脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

司会は誰がやったんやろ?

2006-09-26 22:22:49 | リハビリ日記
話は多少前後しますが、救急車で運ばれて集中治療室でベッドの上にいる時、ふわふわする意識の中で考えてたのがコレ。
「今何時かなあ。ずいぶん寝てた気がするから、演奏会はとっくに始まってるんやろなあ。そういや、司会は誰がしたんやろ? 原稿は私が持ってるでぇ。」
ってな具合。
その反面、「私、手術するんかなあ。死ぬんとちゃうやろか?」なんてことも考えてたりしました。
どうやら、司会は楽団の指揮者の人が司会も一緒にやって下さったようです。
また、手術はしませんでした。幸い、点滴による止血剤のおかげで、脳の出血は大きくならず、手術は免れました。

さて、昨日の続きです。
流動食が始まった翌日から、導尿の管が取れ、ベッド上でのリハビリが始まりました。看護士さんに手伝ってもらい、車椅子に乗り換えて少し移動させてもらえるようになりました。
リハビリは、まず、自分で起き上がること。そして、手足のマッサージ、ゆっくりと曲げ伸ばし。自分ではできないので、リハビリの先生がやってくれます。
言葉のほうも、ゆっくりと物の名前を言うことから始まりました。脳出血などで倒れると、頭では「これはリンゴ」とわかっていても、言葉に出てこないという症状が出る人があるそうです。

そして3日後、今度は回復期病棟に移されました。
回復期病棟とは、ある程度病状が落ち着き、今度はリハビリが中心の患者さんばかりがいる病棟です。1階はすべてリハビリルーム。いろんなリハビリの機械が置いてあります。
2階から上が病室で、私は4人部屋に入りました。この病室通路が広く、車椅子で移動しやすくなっています。またベッドの高さも低く、車椅子に乗り降りしやすいようになっていました。そして、食事は各部屋から出て、広い食堂のようなところでみんなで食べます。部屋で食べると移動をしないので、体を動かすことが減るため、少しでも体を動かせるようにという配慮です。もちろん、患者同士のコミュニケーションのためでもあります。
この病棟に移ってから、1階のリハビリルームで本格的なリハビリが始まりました。
まず、何かにつかまって立つこと。左手でお箸を持つこと。本を読むこと。
立つことがこんなに大変なことだとは・・・。
毎日、同じことを何度も何度も繰り返すのです。

家族はみんな兵庫へ帰りました。仕事がありますもん。

で、次の日曜日、両親が、兵庫の自宅近くの病院のパンプレットを幾つか持ってやって来ました。

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