Nuclear Free Now 脱原発世界ニュース2014vol.45
http://npfree.jp
2014.12.13
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8月に起きたベルギーの原発事故は、テロ目的だった可能性が発表されました。また、今週には、ウクライナのチェルノブイリ原発で爆破予告が行われ、厳重な警戒態勢が敷かれ、原発がテロの対象になるということが現実化しました。さらに、ロシア政府は福島原発事故よる現在進行形の汚染水漏れについて、米国が大きな影響を受ける可能性があるという調査結果を出しました。
一方、危険な原発を止めるための動きもあります。11月に行われた日韓市民1000人が乗った「PEACE&GREEN BOAT 2014」では、福島の元酪農家、長谷川健一さん、花子さんや原発設計をしていた後藤政志さんなどが、韓国の古里原発を訪問し、地元の方々と意見交換を行い、脱原発へ向けて日韓で協力することを確認しました。
明日は選挙です。海外紙は今回の選挙を通して現政権が原発の再稼働へと大きく踏み出すという報道が多く見られます。しかし、明日を変えるのは私たちです。全国的に天気が悪くなる予想ですが、雨にも負けず、風にも負けず、雪にも負けず、投票所へ足を運びましょう!
◆「ベルギー、ドエルの原発事故はテロ目的の破壊行為の可能性」(12月8日 ポートフォリオ・ニュース)
http://urx2.nu/f41J
◆「チェルノブイリ原発、爆破予告で厳戒警備」(12月8日 ロシアの声)
http://urx2.nu/f41O
◆「福島原発事故、米国を脅かす主要な海流」(11月29日 ロシアの声)
http://urx2.nu/f41z
◆「第89回PEACE&GREEN BOAT 2014」
ー「原発に『ふるさと』を奪われて」http://urx2.nu/f4Ht
ー「命を大切にする東アジアをめざして-3.11とセウォル号事故から何を学ぶのか-」http://urx2.nu/f4Hy
ー「釜山(韓国)寄港-古里原発を通して考える命の『安全』-」http://urx2.nu/f4HA
◆「自民、苦戦のはずが圧勝? “他に選択肢がない…”野党の弱体化を海外紙嘆く」(12月11日 NewSphere)
http://newsphere.jp/politics/20141211-2/
----------Today's Topics------------------------
【1】『ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち―ウクライナの取り組みに学ぶ』が刊行
【2】「PEACE&GREEN BOAT 2014」日韓で原発問題を考える
【3】ウィーンで「核兵器の人道的影響に関する国際会議」が開催
【4】●記事要約●「ベルギー 火災により原発閉鎖」
【5】●記事要約●「スコットランド 再生可能エネルギーが最大の電力供給源に」
【6】●記事要約●「アレヴァ ブレイエ原発への新ボイラー導入で安全基準満たせず」
【7】●記事要約●「インド・韓国 2011年の核合意の実現に向け具体的ステップ」
【8】●記事要約●「オーストラリアは原発を持つべきか 外相が議論を開始」
【9】~世界の原発~ from フランス、中国、韓国など
【10】~世界の再エネ~ from 米国、ブラジル、エジプトなど
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【1】『ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち
―ウクライナの取り組みに学ぶ』が刊行
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OurPlanetTVの白石さんがチェルノブイリでのルポを本にまとめました。DVDでは言及できなかったデータや制度の詳細などが盛り込まれています。ぜひご覧下さい。
DVDは何と!上映権付きで2000円です。
◆DVD購入:http://urx2.nu/f7x0 / ◆本購入:http://urx2.nu/f7uz
先日、福島のフクシマ・アクション・プロジェクトの招きで講演会も行われています。
「ウクライナの被災事例学ぶ 福島で市民団体イベント」(12月7日 福島民報)
http://urx2.nu/f7x7
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【2】「PEACE&GREEN BOAT 2014」日韓で原発問題を考える
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「平和で持続可能なアジアの未来」を目指して、ピースボートと韓国の環境財団が共同でコーディネートする船旅として始まったPEACE&GREEN BOAT。この船では多くのことを学びますが、もちろん原発問題も日韓の市民同士で学びました。
放射能に飯舘村を奪われた長谷川健一、花子夫妻、そして元原子炉技術者の後藤政志さん、貧困問題という視点から雨宮処凛さんなど多くの日韓の専門家も参加しました。ぜひご覧下さい。
ー雨宮処凛さん「ピースボートの濃密すぎる旅。の巻」:http://urx2.nu/f7pP
ー「原発に『ふるさと』を奪われて」http://urx2.nu/f4Ht
ー「命を大切にする東アジアをめざして-3.11とセウォル号事故から何を学ぶのか-」http://urx2.nu/f4Hy
ー「釜山(韓国)寄港-古里原発を通して考える命の『安全』-」http://urx2.nu/f4HA
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【3】ウィーンで「核兵器の人道的影響に関する国際会議」が開催
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核廃絶の道筋を議論する「核兵器の非人道性に関する国際会議」が、ウィーンで行われました。今回は、核保有国である米国、英国が参加しましたが、まだまだ議論は緒に就いたばかりです。ただ、この会議の中で、日本の軍縮大使が、核兵器の爆発時には「対応できないほど悲惨な結果を招く」との見方について、「悲観的過ぎる。少し前向きに見てほしい」という信じられないような発言を行いました。このような大使が被曝国である日本から、しかも軍縮大使として働いていることに強い疑念を感じずにはいられません。以下より、会議の内容などご覧ください。
◆「NGO反核フォーラム開幕 日本の被爆者も核廃絶訴える」(12月7日 朝日新聞)
http://urx2.nu/f7sF
◆「核非人道会議:米英参加、軍縮は議論せず ウィーンで開幕」(12月8日 毎日新聞)
http://urx2.nu/f7st
◆「核爆発認識『悲観的過ぎる』日本の軍縮大使が発言」(12月9日 朝日新聞)
http://urx2.nu/f7r3
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【4】●記事要約●「ベルギー 火災により原発閉鎖」
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(11月30日 PressTV)http://urx2.nu/f4K3
11月30日、ベルギーのティアンジュ(Tihange)3原発で火災が発生し、閉鎖された。爆発により火災が発生したと見られているが、消火された。閉鎖機関は未だ不明だ。ベルギーは2025年までに原発を廃止予定だが、ベネルクスは現在2カ所の原発に7基の原子炉を有している。ティアンジュ3原発を含め、4基の原発が近年閉鎖された。
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【5】●記事要約●
「スコットランド 再生可能エネルギーが最大の電力供給源に」
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(11月27日 The Guardian)http://urx2.nu/f4IG
2014年上半期にスコットランドでのデータ分析によると、Scottish Renewables社は風力・水力・太陽光発電で過去最高となる10,4テラワットを発電した。分析に使われたデータはスコットランドエネルギー・気候変動省によって収集された。
同社の最高経営責任者は、スコットランドが2020年までに100%の電力を再生可能エネルギーで賄うという目標を達成するための重要な一歩になったとコメントした。スコットランドのエネルギー大臣であるFergus Ewing氏は、このデータは将来的に再生可能エネルギーが原発を超えることを示していると述べた。
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【6】●記事要約●
「アレヴァ ブレイエ原発への新ボイラー導入で安全基準満たせず」
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(11月28日 WNN)http://urx2.nu/f4JK
今年6月から、フランスのブレイエ原子力発電所は、EDFが計画していた新ボイラー導入のための検査を行う関係で閉鎖されていた。アレヴァはすでに新しいジェネレーターをインストールできる状態に準備している。しかしASN(French Nuclear Safety Authority)は、アレヴァが新ジェネレーターの建設・導入・発注に関しての安全基準を満たせていないとし、導入を認めていない。安全基準はいくつかの要素から構成されており、機器のサイズ、追加安全テスト、問題発生時の制御法が含まれる。追加安全基準は2005年、原発の安全性向上のためASNによって導入された。
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【7】●記事要約●
「インド・韓国 2011年の核合意の実現に向け具体的ステップ」
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(12月1日 The Times of India)http://urx2.nu/f4Ja
2011年に交わされたインド・韓国間の核合意から現在まで、2国間に目立った動きはなかった。インドにとって、原子力のメインパートナーが日本であったことが主な理由だが、同様にインドが日韓間の政治的・経済的な危機を回避するための政策でもあった。しかし、日本が自国内の原発問題の対応に追われるなか、インドでの原子力政策に進展はなく、米国との「不一致」が解消されない限り今後の進展もないとみられる。現時点で、インドにとって日本の代替役として、技術的、経験的にも韓国が唯一の可能性である。また、200億ドル規模の原発をUAEに建設するという契約が、韓国の立場を強いものにしている。これらの状況を受け、インドと韓国は2011年の合意を実現するための会合を月曜、ニューデリで行った。
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【8】●記事要約●
「オーストラリアは原発を持つべきか
ジュリー・ビショップ外相が議論を開始」
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(11月30日 Sydney Morning Herald)http://urx2.nu/f4Ji
オーストラリア外相ジュリー・ビショップ氏は、CO2排出削減のためオーストラリアは原発の利用を考えなければならない、と述べた 。同氏は「これは明らかな結果であるが、もし劇的に温室効果ガスを削減したいのならCO2排出ゼロ、もしくは低排出のエネルギーで、休みなく機能できる必要があり、それは原発である」とコメントした。ジュリー氏はペルーで行われる国連の気候会議に出席予定である。オーストラリアは、世界有数のウラン資源に恵まれた国であり、放射性物質の一大輸出国でもある。そしてその規模は、インド、中国との取引により拡大が見込まれる。
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【9】~世界の原発~ from フランス、中国、韓国など
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(1)「ロビンス博士、原発がなくても経済は廻るのでしょうか?」(12月8日 環境ビジネス)
http://urx2.nu/f41N
(2)「仏、原発付近を飛ぶ無人機の発見・阻止方法の開発に着手」(11月28日 AFP)
http://urx2.nu/f41M
(3)「(核リポート)さまようプルトニウム」(12月9日 朝日新聞)
http://urx2.nu/f41C
(4)「中国・沿海地方の『原発建設計画』発電能力は『福島第一』の12カ所超=中国メディア」(12月8日 サーチナ)
http://urx2.nu/f41E
(5)「中国 高速鉄道に続き、原発輸出に拍車」(12月8日 新華社)
http://urx2.nu/f41G
(6)「韓国:慶北道『原子力クラスター』広報費に4年間で6億ウォン」(12月5日 レイバーネット)
http://urx2.nu/f41H
(7)「スイスでは原発を受け入れると英雄?今、『原発観』を問い直す【衆議院選】」(12月9日 Credo)
http://urx2.nu/f41Q
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【10】~世界の再エネ~ from 米国、ブラジル、エジプトなど
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(1)「再生エネ推進 決意のほどを数字で示せ」(12月6日 西日本新聞)
http://urx2.nu/f41I
(2)「アマゾン、再生可能エネルギーへの100%移行を約束」(11月20日 Zack Japan)
http://urx2.nu/f41S
(3)「全世界で2040年までに稼働する発電設備、再生可能エネルギーが5割に」(11月14日 スマートジャパン)
http://urx2.nu/f41T
(4)「ブラジルで再生可能エネルギー使用を推し進めるHonda 風力発電拠点が可動開始」(12月2日 タイナビnews)
http://urx2.nu/f41X
(5)「エジプトが中国企業の再生可能エネルギー分野での協業呼びかけ」(11月19日 新華社)
http://urx2.nu/f41Z
(6)「独電力最大手エーオン、再生エネルギーに注力へ」(12月9日 AFP)
http://urx2.nu/f422
(7)「ホンダ、ブラジルで風力発電施設を稼働。必要な年間電力量を再生可能エネルギーで創出」(11月28日 TN)
http://urx2.nu/f425
(8)「スロベニアで統合配電管理システムの導入を目指した事前調査を開始」(12月3日 NEDO)
http://urx2.nu/f427
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