ここのところ文化的なことに触れていなかったので、
リフレッシュのため昨日は芸術三昧してきました。
日比谷の帝国劇場でミュージカル「ミス・サイゴン」を観ました。
ずっと楽しみにしていました♪
あらすじは、ベトナム戦争を題材にした「蝶々婦人」。
ベトナム戦争末期、陥落直前のサイゴンで、
アメリカ兵クリスと、
ベトナム人のキャバレーの少女・キムは出会い恋に落ちます。
しかしサイゴン陥落の混乱の中、クリスはアメリカへ。
キムには、クリスの帰国後に彼との子・タムが生まれました。
アメリカに戻ったクリスは米国人女性エレンと結婚します。
ある日、彼はキムが生きていることとキムと彼の子供の存在を聞かされます。
キムに会うために、バンコクを訪れるクリスとエレン、そしてジョン。
しかしそれは、不幸な結末への幕開けとなってしまいます…
配役はキムをソニン、クリスを井上芳雄、キャバレーの支配人を市村正親、
それぞれにはまり役。
ミュージカルなのでせりふすべてが歌になります。
壮大な舞台装置が話題で、巨体のホーチミン像、
本物のヘリコプターやキャデラックが登場します。
ベトナム戦争の後、
アメリカ兵との間に生まれた子どもたちが実際にたくさんいるそうです。
劇の途中、ベトナムの施設にいるその子どもたちの映像が流れました。
どの子も、アジア人の顔ではありません。
皆、お父さんが迎えに来るのを待っているのだそうです。
戦争とは、実に様々な悲劇を生むものなのだと痛感しました。
ミュージカルは昼の公演だったので、
その後、上野の国立西洋美術館で開かれている
「コロー展 光と追憶の変奏曲」を観にいきました。
数々の詩情あふれる風景画や人物画を生み出した、
19世紀フランスの画家カミーユ・コロー(1796-1875)。
ルーヴル美術館所蔵の《真珠の女》《モルトフォンテーヌの想い出》など、
国内外からコローの名作約90点を集めた大回顧展です。
コローの影響を受けたモネ、ルノワール、セザンヌなど印象派の作家や
ブラック、ロート、ピカソなどキュビストの作品もあわせて展示されていました。
コローというと木々を繊細に描いた遠景の風景画が有名ですが、
人物画もかなりあります。
でも、印象に残ったものはあまりありませんでしたが、
「コローのモナリザ」と呼ばれている「真珠の女」には引き込まれました。
画家の思いが絵から溢れてくるようでした。
芸術に触れて、今日はちょっと心が癒されました。