ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

今週のゾイドジェネシス

2005-07-17 22:15:02 | アニメ
なんていうか、本当に脚本はすごく丁寧ですね。
小さな村の狭い世界で生きて来たルージが外の世界へ出る。ディガルドに占領された街の現状を見て、何とか助けたいと思う。それは当然の感情。
しかし現実には、それは決して簡単なことではない。
ルージ以外のメンバーは、皆その厳しさを知っている。そしてルージも今回、その現実の厳しさと、己の甘さを思い知らされることとなる……。
メンバーたちそれぞれの立場を再確認しつつ、ルージに正論を語ったロンと、それでも納得できないルージに、実際に町長に会わせる(結果的に失敗させる)ことで教えたガラガ。
ガラガはルージに、かつての自分自身の姿を重ねたのかも知れません。

そして何よりラ・カンが今回印象的でした。ルージに責められても反論しなかったのは、自分がかつて無抵抗でディガルドに領地を明け渡したことに関して、未だに迷いがあることを感じさせます。
ディガルドに抗戦して死んだゼ・ルフト守備隊に対する「だが、彼らは戦ったのだ」という台詞の意味が、今週になって重いです。
ああいう犠牲を出したくなかったから、無血でディガルドに領地を明け渡した。その結果、領民に苦難をもたらすこととなった。あの判断は本当に正しかったのか? あの時徹底抗戦の道を選ぶことも出来たのでは?

そんなこんなで何も言えないおじ様の代わりに怒りをぶつけるレ・ミィの気持ちもよく分かりましたしね。
ルージとは対照的に、幼い頃から修羅場を見て育ったんだろうし。

それにしてもゲオルグは恐い。
街の守備をがら空きにした上、後発隊の戦力まで召集するなんて、この人戦略的には無能だなと一瞬思いかけたのですが。
「味方にいくら損害が出ようと構わん」
ひええ。
この人の座右の銘は、多分「徹底!」。留守の隙を突かれてゼ・ルフトや後発部隊が襲われることもやむなしと思っていそうだ。敵に回したくはないけど、味方にもいて欲しくない……。
ザイリンさんが嫌がっていた理由が分かりますね。

今週のマジレン

2005-07-17 22:13:46 | 特撮
うーん……可もなく不可もなく。
取り立てて目くじらを立てるようなこともないけど、何故か今いち盛り上がれない。話が余りにも予想通り過ぎだったからかも知れません(変に捻られたら、それはそれで恐いですが)。
そういえばヒカル先生に関しても、嫌いじゃないけどなんとなく、キャラというより記号として見えてしまうのは何故なんでしょう。ああ、こういう立ち位置なのね、こういうキャラ立てなのね、みたいな。
ていうか、兄ちゃん以外の4人も今回結構記号的だったような。
前半→分かりやすく先生ヨイショ
後半→分かりやすく兄ちゃんヨイショ
兄ちゃんもなんだか、アニキアニキ言わせとけばいいよね、みたいな感じだったし。
そしてそれも結局はシャインさんの手の内だった訳で、終わってみればシャインさんの一人舞台?
最後に出て来たえり子さんも、
ヒカル先生のモテっぷりを見せよう→先生にヨロめく女性キャラが必要→蒔人の彼女なら蒔人のリアクションも面白いだろう→えり子さん登場
みたいな流れで出て来た訳であって、決して「えり子さん」ていうキャラが描かれていた訳ではないのだなあと……
……
……
作ってる人たちから、「そんな小理屈こねる大人のために番組作ってねーよ」と言われそうです。
そうですね。お子様は普通に楽しんで見てたと思います。
マンモスとか。

でもアレだ、トラベリオンが戦ってる時の五人、なんかヒマそうじゃなかったですか?
今日の敵とか、あれなら五人だけでも十分倒せたんじゃないかと思えることが、シャインさんにあんまり有り難みを感じない理由なのかも知れません。

次週は時代劇コスに期待。赤影衣装(たぶん確信犯)にちょっとトキメキ。