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朝井リョウ 著 『死にがいを求めて生きているの』

2019-05-26 | 本の紹介
北海道で39℃を越す猛暑!
暑さに慣れていない北海道の皆さん大丈夫ですか?
この地も35℃の暑さでしたが、さすが埼玉、5月の最高気温は1993年に37.2℃があったそうです。
ホットカーペットをい草ラグに替え、羽毛布団を羽毛肌掛けに替えと、一日中家の衣替えに汗を流しました。

朝井リョウ 著 『死にがいを求めて生きているの』読了しました。
「平成」を生きる若者たちの生き辛さを描いたらピカイチの作家、さすが朝井リョウさんの作品!と思いました。
主人公は札幌の病院に入院中の「南水智也」と、今なお植物状態にある友を見舞う「堀北雄介」、
この二人を軸に、俗にゆとり世代と呼ばれる彼らの少年期から青年期までが全10章に描かれます。
朝井リョウさんは、
「私の世代は競争から遠ざけられて育った実感があります。
相対評価ではなく絶対評価の世界の中では、自分の価値を自分で把握しなければならない。
その試みって、自己否定や自滅への道筋でもあると思うんです。」
とこの作品について語っています。

中央公論新社の創業130周年を記念する総勢8組の人気作家による競作連載企画「螺旋プロジェクト」
の中の1冊がこの作品でもあります。
半年前の講演会の時にこのプロジェクトのことをお話されていて、作品を楽しみにしていました。
プロジェクトの作品舞台は原始~未来の日本列島、テーマは〈対立〉といった伊坂幸太郎氏発案のお題の下、
平成元年生まれの直木賞作家・朝井リョウ氏は平成を担当し単行本第1弾です。
他の時代を描かれるのは、伊坂幸太郎、天野純希、薬丸岳、乾ルカ、澤田瞳子、大森兄弟、吉田篤弘、
と人気作家さんばかり、今後刊行予定の他の作家の作品も楽しみ♪
各作家の作品に共通するモチーフや共通するシーンも盛り込まれているようなので、
謎解き的な面白さも楽しめそうです。



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