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古代蓮

2021-07-13 | いろいろ
昨日からの5日間の七十二候は
【第三十二候】小暑 次候 「蓮始開(はすはじめてひらく)」
蓮の花が咲き始める頃。優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられています。
蓮は慈悲の象徴、極楽浄土に咲く花とされ、仏像の台座の多くは蓮華座(れんげざ)です。

毎日通勤で通る道脇に、古代蓮が綺麗に咲いている場所があり、
大輪で薄い花弁の古代蓮の魅力にしばし癒されました。
 
ここには可愛い水車小屋もあります♪

そもそも古代蓮と普通の蓮(睡蓮)はどう違うのでしょう?
古代蓮とは、およそ1000年以上前と推測される地層や遺跡から見つかった蓮の実を発芽させ、
開花に成功した蓮をわかりやすく「古代蓮」と呼んだのが最初です。

一つ目は千葉市にある縄文時代の遺跡から発掘された蓮の実を、
当時「古ハスの実」の研究をしていた大賀一郎博士により発芽、開花に成功し、
話題になり、今では「大賀ハス」と呼ばれています。

もう一つは、埼玉県行田市で公共施設建設工事の際に蓮の種子が、
掘削地の池で自然発芽し、1973年に開花したものです。
タネのあった地層の測定から、約1400~3000年前のものと推定され、
行田蓮(古代蓮)と呼ばれるようになったそうです。

それに対して園芸品種の睡蓮は、小さな池やつくばいなどに植えられていて、
葉は水面に浮かび切れ込みが入り撥水性はありません。
花は水面に咲き、良くカエルなどがその葉の上に乗っているイメージです。

故事成語に「泥中の蓮(でいちゅうのはす)」という言葉があります。
俗世にあっても清廉な人物のたとえで、
けがれた環境の中でも美しさを保っているもののたとえでもあります。

「泥(でい)より出でて泥に染まらず」という言葉もあり、
美しい花が泥の中から伸び立ち花開く姿が、古より清らかさの象徴となってきました。
この時期しか見られないわずか4日の花の命をいつもの公園でも楽しみたいです。

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