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映画 「いのちの食べかた」

2009-02-10 | いろいろ
学校のU先生が映画のDVDを貸して下さいました。
タイトルは「いのちの食べかた」
ドイツ・オーストリア合同製作で、映画の原題は"OUR DAILY BREAD"(私たちの日々の糧)

効率化を追求した食料の生産現場が、
現在どのようになっているかを映したドキュメンタリー映画です。
ナレーション、インタビューなどは一切なく、音楽、効果音、説明の字幕もなく、
固定カメラで撮影された画面と、同時録音されたらしい現場の音だけで作られた映画です。

これには16種類の食物が出てきます。
穀物(小麦粉)、ひまわり(油)、岩塩(塩)、豚(豚肉)、鶏(鳥肉)、牛(牛肉・牛乳)etc・・・
その原材料から食品になるまでが実に淡々と何の感情も意見も盛り込まれず、
事実だけが実に淡々とした調子で映像が流れます。
そこで働く人々も、毎日の当たり前の仕事として無表情に正確に仕事をこなしていきます。
機械化され、オートメーションの中で生きているものが食品になっていく様は、
まるで工業製品が作られているかのような気さえしてきます。

どれも知識として原材料が何か子供でもわかっているものです。
そして、食品もスーパーなどでよく見かける一般的なものです。
ただ、私たちはこの映像のような中間の部分があるということを
いつもほとんど気にしていないような気がしました。
ひよ子は塊となってベルトコンベアーを流れ、鶏・豚・牛は足でつるされてされる。
種を取るために、薬をかけて早く枯れさせたひまわり。

食品になるために生まれ、命を絶たれていくものたち。
生きていくということは、他の命をもらっているということです。
日本語の「いただきます」という挨拶は、他の生物の命をいただくという意味なのです。
それを忘れてはいけないと思いました。

日本は食料自給率が39%と、先進国の中でも断トツの低さです。
それにもかかわらず、世界中で最も食べ物を捨てている国でもあります。
1年に約2000万トン。。。
大人1人が1食に500gを食べるとすると、1日に300万食捨てている計算になるのだそうです。
あの牛やひよこの命が無駄になっているかと思うと辛いです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もっと広めて欲しい。 (皐月)
2009-02-11 07:50:28
いいDVD に出会いましたね。
学校などで教材に 相応しいと思いません。
子供達にもっとも触れさせたい内容です。
是非機会を作ってあげてください。
私も早く出会うよう努力しますわ。
いただきます (Kyon2)
2009-02-11 11:10:46
「他の生物の命をいただく」
奥深い言葉ですね。これだけ好き勝手に他の命を貰って生きているのは人間だけですから。

こんな良い話のコメントには全く相応しくないんですが…
実は 今週来週と大半の生徒が居ないため、学食が仕出し弁当になっています。
安いので文句は言えませんけど…。その マズイのなんのって…。 残しました。
でも、今心が痛んでいます。
皐月さま (holy)
2009-02-11 22:38:48
DVDを貸してくれた先生は、受け持っているクラスで授業中にみんなで見たそうです。
感想も書かせたら、とてもいいものがたくさんあったらしいです。
こういう映画こそもっと話題になってほしいものです。
実際、私は公開中に知りませんでした。
Kyon2さま (holy)
2009-02-11 23:13:41
普段は、私も「命」なんて気にしていないです。
生物はすべて何かしらの命を食べて生きています。
おっしゃるように、ただ、人間だけはその度合いが他の生物より並外れていて。。。
「いただきます」には深い意味がありました!

お弁当は冷たくなっちゃっているので、なかなか美味しいものには出会えませんね。
学食、美味しそうでしたもの♪
手作り&作り立てなのでしょうね。

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