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宮尾登美子さんのエッセイ

2015年01月14日 | 読書

宮尾登美子さんの訃報に驚きました。そんなお歳とは思っていなかったものですから。

宮尾さんの作品は新聞小説の『蔵』の他は数冊のエッセイしか読んだことはありませんが、女優さんと対談されている和服姿の写真を時々婦人雑誌でお見かけすることがあったので、何となく身近に感じていました。最後に雑誌でお見かけしたのは、女優の檀ふみさんと対談されていた1年半ほど前だと思いますが...。

昨年の秋に圧迫骨折で入退院後、家で療養していた時、家にある本を読んで過ごす時間が多かったのですが、その中に宮尾登美子さんのエッセイ『もう一つの出会い』『つむぎの糸』がありました。


30年程前に出版されたこれらの本が、なぜ私の手元にあるのか、今となっては思い出せませんが、多分その頃、宮尾さんは売れっ子作家で、彼女の小説、エッセイが多く出版されていて、その中のこの2冊を買い求めたのでしょう、きっと。

『もう一つの出会い』は宮尾さん自身のことを綴っているエッセイで、本の中から彼女自身がたちのぼって来る気がします。宮尾さんは遅咲きの方で、38歳で故郷の土佐から上京後、会社勤めを経て40代で作家になるまでや、自身の生き方、これまで出会った様々な人やもの、場所について、淡々とつづられています。

『つむぎの糸』も裏表紙の説明によると、「土佐のいごっそうの熱い血潮を細やかな気くばりで包んだ、結城つむぎのように底光りするエッセイ」とのことで、色々の話題が縦横に綴られていて、宮尾さんの楽しげな境地さえ感じられます。

宮尾さんの小説は流麗な文章などと評されることが多いようですが、エッセイの彼女の文章は、私から見ると、それとはちょっと違っていて、ゆっくりした独特なリズムがあり、緻密できっちり整った職人芸の文章といった趣です。

たまたま療養中だったので手に取って読んだ二冊のエッセイ、著者の宮尾登美子さんが亡くなられたとの報に接し、もう一回読み直してみたいという思いがしています。

ご冥福をお祈り致します。
 

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