カブトムシ飼育講座

カブトムシ飼育講座受講生のみなさんに、飼育情報をお届けします。

初回の講座、お疲れさまでした!

2014-04-19 12:58:18 | カブトムシ飼育
本日はお疲れ様でした。
みなさん真剣に取り組んでいただけているのが、ひしひしと伝わってきて、大変嬉しかったです
最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります

2時間半は子どもたちにとっては結構長い時間だったと思いますが、
みんないい子でしたね!よく頑張ったと思います。

カブトムシは元気に育てばいいですね。
次回の講座が楽しみです。

また、カブトムシに限らず、生き物飼育のことについてお聞きになりたいことがあれば何でもご相談ください。
大抵のことならお答えできるのではないかと思います。
現在我が家で飼育しているのはカブトムシのほか、クワガタ類、ハナムグリ、カメ、イモリ、ドジョウ、犬などです。
まだまだ飼いたいものがあるのですが、今は我慢しています。

最後に、このブログを見られたら、お手数ですが一度携帯のほうにテストメールをいただけないでしょうか?
よろしくお願いします

カマキリとハリガネムシ

2013-10-08 20:46:58 | カブトムシ飼育
今の季節、ちょっと郊外に行くと道路にカマキリが出没しているのをよく見かけます。
オオカマキリとハラビロカマキリが多いのですが、9月後半から1ヶ月くらいの間は特によく見かけ、車に轢かれたものも大変多いです。
この時期の恒例行事になってしまっているのですが、道路でカマキリを見つけると安全な場所に移動させてあげています。
毎年数十匹を助けているのですが、時間に余裕がある時はある実験をします。お腹の中に「ハリガネムシ」(=カマキリの寄生虫です)がいるかどうか調べるのです。

ハリガネムシの生態についてはウィキペディアをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%83%A0%E3%82%B7

ウィキペディアの中の「生活史」にあるのですが、ハリガネムシは水中で産卵します。
そのためにカマキリの腹部を水に漬けたりたっぷりと濡らしたりすると、産卵しようとして短時間で自ら出てきます。初めて見る方にはかなり驚きの瞬間なのではないでしょうか
カマキリの大きかったお腹がぺったんこになることもしばしばです。
ハリガネムシが入っている確率は1~2割くらいでしょうか。地域によっての差が大きく、10頭捕まえれば半分くらいの割合だったり、ほとんどいないということもよくあります。

どんな感じなのかはの動画をどうぞ。
http://zoo2.zool.kyoto-u.ac.jp/ethol/showdetail.php?movieid=momo041015ns01b&embed=on
カマキリを捕まえたら逃がす前に一度お試しを

感覚的には気持ちの良い生き物でないのは確かなのですが、人間には特に悪い影響はありませんし不潔な生き物でもありません。人間の決めた分類上は「寄生虫」なのでイメージは悪いですが・・・
しかしこの生き物も生態系の中では何らかの役割を担っています。例えばハリガネムシがいないと、カマキリが増えるエサとなるバッタが減るバッタをエサにしていた小鳥が減る小鳥やネズミをエサとする中型の鳥が減るネズミが増える、のような構図もありますね。
自然界では無駄な生き物は全くいないんですよね。もしいるとすれば、残念ながら人間でしょうね・・・


ニジイロクワガタと菌糸瓶

2013-09-27 22:51:43 | カブトムシ飼育
今日は遅番なので昼からの勤務でした。
なので朝、少し時間があったのでニジイロクワガタの幼虫を菌糸瓶に投入しました。
「菌糸瓶」っていってもどんなものかよく分からない方もいらっしゃるでしょう。元々はシイタケやシメジなどのキノコを栽培するものでした。
ポットの中におが粉(=生木を粉砕してマット状にしたもの)を入れ、キノコの菌を植え付けたものです。上から生えてきたキノコを収穫します。これを菌床栽培といい、スーパーで売っているシメジやシイタケはほとんどが菌床栽培されたものです。原木に植菌したものと比べると味はかなり劣るのですが、少スペースでたくさん栽培でき、作業や管理が楽なので多くのキノコ農家の方はこの方法を選びます。

これをクワガタ用のレシピで作り、クワガタ用の菌糸瓶としてペットショップやホームセンターなどで販売されています。
見たことありますか?

フタを開けるとこんな感じです。

表面に皮膜がありますが、これが菌糸です。この菌糸瓶はクヌギ・コナラ混合のおが粉に栄養添加剤を混ぜ、オオヒラタケ菌を植菌したものです。アルコールで消毒したスプーンで皮膜を取り除いて少し穴をあけて幼虫を投入します。消毒しないとカビが繁殖するので、できれば手やポットの口の周りもアルコールで拭いて部屋にも霧吹きでアルコールを散布した方がより安心です。
オオクワガタやヒラタクワガタ、コクワガタ、ノコギリクワガタはこの菌糸瓶で幼虫を飼育すると大きくなります。(おが粉の樹種やキノコの菌種はクワガタの種類によって違います)
ただ菌糸瓶は温度管理を低くしないと傷みやすく、23℃以下(クワガタの種類によって違います)でないと1ヶ月もすると使えなくなります。なので冬は比較的楽に管理できますが、夏が非常に厳しいです。今からの季節は管理が楽になります。
15年ほど前に初めて菌糸瓶を使った時、アルキデスヒラタクワガタの幼虫30頭くらいのほとんどを死なせてしまいました。夏の常温管理では無理でした

初齢幼虫が蛹になるまでに、通常は♂だと1000ml前後の菌糸瓶が2~3本、♀だと2本必要となります。大型の♂の場合、3本目を1400mlくらいのものにします。ちなみに画像の菌糸瓶は1100mlです。
先程見ると、食痕(文字通り食べた痕)が見えていました。しっかり潜って菌糸を食べているようです。

通常はこの食痕が1/3くらいになると新しい菌糸瓶に幼虫を移します。

この菌糸瓶はナフコで1本598円でした。ホームセンターでは常温管理がほとんどなので普段は専門店から取り寄せていますが、通販は価格や容量の選択肢があっても送料がかかること、ナフコには入荷したばかりでまだ状態が良かったこと、2本しか必要がなかったこともあって買いました。アミーゴにも別メーカーの菌糸瓶が販売されています。そちらでも。アミーゴのはもっと安いですが信頼できるメーカーの商品で冷蔵管理もされています。

カブトムシとは違って幼虫も見えることが多いですし、蛹室を作ったり蛹になったりといった変化も、クリアには見えませんがタイミングがよくわかります。(時々わからないこともありますが・・・)

一度試してみませんか?面白いですよ

久しぶりの更新です

2013-09-26 21:56:24 | カブトムシ飼育
みなさんこんにちは
朝晩が涼しくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?
カブトムシの幼虫たちも日に日に大きくなっていることと思います。
このブログ、今後どうしようかとずっと考えていたのですが、せっかく作ったのでみなさんの生き物に対する興味を少しでも深められればいいな~と思い、続けてみようかと考えています。お暇な時にでも、時々のぞいてみてもらえると嬉しいです

あまり大した話はないのですが、小さな話はたくさんあります。
、アゲハチョウやカマキリ、エビやドジョウやイシガメなどなど、最近もいろんなことがありました。

まずはカブトムシの話から始めましょう。
先日、公民館から全てのカブトムシを自宅に移動させて幼虫の数を数えました。なんと・・・110匹も
取りあえず大型の衣装ケース3つにエサとなるマットや朽木を入れて分けました。もっとマットを用意してもう少し小分けにしないといけません。大きくするためには1つのケースに10頭くらいがいいのですがスペースに余裕がありません。22頭ずつで5ケースに分ける予定ですが、この容量だと大きさはイマイチの成虫になるかも。まぁ、仕方がないですね・・・
カブトムシを飼育したい方がいらっしゃれば差し上げますので、みなさんが先生となって指導してあげてください。もちろんバックアップします!

次にオキナワノコギリクワガタの話です。
昆虫展で♂を展示していましたが、先日産卵させるためにセットを組みました。
マットを少し入れてその上に朽木を置き、

さらに朽木が完全に埋まるようにマットを入れて、エサと樹皮を置いて完成です。

実はこのあと、♂にちょっとしたトラブルがありました。
♂と♀を入れて5分後に見ると・・・なんと♂がひっくり返って仮死状態になっていましたこの産卵セットに入れる前、からだにダニがたくさん付着していたので歯ブラシで洗い落としてあげたんです。その時は非常に元気だったので、原因は二つ考えられます。一つは洗った時のストレス、もう一つは気門に水が入り窒息。原因が前者であれば手遅れですが、後者であれば人工マッサージという手があります。背中とお腹を指で挟み、軽く何度も押して気門から水を出すのです。早速人工マッサージ開始!すると10分後には元気になり一安心。久しぶりに焦りました
うまく産卵してくれるといいのですが羽化から時間が経ち、産卵セットを組むのが遅れたので不安もあります。

参考までに、オキナワノコギリクワガタはマットにも朽木にも産卵します。ほとんどはマットですが。マットはカブトムシよりは若干発酵が浅いもので、朽木は気持ち柔らかめのものを使います。
広島のノコギリクワガタも同様の方法で産卵しますので、来年以降でも機会があれば挑戦してみてくださいね。水分量や管理方法などはいつでもお伝えしますから個別にご相談ください。
ちなみに生き物の相談は年中です。どんなことでもどうぞ。
次回の更新は不定期ですが、最低でも週1回は更新するように頑張りま~す!


昆虫展

2013-08-22 14:32:38 | カブトムシ飼育
昨日から昆虫展を再開しています。
今回はオキナワノコギリクワガタが登場。沖縄では最も多い種類ですが、本土のものとは内歯の形状が少し違います。また、よく言われる「水牛」タイプの大型個体は非常に少なく、今回展示しているものが野外で採集できるまずまずの大きさくらいです。

3年前に捕まえてきたものを累代飼育した個体です。

サイカブトの蛹も展示して、羽化するところをお見せしたかったのですが、火曜日に自宅で羽化してしまいました・・・残念!