ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

ものの見方

2006-12-24 00:37:52 | 日記
相変わらずスケートの話です。
日本人選手の皆さんはもう全日本へ向けて動き出してますが(そしてまた私も観戦へ向けて準備しなければいけないのですが)、混乱の内に終わったGPFについて。

前のエントリーで言い訳云々と書きましたが、よく考えたら言い訳したがってるのは選手たちじゃなくてマスコミの方なんですよね。あれだけ煽って肩すかしに終わったことを、必死に取り繕おうとしてる感じでみっともない。トリノの時やワールドカップでも同じことを感じましたけど。
高橋くんの体調不良を扱った一連の報道について、大ちゃんのファンが違和感を感じるのは分かります。私たちは大ちゃん主観で見てるけど、報道する方は女子選手の主観で報道してるんですよね。
(理由はまあ、女子の方が視聴率が取れるからだと思いますが。でも目先の視聴率に振り回されて、長期的視野でコンテンツを育てるって意識がないのも悲しいもんですね)

男子単体の報道を見れば、今回の結果はちゃんと「快挙」として報じられている。それが女子と一緒になった途端に女子の結果と一蓮托生で「惨敗」扱いに。そして「高橋大輔の体調不良」だったはずが、いつの間にか日本選手全員が狙われたか呪われたかでもしたかのような論調になってます。

思うに、どんな選手も万全の状態で臨める試合ってそんなに多くないと思うんですよ。みんな言わなくても多少のトラブルや不具合は抱えていて、その中で何とか結果を出そうとがんばってるんだと思います。
それがたまたま今回の大ちゃんは、「多少」どころでは済まなかった。そこにこれ幸いと便乗したマスコミが、他の選手の細かいことまでひっくり返して騒ぎ立てた、そんな風にも見えました。ちょっと乱暴な言い方をすれば、大ちゃんの体調不良が、女子の不調の言い訳に利用されてるような印象を受けました。可哀想に。

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そんなGPFのエキシビジョン。大ちゃんの演技はNHK杯の使い回しでした。いやそれはもう見たから。…と思っていたらわざわざ実況と解説だけ変わってました。ていうかこれ、解説じゃなくて萌え語りでは。
萌え解説を語ってたのは元アイスダンサーの宮本さんですね。この方もFOIで拝見しました。垢抜けた今風なセンスが印象的でした。今後は振付師として、是非そのセンスを活かして頂きたく。
萌え萌えな解説の中でも印象的だったのは「彼は音楽だけでなく楽器も表現している」って下りですね。ダンサーならではのアーティスティックな着眼点だと思いました。
CSで本田くんが「(大ちゃんがステップが上手いのは)ふくらはぎの筋肉が半端じゃないから」と語っていたのと対照的。色んなものの見方があるもんだと、興味深く感じました。
私はやっぱり文系なので、宮本さん意見には「そうそう、そうだよねー」、本田くん意見には「なるほど、そういう見方もあるのねー」という感じです。
大ちゃんに関してはまず、最初にその芸術的センスに圧倒されてしまった、というのがありますので……「もしかしてこの人、身体能力めっちゃ高い?!」というある意味当たり前の事に最近気付きつつあります。やっぱり自分が運動しないからダメなんだな。

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フジテレビの公式サイト、テレビ朝日のGPSに比べると真面目に試合として扱ってる感じで、放送にもちょっとは期待ができるかも。ていうかF1見ててもフジは、地上派では一般受け狙ってバラエティ路線(狙いが当たってるかどうかは甚だ怪しい)でも、衛星放送ではマニア向けに作ったりしてますしね。足下を見られてるような気がしないでもないですが、「お金を払ってでもマトモな放送が見たい」というファンの需要には応えてるかもです。ていうか、アナウンサーが気持ち悪いポエムを読んだりしなければとりあえず満足です。
あとこのサイトの「男子のみどころ」を読むと、本田くんの四回転ジャンプへの愛が伝わって来ます……。

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WX5ですが、どうせフルートモードにしても全然フルートじゃないので、あきらめてサックスモードにしたらこっちの方が簡単でした。