紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

若冲と蕪村とマグリット

2015年04月15日 | 美術館・博物館
「図録重っ」...鮮やかな動植物絵のイメージがある伊藤若冲。与謝蕪村は俳人だったような…そんな考えが吹っ飛ぶ今回の美術展。江戸時代を代表する絵師、若冲と蕪村の展覧会が、六本木のサントリー美術館で開催されています。
エアーブラシで描いたようなぼかしと精緻な表現。水墨画でも卓越した筆さばきを見せる若冲。対して蕪村は軽妙なタッチの絵を描きます。俳句で腕を鳴らした与謝蕪村、その感性が光る配置の妙。
蕪村の「五月雨や」自賛画、「柳ちり」自賛画、『富嶽列松図』が良いですね~。若冲は『達磨図』、『箒に狗子図』、『石峰寺図』、『托鉢図』が好み。最後の2作品は現代に通じるデザインかもしれません。ちなみに会期中の展示替えが多くて、もう見られない作品もあります。
生誕三百年で同い年。京の都で活躍し、ご近所さんでありながら交流した跡はなし...いまこうして同じ展覧会で相見えるとは。

このあと新国立美術館のマグリット展も鑑賞。シュールすぎてよくわかりませんでした。
コメント
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