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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

映画 『プーと大人になった僕』

2018-10-05 | 映画
映画『プーと大人になった僕』観にいってきました。
マーク・フォースター監督による大人の鑑賞に耐える、いい映画でした。

先日、図書館だより「LibraryNews10月号」で紹介した作家A・A・ミルンによる名作児童文学をもとに、
ディズニーがプーさんとその仲間たちを登場させ初めて実写映画化しました。
以下、ネタバレありですのでこれから観る方はご注意を。

かつて「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」と約束してプーと別れた少年クリストファー・ロビン、
月日が流れ大人になった彼は妻や娘とロンドンで暮らしながら、会社員として多忙な日々を送っていました。
しかし、土日さえ仕事ばかりの日々で家族をないがしろにしてお互いの気持ちは離れ、仕事も上手くいかない。
そこへ・・・

大人になると子どもの頃の気持ちや大切だったものを忘れてしまいます。
でも親友だったクマのプーさんやその仲間たちはピュアでずっと変わらず、スローライフのブレない日々。
プーさんのつぶらな瞳で見つめられて「それは風船よりも大切なの?」と聞かれると、
観ているこちら側は「そんなことないかも・・・。」と思ってしまいます。
繰り返し映画に出てくる「大切なもの」という言葉、それが自分にとって何なのか考えます。
そして「何もしないことをする。」という言葉、
大人になるとするべき(と思っていること)が多くて、何もしない時間はあまりありませんよね。
他にも、「でも、君は君でしょ?」プーさんの発する素朴な言葉のひとつひとつが心に沁みます。

この映画だけを見ても十分楽しいですが、原作となったこの2冊を読んでおくともっと楽しめます。
 
作品に出てきた川や橋、川での遊び、落とし穴、ヒースの咲く丘の上、素敵な景色が実写となって現れます。
プーさんと仲間たちもモフモフしていてとっても可愛らしい♪
癒される映画でもありました。
一つ残念だったのが近隣の映画館では吹き替え版しかなかったこと、
主人公のクリストファー・ロビンが、吹き替えをした堺雅人さんに見える時があって困りました!

菅野仁 著 『友だち幻想』

2018-10-02 | 本の紹介
9月の読書は9冊でした。
9月最後に読んだのが菅野仁著『友だち幻想』(ちくまプリマー新書)は最近話題の本です。
本の帯にある「『みんな仲良く』という重圧(プレッシャー)に苦しんでいる人へ。」の言葉が
目に留まります。
10年前に出版されたものですが、
じわじわと売れ続け昨年から爆発的な話題となり30万部を超えるベストセラーとなりました。
「みんな仲良く」「同調圧力」「共同体的な作法」「村社会的な人間関係」「窮屈な友だち関係」
「教育幻想」「過剰なつながり」「友だちとの距離感」「息苦しい人間関係」
こんな言葉が気になる方は、是非お読みください。
きっと、今までのモヤモヤがスッキリすると思います。
SNSに振り回されざるを得ない高校生たちに是非読んでもらいたく、本校図書館にも入れました。

その他の読了本9冊の詳細は以下の通り、今までに紹介した本も何冊かあります。
holyの本棚 - 2018年09月 (9作品)
風神の手
風神の手
道尾秀介

読了日:09月03日

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図書館だより 「Library News 10月号」

2018-10-01 | 司書室より
昨夜半に近隣を通過した台風24号、今まであまり経験したことのない激しい風雨で、良く眠れませんでした。
あの風の強さでも風速10mぐらいだったらしいので、風速50mなどというのはどれほど恐ろしいことか!
そして今日は台風一過の超晴天、最高気温33℃の夏日と激しい天候が続く日々です。

今日から10月、図書館だより「Library News 10月号」を全校に配信いたしました。
こちらです。Yahoo版 Google版

今月号の特集は「日本十進分類法(NDC)」についてです。
ご存知の方も多いかと思いますが、この分類法は「本の内容」を基準に分けます。
NDCとは(Nippon=日本)(Decimal=十進法の)(Classification=図書分類)の略で、
現在、日本の公共図書館の約9割で使われている分類法です。
000から999までの3桁の数字が使われ、その桁が下がるごとに細分化されていきます。
例えば200番代は「歴史・地理」、その中の280は「伝記」、その中の289は「個人伝記」のようになります。

本の背のラベルに表記されている3桁の数字が分類番号、それに筆者記号と巻冊番号を併記し、これが請求番号です。
今は図書のはコンピューター管理され、書名、作者名、内容等で検索すればすぐに本のありかがわかります。
私が学生の頃はこの「請求番号」こそが図書を探す手がかりで、
図書館へ行くとまずは書架の並びをチェックし、請求番号から本を探しました。
特に、卒論を書くために何度も通った国立国会図書館では、一般閲覧室に書架が置かれていないので、
請求番号をもとに、巨大なカードケースの中の目録カードを1枚1枚めくりながら探し本を出してもらいました。

生徒たちはこれから先、公共図書館や大学の図書館を利用していくようになるので、知識として知っていて欲しいです。

今月の作家としてイギリスの童話作家、A.A.ミルンを取り上げました。
長男のクリストファー・ロビンを寝かしつけるために息子を主人公として書いた
『クマのプーさん』が最も知られた著作ですね。
原作のタイトルは『WINNIE the Pooh』、翻訳書籍はカタカナの『クマのプーさん』ですが、
ディズニー作品ではひらがなの『くまのプーさん』を使うようです!
『クマのプーさん』の続編の実写版が映画化され、現在公開中で観に行こうと思ったのですが、
子どもの頃に読んだ石井桃子さん訳の翻訳本をもう一度読んでから行くことにしました。