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真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

血税投入相撲協会だから完全浄化不可欠

2018年01月14日 11時45分51秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

                                 

                             「植草一秀の『知られざる真実』」

                                     2018/01/13

              血税投入相撲協会だから完全浄化不可欠

               第1943号

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巨大な相撲興行収入に群がるハイエナやシロアリが跋扈して不正がまかり通っ
ている。

現役横綱の日馬富士による現役力士貴ノ岩に対する暴行・傷害事件は立件され
罰金刑が科せられた

金属製の重量約2キロの凶器によって繰り返し頭部を殴打した暴行・傷害事件
は通常の市民であれば殺人未遂事件として取り扱われたと考えられる。

その場合、犯人は逮捕、勾留され、当然のことながら公判請求される。

懲役刑となることが確実な事案である。

被害者の処罰感情は強く、示談も成立していない。

しかしながら、日馬富士は逮捕もされず、勾留もされず、公判請求もされず、
略式起訴で罰金刑となった。

こうした警察・検察の裁量こそ、警察・検察利権の源泉である。

企業が警察・検察OBを天下りで受け入れるのは、こうした「裁量」を獲得す
るためのものである。

後進国で賄賂が横行しているとの批判があるが、日本ではこれが「天下り」な
どにかたちを変えてまかり通っている。

日本の警察・検察・裁判所制度は前近代の状況に取り残されている。

三つの重大な問題がある。

第一は、上述の裁量権の問題。日本の警察・検察には、

「犯罪が存在するのに犯人を無罪放免にする裁量権」



「犯罪が存在しないのに、無実の人間を犯罪者に仕立て上げる裁量権」

が付与されている。これが第一の問題だ。



「重大犯罪であるのに、これを軽微な犯罪として処理する裁量権」もこれに含
まれる。

第二の問題は、日本の刑事司法制度において基本的人権が尊重されていないこ
とである。

1789年のフランス人権宣言に刑事司法の鉄則が明記されている。いまから
200年以上も前のことだ。日本の江戸時代後期のことだ。

フランス人権宣言は、罪刑法定主義、適法手続き、無罪推定の原則、法の下の
平等などを明記したうえで人身の自由を明記している。

しかし、日本では刑事司法において基本的人権が尊重されていない。

適法手続きもほぼ完全に無視されている。

権力とメディアは「無罪推定の原則」も踏みにじっている。

上述した警察・検察の裁量権は、「法の下の平等」を完全に否定するものであ
る。

第三の問題は、裁判所が政治権力によって支配されてしまっていることだ。

内閣総理大臣が権力を濫用する人物であると、裁判所の独立性が破壊される。

内閣は裁判所裁判官の人事権を握っている。この人事権を濫用することによっ
て裁判所は政治権力の完全支配下に入ってしまう。

これらの現実があり、日本の警察・検察・裁判所制度は前近代に取り残されて
いるのである。



現役力士の貴ノ岩は現役横綱日馬富士による暴行・傷害事件の被害者である。

貴ノ岩に落ち度はまったくなく、日馬富士によって一方的に暴行され、傷害を
受けた。

その貴ノ岩の番付が降格された。

これを放置することは許されない。

日本相撲協会は公益財団法人である。公益財団法人は税制上の恩恵を受ける。
このことは、政府が日本相撲協会に補助金を支給していることと同等の経済効
果を持つ。

日本相撲協会の税負担は通常の法人よりも軽減されている。通常の法人が通常
の納税を行い、政府から補助金を給付されることと同じことになる。

言い換えれば日本相撲協会には国民の税金が投入されているということにな
る。

相撲協会の現役横綱による暴行傷害事件の一方的な被害者である貴ノ岩が暴行
傷害のために本場所を休場している。

このとき、日本相撲協会が貴ノ岩の番付を降格することは適正でない。

十両に番付を降格させて、十両の最下位の地位を維持させることを「特例措
置」などと説明しているが冗談も休み休みにした方がいい。

報道によると、2017年1月の初場所13日夜に白鵬が付き人を使って貴ノ
岩に電話を入れたという。電話の着信を、すぐに「八百長の依頼だ」と察知し
た貴ノ岩は電話に出なかったのだという。

翌日、貴ノ岩は初顔合わせの白鵬と対戦して勝利した。その結果、白鵬は優勝
を逃し、稀勢の里が優勝し、稀勢の里が横綱に昇格した。

このことを根に持った白鵬がモンゴル横綱3名と貴ノ岩に対して粛清を行った
というのが、日馬富士暴行傷害事件の基本構図であるとの理解が、恐らく正鵠
を射ているのだろう。

日馬富士だけでなく白鵬の責任が厳しく問われる必要がある。

しかし、巨大利権の巣窟である日本相撲協会にとっては、相撲興行の柱の白鵬
を失うわけにはいかない。

貴乃花親方を悪者に仕立て上げて、完全なる被害者でしかない貴ノ岩に巨大な
損失を与えて平然としている。

このような悪の巣窟を放置することは、納税者の視点から許されることではな
い。



貴乃花親方が暴行傷害事件について相撲協会に報告しなかったことを相撲協会
が責め立てて、降格処分という異例の対応を示した。

貴乃花親方は、もう少し器用に立ち回るべきであったとは言えるかも知れない
が、相撲協会の不適切対応を棚に上げて、貴乃花親方を責め立てるのは常軌を
逸している。

危機管理委員会のヤメ検理事の高野利雄氏と相撲協会評議員会議長の池坊保子
氏の言説にあきれ返った国民が大多数であると思われる。

高野利雄氏による裁定については、弁護士の北口雅章氏が分かりやすい説明を
ブログに掲載されている。

「高野利雄・元名古屋高検検事長が関わった『最低の裁定』!!」

https://www.kitaguchilaw.jp/blog/?p=1345

北口氏は

「腐りきった相撲協会に,もはや「正義」などない。」

「「日本相撲業界の膿」=「ダーティ黒鵬」の排除・粛清(郭清)を懈怠し
た。」

と断じている。



しかし、悪の巣窟は金の力だけで動く。

どちらに加担するのが損か得か。

この基準だけで動く輩が多すぎるのだ。

テレビで発言する者の多くが芸能プロダクションに所属し、その芸能プロダク
ションが大きな力によって支配されている。

テレビでコメント述べる者の多くが、大きな力に誘導された発言を示している
のである。

相撲興行は相撲ファンだけのものでない。

日本相撲協会が公益財団法人でなければ、一般の納税者、主権者に関係はない
かも知れぬが、日本相撲協会が公益財団法人であるから、ここには財政資金が
投入されているのである。

財政資金が投入されている団体の行動は主権者が監視しなければならないので
ある。



貴乃花親方が日馬富士の書類送検ののち、検察の処分が決まるまでの間に相撲
協会による聴取になかなか応じなかったのは、貴乃花親方が捜査当局の処分が
確定していなかったからであると考えられる。

貴乃花親方は警察捜査が終了すれば事情聴取に応じると答えていたが、刑事訴
訟手続きについて十分な知識を持ち合わせていなかったためであると考えられ
る。

書類が検察に送付されても、検察が判断するまでは、当局の処分方法は確定し
ない。

貴乃花親方は検察の処分が確定した段階で聴取に応じるとの考えだったもの
を、言葉足らずになったと推察される。

警察・検察の処分が確定するまで、事態を見守るというのが、本来の適正な対
応である。

それを捻じ曲げたのがヤメ検の高野利雄氏であったとする見立ての方が正鵠を
射ているだろう。

池坊保子氏は相撲協会理事が貴乃花親方に何度も事情聴取を申し入れたが貴乃
花親方がしっかりと対応しなかったことを責め立てたが、重箱の隅を突くよう
な小さな対応である。



殺人未遂事件と捉えるべき重大事件が発生し、その事件が警察に届けられてい
ることを知りながら、事実を隠蔽し、九州場所に日馬富士を出場させた日本相
撲協会の対応こそ重大問題である。

貴乃花親方が相撲協会に報告しなかったことを責め立てるが、事実を知って報
告しなかったのは貴乃花親方だけではない。

白鵬も同じである。

これで貴乃花親方が降格なら、日本相撲協会の八角理事長は解雇というのが妥
当ということになるのではないか。

白鵬を温存し、初場所を開催する日本相撲協会。金がすべての相撲協会を納税
者である国民、主権者は厳しい目を向けるべきである。

そして、何よりも、貴ノ岩の降格というあり得ない対応を是正する必要があ
る。

貴ノ岩と貴乃花親方は身分保全の訴えと日馬富士に対する損害賠償請求の訴え
を起こすべきである。

 


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