I’m a SPACE BOY~ムーのグラール・地球行ったり来たり~

鋼鉄軍人ロボ・ムーの、オンラインゲーム「ファンタシースター・ユニバース」での出来事を綴ります。あとリアルも少々・・・

グレネードランチャー

2007-01-31 16:15:53 | PSU
PSU。実は欲しいものがあって現在貯金中。
それは・・・

「グレネードランチャー!!」

先日とあるフレとメールで話してて、「グレネードランチャーいいよ~」という話が出まして。
放物線を描く弾道で武器としては癖が強いけれど、着弾した一帯に爆圧による当たり判定が広がるという旨みがあるらしく、なんか業師になるとその爆風で敵を集めたりとか出来るらしいのです。

中遠距離を極めたい私としては是非ほしいのですが何せAグレード、一番安い「グッレ・ネイダ」でさえ90000メセタ以上!
そんなわけで現在貯金に勤しんでいます。やっと47000貯まりました。道は遠い・・・

ちょっと疲れてます

2007-01-30 15:25:52 | 四方山話
棚卸しのシーズンに入ろうとしています。

自分の仕事場も、色んなセクションの棚卸し準備の手伝いで大わらわでした。

全体統括の部の一セクションである私の部署は、仕事場全体の依頼を受け、それをこなしていかないといけないのです。

当然、ある部署が好き放題をやると、そのほころびがものすごく負担になるわけで。

根っこを押さえている部署の大変さを、今日も噛み締めつつ…

疲れてます。

「グラール・地球行ったり来たり」と銘打っていながら、「地球」の方にはあんまり行きたくないなぁ…と、現実逃避気味なことも考えたりしていますが。


愚痴っぽくなって申し訳ありません。


小説の方はいよいよ詰めの部分に入ってきました。三人の出会い、その「風の行方」に、今しばらくお付き合い願えればと思っております。

マガシ様像

2007-01-29 13:08:33 | PSU
SEGA TOYSから出ている

「ファンタシースターユニバース・フィギュアコレクション」。

こちらでも発売していたので、早速二箱買ってみました。

5キャラ×通常色・単色の2ヴァージョン=全10種です。

まず軽い方の箱を開けると…


「アルフォート・タイラー(フルカラー)」


顔とかかなりよく出来てるなぁ。シールドラインがシールなのはご愛嬌。

重い方の箱。

イヤーな予感を感じつつ…

開けてみますと。


「マガシ様(銅像)」


〇TL


やっぱりなー。
あのラインナップでタイラーより重いっつったらもうマガシ様しかありません。
しかも銅像。もうやめてー位コワイ。


ちなみにあと三人はイーサン、カレン、ミレイです。第二弾でないかなー。フルエン・カーツが欲しいです…


「風の行方~三人のガーディアンズ・その前史~」7-6

2007-01-28 00:25:28 | PSU小説①【完結】
「サラ、どうともないか?」
いつの間にかぺたんと地面に座り込んで、子供のように泣きじゃくっているサラをKBは気遣う。そしてムーにも

「おいあんた?どうせなら銃しまっちゃえよ。
あんたぐらいのガタイなら十分壁になれるからさ・・・」

どこか親しげにそう話しかけるKBに、しかしムーは戸惑うしかなかった。
だから・・・逃げるように彼はその場所を離れ、人の流れの中に消えた。

「・・・サラ、何があったか知らんが今は何とかする。落ち着いたらまた頼むぜ。・・・」


そういって再び持ち場に戻ろうとしたそのときだった。


「集会活動を行う全市民団体に告ぐ。
諸君らの首謀者ゴウト・アジバの身柄は、パルム中央政庁が確保した。
速やかに退去せよ。繰り返す、・・・・」


唖然とする民衆。

銃撃を止める警護部隊。

勝ち誇ったようなスピーカーの大音量が地を震わせ、KBは自らの予感が的中したのを知った。

「やはり・・・陽動だったのか・・・!」


各個行動に偽装した市民団体の総決起。
全ては、ゴウト・アジバの中央政庁占拠によるクーデターのために、中央政庁や同盟軍の目を引き付けるための、陽動作戦であった。
わざわざ総決起を匂わせながら細切れの情報を与え続け、これが総決起であることを少しずつ察知させてそちらへの警戒心を煽り立て、その間にゴウト・アジバ率いる精鋭部隊が中央政庁に潜入しその中枢を占拠する・・・

完璧な計画のはずであった。

だが・・・その計画は、今このとき、未然に崩れ去った。

何者かがリークした情報により、潜入部隊の存在は中央政庁、同盟軍には筒抜けだったのである。
かくして中央政庁ビル内を警護していた近衛部隊によって、首謀者ゴウト・アジバをはじめとする精鋭部隊は捕らえられ、

軍事クーデターは失敗に終わったのである。


政見放送用オーロラ・ヴィジョンに映し出されるゴウト・アジバらしき姿を見た民衆の間に、たとえようの無い脱力感が広がる。

それはKBたちガーディアンズにとっても同様であった。

「・・・とんだ茶番の結末がこんなだとはな・・・」

それ以上KBは言葉を続けることが出来なかった。


中央政庁近衛部隊をはじめとする警護部隊が撤退し、その後、KBの連絡を受けて駆けつけたガーディアンズ・パルム支部のメンバーは、怪我をした市民団体の救援活動に総出で当たっていた。
サラも涙を拭き、気を取り直して救援活動に従事した。

サラの心に去来するのは、二つの風。

「オルギア・ガイスト・・・エウリオース・ムー・・・
やっと会えたのに・・・」

そして、その行方。

「・・・本当の自分を隠してる・・・」

根拠は無い。
ただそう思える。

だが、今のサラには、それで十分だと思えた。
なぜなら・・・

「でもきっと・・・本当の二人に会える。
だって夢の中で・・・風は・・・帰ってきたもの」

今は、それで、十分だった。



KBはすぐさま、オーベル・ダルガン総裁に今回のクーデター未遂のいきさつを連絡した。
事の顛末を聞いた総裁は、複雑な心情を抑え切れなかった。

「周到に周到に事を進めてきてこのあっけない幕切れ・・・
たったひとつのほころびで自らの主義主張をふいにするとは・・・
これではあまりに・・・」

そういって、唇をかむ。

「あまりにも道化ではないか・・・ゴウト・アジバよ」

彼自身ゴウト・アジバの思想には賛同はしないものの、その精神のあり方には共感していただけに、この幕切れには、苦い思いを禁じえなかったのである。



ゴウト・アジバのクーデター未遂という事件は、すぐさま各惑星のニュースに流された。
太陽系全域ネットの「グラールチャンネル5」などは、ゴウト・アジバ捕縛の瞬間を(オーロラヴィジョン越しにではあるが)カメラに収めることに成功し、この時間最高の視聴率となった。


「・・・グラールチャンネル5、ニュースキャスターはハルでした。バイバーイ!」

そこまで見届けてホテルのテレビを消し、オルギア・ガイストは、

「・・・ここまでは計画通りだ・・・なぁ、おっさん」

と、呟いた。





「風の行方~三人のガーディアンズ・その前史~」7-5

2007-01-27 19:56:07 | PSU小説①【完結】
KBや他の4人のメンバー同様、サラもその混乱の中にあって、まずは警護部隊の銃撃をやめさせる必要があった。
テクニック(いわゆる魔法。フォトン・エネルギー技術によって、一般的“技術”として使える様になった。濫用は控えるよう制定されている)を駆使して暴徒と化した民衆を止めつつ、ツインハンドガン(両手一組の短銃)を構えるムーという名のキャストを説得にかかる。

「撃ってはダメ!考え無しに撃ったら人死ぬよ!?だからダメ。撃つのはやめて!」

およそ「ヒトを守る」と云う点において、彼女以上のフォース(テクニック使い)はそういるものでは無かった。
先頭の数名を眩惑し、後方の大多数が怯んだ隙に氷の壁を立ち上げ、進行を阻むと同時に恫喝効果をもたらし引き下がらせる…
このような混乱状態の中でも、一瞬一瞬の状況を的確に判断し、最適なテクニックを次々と繰り出していく。
まだガーディアンズに入団して間もないサラであったが、このような実力を持つと知ったからこそ、今回の任務にKBはパーティーメンバーとして選抜したのだった。
だがそうまでしても、一部を切り崩す事は出来ても、この大群衆の進行を止める事は出来なかった。


ムーは混乱の最中にあった。
ヒトの雪崩。
銃撃する味方部隊。

そして目の前で撃つなと叫ぶ少女。

撃つ。
撃てばいいだけなのだ。
銃爪(ひきがね)に掛かった指に少し力を入れればいいだけなのに。


ためらうムーを見咎めた上官から檄がとぶ。

「軍曹!貴様任務を忘れたのか!?ガーディアンズ共の口車に乗せられるな!邪魔するならそいつも撃て!!」
「!?」
「何をしている早くしろ!!」



サラの耳に上官らしきキャストの命令が聞こえた。そして意を決した様に向き直ったムーが自分に銃を向けたその瞬間。



―「風」が吹いた



泣く者の。
慟哭しているその体温のような。

ピリピリと痛みすら伝わるほどのその熱さは、風となって、サラに吹き付けた。


(…あなただったのね)

それはあの…
夢の中で感じた、もうひとつの風。

寂しさと悲しみと憤りと。
何処へ向かうことも無く、ただ自分自身にのみぶつけ続けたその激情が生み出す、泣いているような熱さをもった、「もうひとつの風」。

そこに、二つの姿を見たから、サラは呟く。


「…ちがう」


自分の感情―撃ちたくないというそれ―を叫び続ける自分と、その感情を抑え込み、“任務に忠実な鋼鉄の歯車”たろうとするもうひとつの自我。
その呟きはいつしか叫びとなっていった。
ちぎれんばかりに互いを責め合い、一つの存在を引き裂いていく二つの心…

サラは涙をながしていた。


「ちがう!ちがう!!
ムーがしたいことはそんなことじゃあない!!」


「撃たなくてはならないのだ…わたしは…わたしは!!」
ムーはただ叫ぶしかなかった。
銃をサラに向けて。
目の前で涙を流す少女は知っている。
自分の心を知ってくれている!!
その確信があったからこそ。
全てを…破壊しなければならないのだ。

歯車となるために。

心を、捨てるために―。


しかしながら。
そんなムーの逡巡を、時は待ってくれはしなかった。
群衆を掻き分けてそばに来た上官は

「何をやっている!」

そう怒鳴りつけるなりムーのハンドガンの片方を奪い取ると
「出来ないなら俺がやってやる。こうするんだ!!」
と言い捨てて、サラに銃を向けた。


と、その時―。


「ぐわっ!?」


二人の視界内には蹴り飛ばされて転がっていったその上官に替わって、

「ウチのルーキーに何さらしてくれとんじゃクルァ!!」

蒼い姿のキャスト―KBが立っていた。

「風の行方~三人のガーディアンズ・その前史~」7-4

2007-01-26 16:31:18 | PSU小説①【完結】
そんな事があっている間にも、時は刻々と過ぎていった。



KBは自分の抱いた違和感の正体が、刻一刻と近付いているのを感じ、
すぐ隣りの司令将校に問うてみようと、その方向を向いた。


時計は21時を差した。


その刹那―



それは決潰した。

この瞬間まで、何かで押え付けたかのように、警護の列の前数メートルで均衡を保っていた人の群れが、この時を待っていたかのように、一斉に動き出した。
手に手に武器をとり。
嬌声をあげつつ。
解き放たれた民衆は、攻撃性の巨大なエネルギーと化して押し寄せた。


KBはどうしても腑に落ちなかった。

民衆の感情の高まりが、ついに攻撃行動―暴動―という形を取ったとして、それが一斉に起こったというのも、これが総決起なればこそ理解出来る。

だがしかし…ここまで整然とシュプレヒコールだけを続けてきた連中が、21:00という時間きっかりに武力蜂起。

そしてここに至るまでに感じていた、あの不自然なまでにきっちりとした段階的な集団熱量の高まり方。

一秒にも満たない時間の中での、KBの思考が、ある仮定に至ったその時には、既に警護部隊による鎮圧行動が開始されていた。

ビーム・ライフルによる一斉射撃。
無論対人制圧用にスタン(麻痺)・モードに合わせてはあるが、軍用のものは一般護身用の武器とは桁違いの威力であり、たとえスタン・モードといえど当たりどころが悪ければ十分に絶命可能である。

「おいお前らちょっと待て!!」

それを知っていたからこそ、KBは真っ先に銃撃を止めにかかった。

「邪魔をするなといったはずだ」
「だからっていきなりマジチャカ(実銃)はやり過ぎだろ!?アンタらと俺たちなら素手で十分壁になれるぜ!?」
「暴徒に遠慮は無用だ。命を落とす事になってもそれは当然の報いだ」
「そこんとこがすでにしておかしいだろうが!?犯罪をやったわけでも無いのによ!裁きを下す権利がどこにある!?」
「国家騒乱罪という十分な犯罪だろうが。同じキャストなのに頭は奴等“劣等種”並みか」
「…ふざけんな。テメェにこいつらを劣等種呼ばわりする資格なんざァ…何ィ!?」
激怒し司令将校の胸倉を掴もうとしたKBだったが、銃撃に次々倒れる仲間の身体をまたぎ越えて、次々となだれ込んで来る人の濁流に阻まれて、それはかなわなかった。

「風の行方~三人のガーディアンズ・その前史~」7-3

2007-01-25 13:20:14 | PSU小説①【完結】
誰かが、時計を見た。


膨れ上がっていく熱量の中、ピンと張り詰めた空気が臨界点に達する。

その感情の増幅はしかし、半ば計算されたように、一様に。
ある一定のベクトル(方向性)を持って、為されていった。

時を刻む秒針は、上り来る月の光を綺羅と映し、一秒、一秒、歩みを進める。

それは「祭の行程」を、ひとつひとつ確かめるがごとくに…。


調査の結果は明らかである。
幾多の情報を総合しても、これが「複数の市民団体の個々の集会を擬装した総決起」であるということはガーディアンズ本部でも容易に導き出す事が出来たし、KBたちも、その前提での勅命を受けて派遣された。

しかしながら。

これだけの大規模な、恐らくは乾坤一擲を期したであろう総決起でありながら、オーベル・ダルガン総裁の危惧していた軍事クーデターに発展しそうな様相は全く見えず、また当のゴウト・アジバ本人の姿も見えない。
「ダルガンの旦那も、今回ばかりは読みが外れたか…」
そんなはずはないのだが、わざとそんな思考を組んでみる。
そうせざるを得ない程にKB自身が、この

「“あまりにも整然と”高まっていく熱量と緊張感」

それに言い知れぬ違和感を感じていたのだった。
時計は20時55分を差していた。


「ねえ、あなたのお名前は何ていうの?」

見上げんばかりの身長と、どっしりとした体格をもつその緑色のキャストにサラは話しかけた。
だがややあって帰ってきた答えは
「今は警護任務中。私語は慎んで頂きたい」

「名前ぐらい教えてくれたっていいじゃない」

普段は人見知りの激しいサラが、何故だかこのキャストには、話しかけたくなった。

「大きいけど寂しそう」
彼を見た時の感想がそれであったから、という理由であるが、どことなく柔らかい印象に、彼女は素直に声をかけた。

一呼吸の後。

「認識番号M―4103、エウリオース級支援任務型。コードネーム、エウリオース・ムー。階級は軍曹」
「ムーっていうのか…可愛い名前ね」

正直面食らった。

今まで彼にここまで素直な言葉をぶつけてくる者はなかったのだ。
まして「可愛い名前」…。
聞き慣れぬ外国語の意味を必死に推察するように、ムーはその言葉をメモリ総動員で検索、解読、咀嚼していった。
要するに「どぎまぎしていた」のだ。

その感情を処理するすべもなく、ムーはそのまま正面を向き、それきり黙ってしまった。

サラからすると
「照れてそっぽを向いた」
その様にしか見えなかったわけだが。

「風の行方~三人のガーディアンズ・その前史~」7-2

2007-01-24 18:37:11 | PSU小説①【完結】
軍曹は、その声に圧倒されていた。
キャスト至上主義に圧迫され続けた者達の叫び。
空気を揺るがすその音量と、それを発する熱量…それはとりもなおさず「心」の発する巨大なエネルギーであると、彼は実感してしまったのだ。
だからこそ…

彼は「恐怖した」。

自らを立たしめる、キャストとしての、鋼鉄の思考。任務達成の意識。
自らの判断を乱し遅らせ、それがゆえに「魔物」と認識した「心」。
その力の大きさに、逃れられぬ恐怖と、あろうことか憧憬すら抱いてしまった彼は、

だから、銃を握る手に力を込めて、

「この場所での集会活動は禁止されています!速やかに退去してください!!」という決まり文句を、
死に物狂いで、叫ぶしかなかったのだった。


その時だ。


「はいはいすいませ~ん…ちょっと通りますよ~」

一触即発の空気の中、およそ似つかわしくない気の抜け切った声をエウリオース軍曹は聞いた。

その声に気付いた、鉄壁のごとき隊列の中央、ガンメタル・カラーのキャスト―同盟軍司令将校―は、声のした方に振り向くと、退避勧告を部下に任せて隊列やや右側の、丁度ムーのいる辺りまで歩み寄って来た。

「今の声は誰か!」

将校の怒鳴り声を聞き終わるが早いか、人込みの先頭を割って、一人のキャストが姿を現した。


鮮やかな青のボディに炎を象(かたど)った金のヘッドアーマーも堂々たる、ガーディアンズの猛者。
“蒼き炎の”KB、その人であった。

「何者か貴様ァ!!」
「…ちわス。毎度お馴染みガーディアンズでっす」

将校の声もまるで聞き流すふうで、KBは飄々と挨拶をした。

「我々はガーディアンズに依頼を出した覚えはないが?何の用でここにいる」問い詰める将校。
「いや~タルカスシティの民家から“騒音で”苦情がありましてね…んで、こちらにも依頼が回ってきまして。急いで駆け付けたってわけです」


誰が聞いても分かるその大ウソの真相は、もちろんガーディアンズ総裁オーベル・ダルガンの勅命である。
KBの報告を受けたガーディアンズ本部は、すぐさま調査を開始。
夕刻のこの時間に、ゴウト・アジバに呼応した総決起集会が起こる事を知ったダルガン総裁は、ホルテスシティから戻ったばかりのKBたちに、集会に参加する市民たちを安全のうちに無事解散させるという任務を与え派遣したのだった。
それは警護の近衛師団や同盟軍の強攻的な鎮圧行動への牽制の意味合いも含めたものでもあり、ゆえにぎりぎりまで動きを察知されない必要があった。引き続きKBたちに任務が下ったのも、それがために小部隊しか派遣できない状況であってもこういった苛烈な任務を遂行出来うる、KBの戦闘力と指揮力、そして彼の選抜したパーティーの実力を、信頼してのことであった。


訝(いぶか)る将校に構わずに、KBは
「おーいお前たち!」と呼ぶ。
すぐさま人込みのそこここから、警護部隊の前に姿を現わす、ガーディアンズ5名。

「ガーディアンズ6名、只今よりタルカスシティ中央政庁警護任務補佐に就かせていただきます!」
KBが言うや、警護部隊の列に割り込み、ほぼ等間隔でガーディアンズたちが、市民たちの方を向き、立った。


「よろしくね?軍人さん」

左側に割り込まれた感覚があってすぐさま聞こえたその声に、ムーはちらと振り向いた。
見れば、このような場におよそ似つかわしくない小柄な少女。
鈴を転がすような声に相応しい笑顔で、

「ガーディアンズのサラ・リュミエールです」

と挨拶をするその少女に、ムーは何故か言い知れぬ安心感を抱いてしまった。
だから、

(今は任務中だ)

その感情を払拭するべく。

(私は、鋼鉄の、歯車なんだ)

その現実をメモリに刻み込もうとして、

エウリオース・ムー軍曹は、
何も言わずに、銃を構え、正面に、向き直った。

「風の行方~三人のガーディアンズ・その前史~」7-1

2007-01-24 14:32:11 | PSU小説①【完結】
7.幻夜祭
~タルカス・シティ中央政庁前広場および周辺一帯~


もはや惑星パルム全土最大級を誇る政庁前広場は、あらゆる種族の坩堝(るつぼ)と化し、

文字通り、まさに文字通りに、“猫の子一匹入れない”程にひしめき合っていた。


その数実に数万を数えた。
パルム各地にて活動を行っていた数百に及ぶ市民団体が、
インターネットで、
口コミで、
その他ありとあらゆる方法で本日夕刻の総決起を伝えられ、ここタルカス・シティに集まった。

表向きには個々の団体の独自活動や合同懇親会という名目で、バラバラに動いていると見せかけつつの集合であった。
そしてそれを成したもの…

主催者ゴウト・アジバ。

キャスト政権の圧政で抑圧された自由と、ヒューマン・ニューマン・ビーストも含めた権利の平等を取り戻す。
その目的を掲げて立ち上がった彼の呼び掛けに呼応して、今、ひとつの巨大な群れが出来上がっていた。
権力の象徴として立ちはだかったモニュメント―中央政庁ビル―の前に、巨大な黒い一群が蠢く…
そのシュプレヒコールと言う名の怒号は一つとなったマンパワーの織り成す形も色もない抽象画のように、一帯の空気を揺るがしていた。


「ヒューマンに人権を!」
「ビーストの労働条件改悪反対!」
「我らニューマンはフォトン(この世界にあまねく漂う普遍エネルギーで半永久エネルギー供給を可能とした)技術独占に断固反対する!!」

もう何百回となく起こったシュプレヒコール。
無数のプラカードを点々と顕した黒山の人だかりに立ちはだかる、銃を携帯したキャストの一群。
中央政庁を警護する近衛師団と、ホルテスシティより派遣された、同盟軍鎮圧部隊。

冷たい鋼鉄の壁のごとく立つその列の中に、エウリオース・ムー軍曹の姿があった。

アガタ諸島は今日も雨のちグゥ(実録版)

2007-01-23 14:41:28 | PSU
ゆうべは久々にe’clat全員集合!
しかも、PSO時代からのフレがもう一人復活したのであります。

その名は「ギンコ」。

シルバーグレイのひっつめロングヘアー&ヒゲも鮮やかな、ニューマン・フォーーーーース!!!
サラもカインも大喜び!
もう私などはロボなのにアドレナリン上がりまくりでした!

聖地エガムに集合してしばし再会を喜んだ後、「東方より来るモノ」をプレーイ。
「しんでもなかない!」をモットーに(ギンコはまだレベルが低い)高レベルの3人で援護しつつ、密林を駆け抜け、見事オンマゴウグを撃破!!
久々に4人で勝ち得た勝利の喜びを噛み締めました。


「しんでもなかない!」
かつてパーティーコメントで見掛けた言葉ですが、効率とか結果とかそんなん度外視で、とにかく助け合って楽しもうぜ!というスピリットを感じるこの言葉が私は好きです。行きずりのパーティーでも、このモットーを私は貫こうと思うのです。

みんなゆうべはありがとう!!またやろうね!