今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

『世界を変えた10冊の本』 池上彰

2012-09-25 | 本の紹介
昨今の、日本に対する近隣の国からの様々な仕打ちに胸が塞ぐ思いです。
特に、昨年旅行して本当にお気に入りの国となった台湾までもが今日!
どうして上手くやれないのか・・・

そんなことを思いながらこの本を読みました。

池上彰著 『世界を変えた10冊の本』

この手の本は良くありますが、池上さんが選ぶ10冊に興味がありました。
まず「はじめに」の中にあったこの言葉にハッとしました。

「本には、とてつもない強さがあることも事実です。
「一冊の本の存在が、世界を動かし、世界史を作り上げたことが、たびたびあるからです。」

本にそんな力があるの?!
池上さんが選ばれたのは以下の10冊の本。

『アンネの日記』 アンネ・フランク
『聖書』 キリスト教徒の聖典
『コーラン』 イスラム教徒の聖典
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 マックス・ウェーバー
『資本論』 カール・マルクス
『イスラーム原理主義の「道しるべ」』 サイイド・クトゥブ
『沈黙の春』 レイチェル・カーソン
『種の起源』 ダーウィン
『雇用、利子および貨幣の一般理論』 J.M.ケインズ
『資本主義と自由』 ミルトン・フリードマン

 
馴染みやすい『アンネの日記』を最初に持ってきたところが池上さんならではの引きつけ方、お上手!
この本が、中東問題に大きな影響力を持っていることにビックリしました。

池上さんの選書によると、世界を動かしてきたのは「宗教」と「経済」ということになるのでしょうか。
署名だけは知っているけれども、読んだことのない本がほとんどです。
おそらくかなり難しいであろう内容を、一般の読者向けに大変易しくわかりやすく解説してあり、
さすが池上さんです!

「読んだ人が、内容に感動したり、感化されたり、危機感を抱いたりして、何らかの行動に出る。
それによって人々が動き、時には政府を動かし、新しい歴史がきずかれていく。
書物の持つ力はおそろしい程のものです」

今、日本人を含むアジア人が読むべき本は何でしょうか?

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (桜子)
2012-09-26 10:41:36
著名な書物ですが、読み下すのは容易ではありませんね。部分的に知るのみの作品が大半です。
マックス ヴェーバーは社会学で頻繁に登場し、本も持っていましたけれど、あちこちページを繰るだけでした。

行動には移すためには、まず読み下してからですね。

レイチェル カーソンの「沈黙の春」は、確かに世界を変える大きな原動力になったことでしょう。中学生の英語のテキストで、長らく取り上げられていましたので、一般の若者にも環境問題を考える上で、身近な教材となりました。

池上さんの解説からのアプローチは、良き手引きとなりそうです。どれか1冊でも、ざっと読み上げてみたいと思います。

桜子さま (holy)
2012-09-27 00:19:19
桜子さんは社会学が専門なのでお詳しいでしょう。
私にとって社会学系の書物は、歴史の中で知識として知っているものだけでした。
読んだことのある『アンネの日記』でさえ、これが中東問題に大きな影響をもたらしていたとは!
この日記の悲惨さを憂えた欧米諸国は、中東問題に強く出られないのだそうです。

池上さんには4万冊の蔵書があると聞いたことがあります。
図書館なみですね!

コメントを投稿