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私立高等学校図書館からの
メッセージ&日常のあれこれ

『永遠の0』 百田尚樹

2011-05-26 | 本の紹介
とても心に響く作品でした。
読み終えて、その余韻が何日も続いています。

初版は5年前に発行され、その当時大変話題になり書店で平積みにされていました。
その後、文庫として出版され、またまたベストセラーとなっていましたが、
何となく手に取りづらかった本です。
いわゆる「戦争物」なので敬遠していました。

でも、今年の「本屋大賞」にこの作者の『錨を上げよ』がベスト10入りし、
この作家のデビュー作を読もうと思って、ついに『永遠の0』を読みました。

読んでみたら、最近読んだ中で一番心に残る本となりました。

あらすじは・・・

「生きて妻のもとへ帰る」と生への執着を臆面もなく口にし、
仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた……。
人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎と、フリーライターの姉・慶子は、
太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。
健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。
はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語!

読み終えて、特攻隊の哀しさが胸に迫りました。
ゼロ戦闘機の代わりは無くても、人の命の代わりはいくらでもあるという軍部の考え方です。
そんな厳しい場での、主人公の宮部隊員の純粋で清冽な人間性に心を奪われます。

ちょうど今放映中のNHK朝ドラ「おひさま」、主人公陽子の茂樹兄さんも、
海軍予科練の航空隊です。
「一緒に飛んで帰ってこなかった仲間もたくさんいる。」と言っていました。
「だから、絶対に負けられない。」と・・・
この後、ゼロ戦に乗ってしまうのでしょうか?

太平洋戦争からもう60年以上たって、
ほとんどの日本人にとって戦争は体験したことのないこととなっています。
学校で学ぶ歴史の中では、勝つ見込みのない無駄な戦争だったと教えられましたが、
その当時は、普通の人が戦争に駆り出されたらもうやるしかなかったのですね。
我先に特攻隊に志願して「天皇陛下万歳!」と喜んで突撃したなんてウソなのでしょう。
後から「あの戦争は間違いだった。」と言っても、もう亡くなった人は帰ってこないのです。

言い古されていることですが、
この方たちの尊い命と引き換えに、今の平和な日本があることを忘れてはならないと思いました。
だから「無駄な死だった。」なんて絶対に言えません。
戦地へいった方々に本当に感謝しなければなりません。

こんな美味しい物をいただけるのも幸せなことです。

ご馳走さまでした♪
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4 コメント

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戦争にならないよう・・絶えず (皐月)
2011-05-27 04:00:31
終わってしまえば??と 思うことでも渦中に有る時は
時流に逆らうことは不可能になるのです。
だから流れが出来ないよう、絶えず考えないとね。
”アンの娘リラ”の中にもありました。長男は喜んで志願し、皆の讃を得ましたが、
次男は、殺人は出来ないと悩み、周りの人からの非難の声に悩みます。
何時の時代も悩みは同じなんだと思いました。
作品 (Kyon2)
2011-05-27 07:21:42
ネット上には、「『永遠の0』を読んで感動したのに、『錨を上げよ』はガッカリです!」という意見が山の様にありました。
そのコメント…読む前に気が付けばよかった…。(笑)
この作品は多くの人達が推していましたね。私も早く読んでみたいです。
皐月さま (holy)
2011-05-27 22:07:17
アンの世界にも戦争の影があったのですね。
敵も味方も、戦っているのは戦争以前は普通の人、
それが戦場では殺人者となってしまうのですから戦争とは実に恐ろしいものですね。
息子が戦争に行くことになったら、と想像するだけでも悲しくなります。
語り継いでいくことはとても大事なことと思いました。
Kyon2さま (holy)
2011-05-27 22:11:51
私もそのようなコメントをたくさん読みました。
まだ『錨を上げよ』は読んでいませんが、あの厚さで上下巻、それが面白くないとは辛いですね。
冗長すぎるとのことですが・・・
やめておこうかなー。

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