紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

ミケランジェロ展

2013年10月22日 | 美術館・博物館
ルネサンス三大巨匠が一堂に。この春上野で幕が開きましたが、ラファエロ、ダ・ヴィンチに続く最後の巨匠、ミケランジェロの展覧会がいま国立西洋美術館で開催されています。
孤独を好む陰鬱な性格、人付き合いが苦手、食べ物や飲み物に無関心なミケランジェロですが...なんだか共感もてます(冷笑)。そのミケランジェロの展示作品というのが、これがまた手紙や小さな習作だらけ。手紙は何書いてあるかわかりませんので、けっこうスッ飛ばし気味に見てました。ミケランジェロが描いた習作の数々を見ていると、あの有名なシスティーナ礼拝堂のフレスコ画が、どういう過程を経て完成したのかがわかると思います。展示後半では「Sistine 4K ミケランジェロ 完全なる美の記憶」という映像の上映。4Kとはハイビジョンの上を行く映像技術のようで、普段ならこういう映像はチラ見程度で立ち去るんですけど、これは素晴らしい...。しかしあんな小さな習作だけで、それは見事なフレスコ画を描いてしまうんですから、ミケランジェロの天才ぶりが窺えます。ちなみに展覧会ではいつも図録や絵はがきを買うんですが、今回はあまり絵になる絵はがき!?がなかったので何も買わずじまい。
常設展ではル・コルビュジエと20世紀美術、ソフィア王妃芸術センター所蔵 内と外―スペイン・アンフォルメル絵画の二つの『顔』、イタリア版画展を見て回りました。ミケランジェロ展の観覧券で見れるなんてお得よね~ってかんじで。ル・コルビュジエは建築家だと思っていましたが、美術作品もあったんですか...展示室の回遊空間には前衛的でワケわからんものがいろいろありました。ちなみにこの美術館もル・コルビュジエの設計です。次は前川國男(コルビュジエの弟子)設計の新館で展示しているソフィア王妃芸術センターの絵画ですが、これが自分好みの抽象画揃い。ほんの十数点の展示ではありますが、自分的には満ち足りたスペイン絵画の展覧会でした(図録も購入)。



前庭にあるロダン作 『カレーの市民』
コメント
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