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私立高等学校図書館からの
メッセージ&日常のあれこれ

図書館だより「Library News 2月号」

2020-02-03 | 司書室より
図書館だより「Library News 2月号」を発行しました。
こちらです → Yahoo版 Google版
ついこの前2020年という近未来的な年になったと思ったら、あっという間に2月です!
今日は節分、明日は立春の日、今年は暖冬ですが皮肉なことに立春後にこの冬一番の寒波が襲来するとか。

今月号の特集は、ブログですでに記事にした「第162回芥川賞・直木賞発表!!」として、
芥川龍之介賞の古川真人 著『背高泡立草(せいたかあわだちそう)』(すばる 十月号)
直木三十五賞の川越宗一 著『熱源(ねつげん)』(文藝春秋)
を紹介しました。

「今月の作家」として、原 民喜(はら たみき)氏を取り上げました。
広島県出身で被爆し、わずか45歳で自ら命を絶ってしまった作家です。
先日、センター試験国語科小説の問題文が原民喜の『翳(かげ)』(1948年)からの出典だった、
という記事も載せました。
原爆の詩「コレガ人間ナノデス」「燃エガラ」「水ヲ下サイ」「永遠のみどり」も有名です。

ベストセラーとなった宮下奈都 著『羊と鋼の森』の中に、
原民喜の随筆『沙漠の花』からの文章が繰り返し出てきます。
「明るく静かに澄んで懐しい文体、
少しは甘えてゐるやうでありながら、きびしく深いものを湛へてゐる文体、
夢のやうに美しいが現実のやうにたしかな文体」
主人公が調律師の師と仰ぐ先輩に「めざす音」を問われたときの答えですが、
原民喜自身がこのような作家を目指していたとも思われます。

2018年に梯久美子 著『原民喜 死と愛と孤独の肖像』岩波新書(冒頭画像)が刊行されました。
こちらも是非読みたい作品です。 
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