かたいステーキ

曇りがち。雨はまだ。
昨日は父の誕生日だった。
父と母は、自分達の誕生日はもらうのでなく、振る舞うのだと言って寿司や肉を買って来る。
昨日もステーキ肉を買ってきた。
かたくならないよう注意して、レアで焼いて食べた。
が、最初のひときれを口にいれたが、かんでもかんでも肉が小さくならない。アゴが疲れてきた。
なんとか飲み込んで、次からは小さく切って呑み込んだ。
国産牛の一枚700円。
300グラムもありそうな牛肉がその値段だからクイーンビーフだったのかも。
かたい肉を黙って黙々と食べる。まるで罰ゲームみたい。
買ってきた両親を前に、文句も言えない。
肉のパッケージにはステーキと書いてある。
アメリカ人はきっとこんな肉が好きなんだ、アメリカ人になったつもりで食べよう。
そんなことを考えながら、やっと食べ終えた。
今朝はみんな胃がもたれたと言っていた。
私は食べ終えてすぐ胃薬を飲んでことなきを得た。
せっかくのステーキ、美味しい肉が食べたい。