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『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』 山中伸哉著

2012-10-10 | 本の紹介
京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞を受賞されました!
おめでとうございます。
iPS細胞を使った夢の再生医療、命をかけて待ち焦がれている人の数はどれほどでしょう。

その業績に対して賞が贈られたのですが、いろいろなエピソードを知るとそのお人柄にも心惹かれます。
最初は整形外科医を志しましが、
研修医時代に「ジャマナカ」とあだ名されるほど不器用で手術が下手であきらめたこと。
基礎研究に方向転換し米国に留学しましたが、
帰国後は「やまちゅう」と呼ばれるほど実験用マウスの世話に追われてうつ状態になったこと。
雑誌の広告で助教授募集を知り、採用された大学で最後のチャンスが待っていたこと。
研究所の9割を占める期限付き非正規雇用研究員の窮状を訴えて、京都マラソンを完走されたこと。

本当に真面目で、研究に一途な方なのだと思います。
先輩研究者、一緒に研究してくれている方々、家族への感謝の言葉を次々発せられます。
その多々のエピソードがきっと満載であろう本が、明日発売されます。
(おそらく完売必至、予約しました!)

『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』講談社

おそらくノーベル賞受賞を見込んでの出版なのでしょうが、なんてタイムリー!!
しかもその内容が一般の人にもきっと興味深いであろう山中さんの人生を語ったもの。
iPS細胞については、中学生でも解るように易しく書かれているそうです。
これは売れること間違いないでしょう!

最近暗いニュースが多い日本ですが、
昨今世界的に活躍され、評価される方々に日本が励まされているようです。
ジャパン・オープンで優勝したテニスの錦織圭選手、
移籍先のニューヨーク・ヤンキースの地区優勝に貢献した野球のイチロー選手、
そしてこの山中伸哉教授。
(そして願わくば、明日、ノーベル文学賞を村上春樹氏が受賞できますように・・・)
日本の最大の資源は「人」であると思うのです。
人が大切にされる国であって欲しいです。

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2 コメント

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明るいニュース (桜子)
2012-10-10 23:46:52
近くの国々との、領土問題等で気分が沈みがちだった中、素晴らしいニュースが相次ぎました。

我が家も大切な家族を難病で亡くしましたので、かねてからiPS細胞の実用化に関心を持っていました。
社会貢献を目指し、日々謙虚に研究に励んでおられる山中教授の姿は、多くの患者やその家族にとっての希望の光です。
今回のノーベル賞受賞は、研究の進展に大きな弾みとなるでしょう。研究環境や、研究者の待遇が向上し、研究成果がより早く患者のもとに届きますようにと祈らずにはおれません。

教授のお人柄が話題に上り、難解な医療のフィールドが、この度は身近に感じられます。
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桜子さま (holy)
2012-10-11 00:50:15
山中氏の「医者になったからには人の役に立って死にたいと思っています。」という言葉に感動しました。
倫理的にも「自分の体の組織を使う」というのが素晴らしいですよね。
これを機に国の予算がたくさんついたそうなので、研究が速く進むといいですね。
こういう方たちを国が大事にしないとどんどん海外へ行ってしまわれて、
頭脳の海外流出に歯止めがかかりません。
お金の使い方、外交の手腕、
日本の目指すべき道を政治家はしっかり見据えてもらいたいものです。
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