僕は名もない凡人でいたい

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口頭試問

2018年01月29日 | 大学
とうとう大学最後の試験、卒業研究の口頭試問。

早めに行って駅近くのドトールで考えをまとめようと思っていたら、ビル改修工事で店がなかった。
大学でやろうか? でも、もし学友と会ったらお喋りしたくなってしまうかもしれない……。
集中できるカフェなどを探し歩いている間に、雪がちらつき始めた。

時間もなく、仕方なくファミリーマートでコーヒーを買って店を出ようとした時、イートインのマークを発見。
幸い席も空いていて、30分ほど集中することができた。

大学に着くと、口頭試問を終えたばかりの学友の笑顔。
「すごく緊張しました。先生方がずらっと並んでいる中、発表すると思っていたので。でも、いつもの面接と同じ感じでした」
若い彼女はさりげなく情報をくれた。
最初はほとんど話をしなかったけれど、何度か顔を合わせるうち、少しずつ信頼関係ができた学友である。

時間通りに、副担当の先生が呼びに来た。
部屋に入ると、主担当の先生が厳しい表情で座っている。
私はあまり緊張しない。
こういう時、緊張や不安は無駄である。

形式的な短い質問の後、自分の作品について答え、講評を聞く。
論文集のための要約を校正、提出する。
大学で学べることはすべて学んだと思った。

学歴なんかどうでもいい。
それよりも自分に欠けているもの、知識や思考力を得られたことが一番である。
まだまだきっかけに過ぎないけれど、世界が広がって本当に楽しい。

銀杏並木を一人歩いて帰る。
重たい本を何冊も持って、ここを歩くのもこれが最後だろう。
そう思うと感慨深く、私にとって特別な道になった。

(12月の風景)

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2 コメント

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Unknown (欄)
2018-01-29 20:12:00
緊張しないのは、凄いですね
無駄でも、してしまう人が多いです
欄さん (lib)
2018-01-30 23:15:25
欄さんこんばんは!
私は舞台慣れしているのだと思います。

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