お平に

日本の歳時記・暦・四季・日々の暮らしの
備忘録です。
足を崩してどうぞ楽にお座りになって
ご覧下さい。

土用丑の日

2020-10-20 07:30:00 | こよみ
今日は「土用の丑の日」 

「土用の丑の日」とは、
「土用」の期間中にやってくる「丑」の日のこと。



「土用」とは、
暦の「立春・立夏・立秋・立冬」の直前18日間のことで、
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期なので、
体調不良は大病を招きかねないことから、
昔から、土用の期間中はいつも以上に注意し、
落ち着いて過ごすことが勧められています。






特に「夏の土用」の時期は
梅雨明けと重なり、
また暑さも厳しく、夏バテをしやすい時期なので、
昔から「精の付くもの」を食べる習慣があります。
(「土用しじみ」「土用餅」「土用卵」など)





今のように
土用に鰻を食べる習慣
一般化したきっかけは
江戸時代中頃の本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、
戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家として知られる平賀源内が、
夏場に鰻が売れないので何とかしたいと近所の鰻屋に相談され、
「本日、土用丑の日」
と書いた張り紙を張り出したところ、
大繁盛したことがきっかけだと言う話はよく知られたところだと思います。

本来、鰻の旬は秋から冬
産卵前の脂を蓄えた、味が濃くこってりしている旬の鰻に対して、
夏の鰻は人気がありませんでした。



ただ、奈良時代にはすでに
「鰻は精の付くもの」と認識されていたようです。

万葉集に、

 「石麻呂に われもの申す 夏痩せに 
  良しといふものぞ 鰻(むなぎ)とり食(め)せ」

という歌があります。

これは、大伴家持が吉田連老(よしだのむらじのおゆ)に贈ったもので、
「夏バテには鰻」と言われていたようですね。




ところで、近年高騰が続いてるウナギ。
1970年代頃からウナギの漁獲量は減少していて、
個体数も同様に減少し続け、
市場でのウナギの取引量はここ15年で半分以下に減少。
取引価格は3倍以上値上がりしています。

平成25(2013)年には、環境省が「ニホンウナギ」を絶滅危惧種に指定。
その翌年には、国際自然保護連合(IUCN)も
「ニホンウナギ」と「アメリカウナギ」を絶滅危惧種に指定。
「絶滅危惧種IB類」と言われる
「近い将来における野生の絶滅の危険性が高い種」に選定しています。



・・・・と、ところが、水産庁によると、
令和2(2020)年のウナギの稚魚の漁獲量は、
過去最低を記録した令和元(2019)年に比べて、
4.6倍の17.1tと好調。

今年は、心身ともに疲れている方も多いでしょうから、
鰻でも食べて、元気にガンバロー!!




「う」の付く食べ物

「土用の丑の日」に食べるものはうなぎだけではありません。
うなぎに限らず「う」のつく食べ物を食べる習慣もあります。

精がつくものと言えば、
「牛肉」や「馬肉」など。


胃に優しいものと言えば、
「うどん」や「瓜」、「梅干し」でしょうか。



この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「10月20日」という日 | トップ | 秋の「土用の日」 »
最新の画像もっと見る

こよみ」カテゴリの最新記事