曲学阿世:真実を追求し、虚実の世間に迎合するようなことはしたくない。

真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

〇 私の「共産党物語」 26(野党協力で共産党の位置づけが議論となる)

2016年10月27日 14時37分15秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

 

 ◎「日本一新運動」の原点―341

            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

  〇 私の「共産党物語」 26
(野党協力で共産党の位置づけが議論となる)

 
 小沢自由党党首(当時)と私で考えたのは、戦後日本の温泉観
光地の建て増し違法建築旅館を一度「新地」(さらち)にし、新
しい適切な旅館に建て直すという発想であった。手順としてまず
「新地」にするためには共産党の協力が必要である。その後どん
な建物にするかは国民の意見を尊重して各党間で協議して合意し
たものにすればよい。その際、共産党との協力は必ずしも期待し
なくてよい、というものであった。
 この構想に対して共産党の反応は反対ではなく検討しても良い
との雰囲気であった。民主党や社民党はとても乗れないとの意向
だった。困ったのは自由党で、小沢党首と私の発想に誰も賛成し
てくれなかった。「あの2人はどうかしている」と、陰口を言う
者まで出るほどであった。米ソ冷戦後の共産党の変化を理解する
政治家はほとんどいなかった。

(「参議院比例区制度改悪法案」の阻止で野党共闘が実現!)

 全野党協力構想が頓挫した直後小沢党首はせめて「民主・自由・
社民」の3党協力を実現させたいとのこと。新憲法施行50年を
契機に発足した両院の「憲法調査会」の活動が始まったことに目
を付けた小沢党首が「憲法9条について、土井社民党党首と共有
できる理論をつくろうではないか」と言い出し、自由党内で議論
することになった。
 その矢先森自公政権は翌13年に迫った参議院選挙対策のため、
参議院比例区制度の改悪を策略したのである。その要点は「党名」
だけの投票を「党名と氏名」のいずれでも投票してもよいとした
ことだ。当時の森政権は「日本は神の国」といった放言癖などで
首相の資質が疑われていた。自民党が激しく支持率を減らしてい
たための対策であった。
 野党は猛反発し審議拒否をしないことを党是としている共産党
も激怒して、民主・自由・社民と一緒に法案審議を全部拒否した。
4党が共同で街頭抗議活動を連日行った。クライマックスになり、
JR新橋駅頭で抗議活動を行ったとき、私が志位共産党書記局長
から注意を受けた話が、当時の共産党の事情を物語っている。
 岡田民主党幹事長・志位共産党書記局長・福島社民党書記長・
平野自由党副幹事長の4人が大型の街宣車に乗車し、森自公連立
政権に対し抗議演説を行い最後に私の番となった。私は選挙制度
と選挙のあり方が公正公平でなければ、民主政治は成り立たない
と論じ、森政権の暴挙は民主政治の破壊であるとし、わが国では
明治時代に自由民権運動で心ある人々は幕藩政治に蜂起して議会
を開設させた。この悪法を阻止するために国民は蜂起すべきだ、
との趣旨の過激な演説を発信した。

 私の演説が終わることを待っていたかのように志位書記局長が
緊張して声をかけてきた。「平野さん、私が一緒にいるとき市民
に〝蜂起〟を呼びかけるのは絶対止めてください。平野さんがい
くら過激でも、元自民党で保守の育ちだと国民は知っているので
本気にしないでしょう。しかし共産党は、かつて誤解されていた
ことを、反共勢力が悪用してくるのです。頼みますよ」と、真剣
な注意を受けた。
 当日は興奮気味ではあったが、酒は入っていなかった。共産党
のこれまでの苦労を現場で知ることができた。「申し訳ありませ
んでした。これからはこのような発言はしません」と丁重にお詫
びをした。

(「憲法観」の共有が、野党協力の前提)

 自由党では前述したとおり小沢党首の指示で「憲法問題研究会」
を設置して『新しい憲法を創る基本方針』を策定する作業に入っ
ていた。これは憲法改正のための作業ではなく憲法を主たるテー
マとして、国家の基本体制をどうするかという、憲法を超えた基
本問題を研究しようとするものであった。狙いは共産党の前に、
土井社民党委員長と憲法観を共有しようとすることであった。
 この時期、小沢自由党党首と土井社民党委員長が全日空ホテル
でワインを飲みながら憲法論議を続けていた。私は毎回小沢党首
に同行した。会合では、土井委員長と私が議論し小沢党首は1人
でニヤニヤしながらワインを飲んでいた。土井さんとは、衆議院
事務局時代から国会関係の憲法問題の論敵であった。土井さんの
口癖は「小沢さんの憲法観は健全だが、平野さんが悪くしている
のよ」であった。

(参議院憲法調査会での加藤周一参考人との憲法九条論議
                 条件付きで私の論を認めた)

 その土井委員長が、どんな魂胆かわからないが、加藤周一氏と
私が憲法9条について論議する機会をつくってくれた。加藤周一
といえば医師で文明評論家で憲法9条を護ることで世界に知られ、
政治に対する見識も超一流の有識者である。
 平成12年11月27日、参議院憲法調査会に参考人として出
席した加藤氏の発言の中に小沢自由党党首の湾岸戦争時代の「国
連中心主義」を前提とし「平成2年の湾岸戦争のとき、憲法9条
で国連中心主義が論じられたが、あれは間に合わせ的につくった
理論だ」という主旨の指摘があった。誤解を解くため、私は加藤
参考人に次のような質問を行い、議論した。要旨は次の通り。

〇平野 加藤先生の「憲法を現実に合わせるな。現実を憲法に合
わせろ」との指摘はその通りです。しかし9条の問題は実は憲法
をつくった帝国議会で南原東大総長が貴族院で提起しているんで
す。9条を評価した上で日本が国連に入って活動するときに問題
になると論じています。
 日本は国連に入るとき、大平洋戦争を反省しその責任として、
国連の機能を整備するために最大の努力をすべきである。そのた
めに国連に警察機能・国連常設軍といったものができたとき、そ
の活動に参加して積極的に世界の平和維持。困った人を助け人道
的活動をすべきだ、という意見です。南原東大総長は「国連加盟
のとき、憲法を改正するのか、この9条で対応するのか」と吉田
首相と金森憲法大臣に質問しています。両者とも明確に答弁して
いません。
 私たち自由党では普通の国とか、新しい憲法を創るという主張
をしていまして誤解されやすいのですが、この南原先生の9条整
備論を主張しているのです。確かに国連の機能には限界はありま
す。しかし国連をよくしていくしか方法はありません。私たちは、
憲法9条の精神を変えようということではなく、より整備してい
こうというものです。

〇加藤周一参考人 今のご意見のほとんど賛成なんですが、ただ
条件付きでね。その国連軍というものに参加する道を開くべきだ
とおっしゃっているわけでしょう。それはその通りだと思います
ね。ただし、その国連軍が本当に機能するときは、国連が世界政
府に近づいているときでしょう。ただ、国連以外に国際的機関は
ない。だからできるだけよくするより手はないというのも賛成だ
し、世界政府の方向へ動いていった段階で国連軍ができるとき、
日本はそこに軍隊を入れることは大いに考えるべき問題だと、そ
れも賛成です。
 ただ現在の段階としては遙かに遠いですよね。遠い先の話とし
てはおっしゃっていることはほとんど全部賛成だけれども、現在
の段階としてちょっと離れていると思いますよね。

〇平野 現在の段階で離れていることもよくわかります。確かに
今はそれを早くやると危ないと思います。問題は日本がデモクラ
シーの国かどうか、そこに危うさがあると思います。日本は普遍
的デモクラシーの定着を急ぐべきです。同時に九条の整備の議論
もすべきではないかと思います。

〇加藤参考人 日本の場合、民主主義的な伝統がそれをバランス
すれば、どうにかやっていくわけだが、そのバランスの力が弱け
ればその危険は大きくなる。だから、その意味でも軍備を急がな
い方がいいということですね。

 この加藤周一氏と私の問答に聞き耳を立てていた政治家がいた。
私の隣の席で退屈な質疑のとき2人でヒソヒソ話をしている人物
で、共産党の、吉岡吉典長老である。私の質疑が終わると、
「私も平野さんの意見に賛成。加藤さんの主張もその通りだと思
う。しかし平野さんの理論を実現するにはもうひとつ条件がある。
朝鮮半島が落ち着いてから・・・」と囁いていた。共産党にとっ
て貴重な存在だと思った。
 自由党の「憲法問題研究会」は、12月13日これらの議論を
参考にして『新しい憲法を創る基本方針』を発表した。この中で
「現行第9条の理念を継承する」の部分が各方面で注目された。 
                          (続く)



http://news.blogmura.com/ ←にほんブログ村 政治ブログに
クリックお願いします。(*_*)??Σ(・□・;)

コメント   この記事についてブログを書く
« 諸悪の根源=野田蓮舫民進執... | トップ | ついに「日本の人口」が減少... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

政治経済、社会・哲学、ビジネス、」カテゴリの最新記事