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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

齋藤孝 著 『 図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』 

2021-04-03 | 本の紹介
この2.3日バタバタしているうちに、4月になりました。
この地の桜も満開、一番の見ごろとなっています。

先月の読書は以下の4冊、少なかったー!

『ベージュ』 谷川俊太郎 新潮社
『カカ・ムラド~ナカムラのおじさん』 ガフワラ さだまさし訳 双葉社
『元彼の遺言状』 新川帆立 宝島社
『 図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』 齋藤孝 フォレスト出版

今日紹介するのは、齋藤孝 著『 図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』(フォレスト出版)
大河ドラマで渋沢栄一を主人公とした「青天を衝く」を放映中で、
加えてこの近隣が出生地なので、多くの書店では渋沢栄一フェアがずっと続いています。
不朽の名作『論語と算盤』を読破するのは時間がかかりそうなので、
中高生向けにこの本を図書館に入れようと思い読んでみました。

全体は3部からなり
①生涯 『論語と算盤』がもっと面白くなる渋沢栄一の人生
②代表作『論語と算盤』 今だからこそ胸に刻みたい『論語と算盤』の教え
③歴史的な関連人物 渋沢栄一の関連人物から読む『論語と算盤』
この3つの側面から、縦横に渋沢栄一を掘り下げ、
図やイラストを多用してわかりやすく解説されています。

その人物像と成し遂げた数々の功績を知るたびに、郷土の偉人として益々誇らしくなります。
農民であった頃の自分を忘れず、富を常に社会に貢献していった渋沢栄一に比べ、
今は、子どもから大人までお金に囚われていて、そのための人生になってしまっています。
もちろん、生きていくためにはお金は必要ですし、そのための手段としても仕事をしていますが、
渋沢栄一は「仕事を成し遂げて得た富や成功は、仕事の残りかすのようなもの」と言っています。
う~ん、まだまだ俗人の私はなかなかこんな風には考えられないし思えない、
この先の人生を考えると、国に頼れなくなった時のためにある程度の蓄えは必要と思ってしまいます。。。

昨年からのコロナ禍で、格差社会がますます広がっています。
栄一は「道徳経済合一論」を唱え、経済活動で得た利益はみんなでシェアする社会を理想としています。
齋藤先生の言うように
「今の時代にもう一度渋沢栄一に光が当たって、
新しい1万円札を見るたびに『これから先、みんなが益するような社会にしていきたい』と願えば、
日本はまだまだ明るい方向に発展していくことが期待できます」
と日本が変わると良いのですが・・・