Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

知性は邪魔しない          板坂元(ダイヤモンド社)

2005年11月27日 | 本と雑誌
Hitorigaten
現在では廃刊となった月刊「BOX」に掲載された、元ハーバード大学教員で、親米派といわれる筆者のエッセイ集。ご本人は、「リベラル」と仰っているが、内容は幅広く、そして「知的硬派・自由人とは?」を考えさせてくれる。


○レーニン:革命は辺境に生まれる
○河合継之助(長岡藩家老):進ムトキハ人マカセ。退ク時ハ自ラ決セヨ。
○知死期(ちしご)
○憲法に立ち返ることのできない人たちは、自らの行動のよって立つ原理とか理念とか、哲学・宗教といった根源的なものには全く無知、無関心に思える。
○精神のない専門人:専門化された特殊な仕事に従事しつつ、しかも自分の仕事が人類にとって、全体の運命にとって、どのような意味を持つかを全く知らず、また、知ろうとする内的な要求をも持たない人々。
○心情のない享楽人:感覚的な刺激を慰安としてやたら追い求めながら、それが真の楽しさとして彼らの内面に到達することがないような、そうした美しさ・楽しさへの内的な感受性を、どこかに置き忘れた人々。
○こうした「人間」は、内面が空っぽであり、端的に「無」である。
 → 尊大な自惚れに陥るのだ(大塚久雄)
○マスヒステリア:全会一致社会、イジメ
○悪者、あるいは悪者になりやすいものをスケープゴートに仕立てて、非難攻撃をエスカレートさせていく。
○古色蒼然たる日本人の感覚:イジメ、大名行列、百姓一揆
○菜根譚:風、疎竹ニ来タル。風過ギテ竹ニ声ヲ留メズ。雁寒江ヲ渡ル。雁去ッテ江ニ影ヲ留メズ。


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