脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

調理実習

2006-10-30 18:18:11 | リハビリ日記
なんてなつかしい響きでしょう。調理実習なんて。
高校の家庭科以来でしょうか?
それはさておき・・・
12月に入ってからは、まさしく退院に向けて、というより、実生活に基づいたリハビリが多くなりました。
それが調理実習
これは女性の多くが行うリハビリだそうです。
なぜなら!
主婦には食事の支度をするという大きな仕事があるからです。(ちょっと大袈裟か・・・)
包丁を持って野菜を切る、鍋や食器を洗う、炒める・ゆでるなどなど。
というわけで、私も調理実習をすることになりました。
何を作るかは自由。
よーく考えた。
切って炒めて煮て・・・そうだわ
カレーにしましょう! すべての要素が含まれてる!(大袈裟な・・・)
といことでカレーに決定。

その日の足のリハビリは、お買い物
病院のすぐ隣が「主○の店」というスーパー。
病院の患者さんがこっそり抜け出してお買い物に行ってるお店です。
そこへ、カレーの材料を買い出しに行ったわけです。
入り口でカートにかごをのせ、店の中へ。
にんじん・じゃがいも・たまねぎ・お肉・ハ○スのカレールウ甘口。(お子ちゃま)
財布の開け閉めは難しいので、きんちゃく袋にお金を入れて持って行きました。
レジで精算した後、右手で袋を押さえ、左手で品物を袋へ。

さ~て、いよいよ調理です。
リハビリ室にはちゃんとミニキッチンがあり、コンロもありました。
しかも、高さの調節可能(手動ですが)。
先日の家庭訪問の時に、我が家のキッチンの高さを測っていたM先生。
その高さにあわせてくれました。
まず皮むき。右手で細かい作業ができないので、これはピーラー(皮むき)で。というより、前からそうだったんだけど・・・(笑)
次に切る。さあ、どうする。
右手で切るか、左手で切るか。
えーい。右手で挑戦だあ!
なんと! 結構すんなり右手で切れました。左手でしっかりと押さえ、右手で包丁をしっかりと握り、ゆっくりと切る。
できるだけ平面をまな板に付け、安定をよくすること。
野菜・お肉と切り、いざお鍋へ。
先に野菜を炒めるわけですが、これは左手。右手はやはり手首が上手く動かないので鍋にあったって落としそうになるから。
次にお水を入れてぐつぐつ。
次にお肉。チキンだったかな。
そして、ついにルウの投入。
夕方4時ごろから調理を始め、出来上がりが5時半くらいになったので、匂いにつられ、お腹のすいた先生方が各方面からやってきました。
で、取り合い!
無事、大成功でした。
大変なのは後片付け。
お皿やスプーンはいいんだけれど、危険なのは包丁。
キッチンのシンクに置いた状態で洗わないと手を切るから。
手を切っても、それが右手の場合、感覚が麻痺しているので「痛い」と感じないから余計に危険。出血してても気づかないなんてこともあるから注意。

というわけで、第1回目の調理実習は大好評のうちに終わりました

何よりも、右手で包丁が使えることに、安心感と自信を持ったリハビリでした。

さて、次の調理実習は何作ろう・・・

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