率は下がるわけです。

しかし,そのようなことを全く容認できないナベツネは,金の力と自分の権力に任せて,ライバルとなる球団を減らせばよい,という結論に至ります。そこに近鉄の経営難の話が飛び込んできた。これ幸いと1リーグに突っ走った,という筋立てが見えてきます。

話が長くなったので一度締めますが,老害オーナー連中にこれだけは言っておきます。

ファンは馬鹿じゃない。経営者の論理で「今日から合併したから,両チームのファンは一致団結して応援せよ」と言われて応援するファンがどこにいるのか。別に応援団やファンは球団経営者から給料をもらっているわけでもなんでもない。自分の望まない事態になれば,球場やテレビの前から去るだけだ。

プロ野球球団の合併において,ファンの数は1+1=2ではなく,1+1=マイナスになることを正しく理解すべきだ。

2軍・3軍制の話は稿を改めて。