お平に

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重陽の節句

2020-09-09 19:30:30 | こよみ
9月9日は、五節句の一つ 「重陽の節句」です。



重陽の節句は、
菊の花を飾ったり、
菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりして、
不老長寿を願う行事です。

重陽の節句は、
平安時代の初めにChinaから伝わったとされています。

Chinaでは、
奇数は縁起が良い「陽数」、
偶数は縁起の悪い「陰数」と考え、
陽数の最大値である「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び、
節句の1つとして祝いました。



重陽の節句は別名「菊の節句」とも呼ばれています。
旧暦の9月9日は、現在の10月中旬頃に当たり、
まさに菊が美しく咲く時期です。

菊は「仙境に咲く霊薬」として、
邪気を払い長寿の効能があると信じられ、
重陽の節句では、
菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い
無病息災や長寿を願いました。

日本では、平安時代の初めに宮中行事の1つとなり、
菊を眺める宴「観菊の宴」が開催されたり
菊を用いた厄払いなどが行われたりしました。

時代とともに菊の風習は庶民の間でも広がり、
江戸時代には五節句の1つとして親しまれる行事になっています。




重陽の節句は作物の収穫時期と重なるため、
庶民の間では
「栗の節句」として「栗ごはん」を食べて祝っていました。



「くんち(九日)に茄子を食べると中風にならない」という
言い伝えもあります。
「くんち」とは、収穫を祝う秋祭りの総称の1つです。
旧暦の9月9日、重陽の節句の際に行われた祭りであることから、
「九日(くんち)」の名前が定着したと言われています。
九州で行われる「長崎くんち」や「唐津くんち」はその名残です。
現在では、毎年新暦の10月に行われています。



重陽の節句は行事食を食べるだけではなく、
様々な行事が行われていました。
主な行事内容は以下の通りです。

[菊の着せ綿]
観菊の宴の前日に、菊の花に真綿を被せます。
宴が開催される朝に菊の香りと露を含んだ真綿を使用し、
顔や体を拭いて無病息災を祈りました。


[菊湯・菊枕]
重陽の節句の日は、
菊を湯船に浮かべた「菊湯」に入ったり、
乾燥した菊の花びらを詰めた「菊枕」で眠ったりします。
菊の香りには邪気を払う力があると信じられていました。


[菊合わせ]
「菊合わせ」とは、
大切に育てた菊を持ちよりその美しさを競う催しです。
現在も、各地で菊の品評会や鑑賞会が行われています。


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