本が好き♪図書館ブログ

私立高等学校図書館からの
メッセージ&日常のあれこれ

図書館だより 「Library News 6月号」

2019-06-05 | 司書室より
図書館便り「Library News 6月号」を発行しました。
こちらに(Yahoo版Google版)アップしてあります。

今月の特集は「梅雨入り間近 雨の日にはこんな本を」として、雨に関する本を紹介しました。
自然界にとってはまさに恵みの雨ですが、雨が降ると憂鬱な気分になる人も多いでしょう。
そんな日におすすめなのが読書、雨にまつわる小説や、気象の仕組みを解説した本、「雨」の文字が付く本などを
16冊紹介しています。
この中で、私が最も「雨」の印象深い作品は伊坂幸太郎さんの『死神の精度』(文藝春秋)
映画も観ましたが、雨と傘のイメージが作品全体を覆っています。

今月の作家は、文豪 川端康成氏を取り上げました。
川端氏は6月生まれ、そして今年は生誕120年にあたります。
鋭敏な感性と詩的表現とによって非情な東洋的人工美の世界を築き、そこに鮮烈な抒情を漂わせ、
日本的美意識を追求し続け、日本的抒情文学の代表作家、日本で初めてノーベル文学賞を受賞し、
授賞式には紋付羽織袴で臨みました。
1968年のノーベル文学賞受賞者として受賞記念講演が行われた際のその演題は、
「美しい日本の私 Japan, the beautiful, and myself」です。
この講演内容を原文と訳文とで掲載したものが冒頭画像の書籍(講談社現代新書)で、
訳者は授賞式の時に通訳を行なった日本文学研究者であるサイデンステッカーです。
今、この本がちょっと気になっています。

が、受賞から4年後にガス自殺を図り、72歳で亡くなります。
その理由は諸説ありますが、交遊の深かった三島由紀夫の割腹自殺に大きな衝撃を受けたという見解もあります。
川端康成は三島の才能を発掘し評価していました。
著作『山の音』にこういう一節があるそうです。
「人間はみなに愛されているうちに消えるのが一番よい」
そうはいっても・・・自分で命を縮めてしまうのは、ちょっと淋しいですね。。。
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