大好きな娘が、
ハワイで結婚式を挙げました。
私も、
うん十年ぶりの海外旅行となりましたが、
仕事は休業にして、参加させていただきました。
結婚式当日、雨の予報だったのですが、
ここで一つ目のサプライズが・・・
どんよりしていた空が晴れ渡り、
きれいで、しっかりした虹が出来ました。
結婚式までの準備から私達夫婦はずっと一緒。
何だかんだと支度が終わり、
目の前にはウエディングドレス姿の娘が・・・
「似合ってるよ」
と、しか言えなかった…
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共稼ぎだった我が家では、
一人娘は、いつでもお留守番。
休みも平日だから、
行きたかったであろうお出かけも、
我慢させていたのかもしれない。
そんな中でも明るく成長してくれた娘。
小学校の時は、人間関係で悩むときもあったね。
中学に上がると順調に反抗期になり、
今でも、家の壁に穴が開いているね。
大学でやりたかった夢が早い段階で無理だとわかると、
通う意味を失われて、苦労していたね。
そして、社会人になり、
一緒にお酒も飲めるようになり、
これから楽しい時間が過ごせると思っていたら、
「私、この人と結婚する」と、
出会って間もない彼を紹介し、
同棲生活を始めてしまいました。
そして、その半年後、
遠く神戸へ嫁いでいった。
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式場にはリムジンで移動し、
遠路はるばる参列してくれた親族の前で、
あわただしく、式のリハーサル。
その流れのまま、いよいよ本番。
最後方に、私と娘、そして妻の三人が並び、
最初にベールを私が妻に渡すようになるのですが、
その時、妻は、まさかの開始5秒で大号泣
それを見た私も、大号泣・・・
これまでの妻の苦労や、娘との楽しかった時など、
色んなことが一気に脳裏に浮かんできました。
それでも、新郎のもとにおくりとどけなければ。
だけど、娘と足並みそろえてのバージンロードが、
こんなにも長く感じるとは・・・
そして、新郎の前に立ち、
新郎の目をしっかり見つめて、
「これからも、娘をよろしく御願いします」と、
無言ですが、しっかり伝えてから、
娘の手を彼に渡しました・・・
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たった一人で神戸へ乗り込んだ娘。
掃除、洗濯、料理などほとんどしたことがない。
しかも、彼は料理人だから、帰りは深夜。
また、お留守番の生活が待ち受けるとは。
早く友達でもできればいいのに・・・
などと、二人だけになった我が家で
妻といらん心配ばかりしてしまう。
そんな娘が、こんなにも立派になって、
幸せそうに笑顔をみせてくれている。
ありがとう、新郎。
あなたのおかげで娘が元気でいられる。
夢だった結婚式も、
一年半ほどかかりましたが、
こんなにも手作り感満載の素敵な式になった。
娘の夢があといくつあるかは知らないが、
あとは新郎に任せました。
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そして、会場をハレクラニのオーキッズに移り、
両家そろっての食事会が始まりました。
すると、ここで2つ目のサプライズが・・・
式はハワイの火曜日だったので、
花火の予定はないはず・・・
なんでも、ホテルのスポンサー(?)の化粧品会社の人が年に一度訪れて、
自分ために花火をあげているとのこと。
それがたまたま、この日にぶつかるとは・・・
これからの娘の結婚生活を、
盛大に応援してくれているようで感動的。
そして、最後に三つ目のサプライズが。
食事会の最後に、私からのご挨拶。
参加してくれた方へのお礼や、
新郎へのお礼を述べると、
数日早いのですが・・・
「妻へ、28回目の結婚記念日ありがとう」
楽しい思い出もありますが、
辛い思いをさせてしまったほうが多いかもしれない。
それでも、あなたは一緒にいてくれた。
私には、それで十分だった。
感謝の言葉と共に、
人生折り返しで、妻へ愛の告白。
誓いの品として、ネックレスのプレゼント。
途中から、感極まっちゃって、
泣きながらのスピーチになったけど、
最高の思い出を作ることが出来ました。
妻よ、
本当にありがとう
こうして夢のような一日が終わりました。