らんすぴらしよぉん(l'inspiration) 

田窪与思子のインスピレーション
(L'inspiration de Yoshiko Takubo)

アデュー!

2019-01-31 | 本・文学

https://mobile.twitter.com/yusuke_koshima/status/770547826438709248/photo/1

(橋本治さんが描かれたポスターをネットで見つけて貼り付けたのですが・・・・・・)

 

作家の橋本治さんの訃報に衝撃を受けた。

橋本さんは、1968年、東大駒場祭のポスター、「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」で話題になり、イラストレーターを経て、1977年『桃尻娘』で作家としてデビュー。

小説、エッセイ、評論だけでなく、『源氏物語』や『平家物語』など古典文学の翻訳にも精力的に取り組んだ。

もしも、橋本さんがカルチャーセンターなどで古典文学の講義をされていたら馳せ参じただろう。

日本文学だけでなく、日本の社会や政治を深く理解していた文筆家の一人だと思う。

エッセイを読みながら、そうそう、そうなのよと共感することが多々あり、本をあさっていた時期もあった。

編み物も上手で、むかし橋本さんの『男の編み物』という本をを読んだ記憶がある。(結局、私は編み物はしなかったけれど)

プルーストや須賀敦子や吉増剛造が好き! という人とは話が合う。けれど、橋本治が好き! という人に出会うと何だかうれしくなるのだ。

本が並んでいるだろう、と思って、昨日、徒歩圏内にある本屋さんに出掛けたら、百田さんという方の本が平積みになっていた。

今のニッポンはそういう国なのだ・・・・・・

 

橋本治さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


訳詩 『朝の食事』 ジャック・プレヴェール

2019-01-28 | 本・文学

『朝の食事』 by ジャック・プレヴェールを訳してみました。

 

彼は コーヒーを

カップに注いだ

彼は ミルクを

コーヒーカップに入れた

彼は 砂糖を

カフェ・オレに入れた

小さなスプーンで

かきまぜた

彼は カフェ・オレを飲んだ

そして カップを置いた

あたしに話すことなく

彼は タバコに

火をつけた

彼は 煙で

わっかを作った

彼は 灰皿に

灰を落とした

あたしに話すことなく

あたしを見ることなく

彼は 立ち上がった

彼は 帽子を

被った

雨が降っていたので

彼は レインコートを

着た

そして 彼は 出て行った

雨の中

一言もなく

あたしを見ることもなく

そして あたし

あたしは 顔を手に埋めた

そして 泣いた

 

 

 

*フランス語のjeは英語のI同様、私、僕、俺、あたしなどに訳すことができます。

詩人の谷川俊太郎さんは、『どうしたわけか僕ははじめそれを、男に捨てられた女の詩だと思っていました。それから次には、兄貴に叱られた弟の詩だと思い込みました。今では少し変わって、仲間を裏切った労働者の詩だと信じています。』と語っています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今度は、野菜スープ。

2019-01-26 | エコ&ベジタリアン

先日、体に良いお茶を試してみた。

そして、今度は野菜スープ。

ネットで、「飲むだけで病が治る」野菜スープが紹介されていた。

毎日飲み続けると、アトピー、アレルギー、喘息、がん、高血圧、糖尿病、動脈硬化、高コレステロール、胃潰瘍、肝臓病、十二指腸、脳卒中、脳梗塞、シミ、しわ、抜け毛、白髪、痔、歯槽膿漏、不整脈、心筋梗塞などが劇的に改善されるそうなのだ。

作り方は簡単。

アルミ製あるいは耐熱ガラス製の鍋に、大根4分の1、大根の葉4分の1本分、ニンジン2分の1、ごぼう大4分の1、自然乾燥の干しシイタケ1枚を入れ、材料の約3倍の水を加えて煮る。

沸騰したら、1時間ほど弱火で煮て、オシマイ。

出来上がったスープは、ガラスポットに入れて冷蔵庫に保管し、1-2日で飲み切る。空腹時に飲むと良いそうだ。

で、さっそく、自然食のお店に出掛けて、大根、乾燥の大根の葉、ニンジン、ごぼうをゲット。

それに、おせち用に買ったシイタケを加えて、ことこと1時間。

と、おいしそうなスープが出来上がった。

味はついていないけれど、なんだか体に良さそうで飲みやすかった。

 

飲んだ後で、昔スープの本を何冊か買ったような気がして、料理本を入れてあるクロゼットを見ると、ありました。『野菜スープが効く』という本が。(たぶん20年ぐらい前に買った本だと思う・・・・・・)

開いてみると、ネットで見たものとほぼ同じ作り方のスープが載っていた。

もっと早く気づいていれば、今頃はお肌ツルツル、髪の毛真っ黒だったのに・・・・・・

 

時々作ってみようかしらん・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スギナ茶

2019-01-23 | エコ&ベジタリアン

ずいぶん前になるが、ネットサーフィンをしていて、スギナ茶の効用を知った。

利尿作用、デトックス作用、血液浄化、自律神経の調整、アンチエイジング、ダイエット、美肌・・・・・・(ただし、カリウム制限のある方、心臓、腎臓機能不全の方、妊婦は飲用しない方が良い)

「つくし」の実はスギナの一部だが、春になるとそこら中に現れ、雑草として嫌われている、あのスギナは実は薬草でもあったのだ。

一度飲んでみたいな、と思ったけれど、野山に出掛けてスギナを採るのは面倒だ。

で、先日久しぶりにマクロビの食材店に行ったら、「スギナ茶」が棚に並んでいた。

迷わず、一袋買って、煮出すのではなく、普通に急須に入れて飲んでみた。

?!#・・・・・・不思議な香りが広がり、口の中が野山・・・・・・

よもぎ饅頭には合いそうだが、やっぱり、和菓子には緑茶、ケーキには紅茶、チョコレートにはカフェ・オレがいいかなあ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ケセランパサラン雲

2019-01-22 | スケッチ

先日、知人の岡本螢さんがテアトルエコーの為に書いたオーディオドラマライブ、『けせらんぱさらん』を観た(聞いた?)。

江戸吉原の、花魁の手前の「かむろ」である、13歳の女の子と、ふわふわした白い毛玉のような未確認生物、「けせらんぱさらん」のお話。

芸達者な劇団員さん達が着物姿で舞台に並んでの朗読なのだが、表情も豊かで芝居を観ているような気分になった。脚本もとても良かった。

久しぶりにげらげら笑ったりほろりとしたりして、ニッポンのお芝居を満喫した。

小さな劇場は満席だった。

 

 

それまで知らなかったのだが、ケセランパサランとは、江戸時代以降の民間伝承上の謎の生物なのだ。

外観はタンポポの綿毛のような白い毛玉で、空をふわふわ飛ぶのだそうだ。

穴の開いた桐の箱の中でおしろいを与えて飼育でき、持ち主に幸せを運んでくるとか。

 

 

そして、今日、ケセランパサランのことを考えながら歩いていて、何気に空をみたら、巨大なケセランパサラン風の雲がたゆたっていた・・・・・・

あゝ、シンクロ、と喜びながら帰宅すると、老犬はえらく不機嫌だった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


人魚

2019-01-21 | スケッチ

あの日、電車に乗ったら、車窓の向こうは、夜のような昼だった。

涙雨が降りそうだった。

あっ、人魚。

青い尾ひれをピンと立てた人魚が、

人魚に扮した、人魚のようなタレントさんが、

ポスターの中で微笑んでいた。

アンデルセンの人魚姫にはタマシイがなかった・・・・・・

 

週末、新宿を歩いていたら、同じポスターをもっと大きくした物が貼ってあった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


しずく型バッグ

2019-01-19 | スケッチ

夏以外は、可愛い大人リュックを愛用していた。紫、赤、オレンジ、黒。

が、どれも破れたり古くなったりした。

なので、街に出ると、それとなくリュックを探していた。

と、先日、とあるショッピングモールのイベントで、紐が片方しか付いていない、しずく型バッグを見かけた。

時折、サイクリングをしている人の背中に見かける、スポーティなバッグ。

なにげに見ていると、販売員の人が説明してくれた。

背中を痛めた一人の女性の「身体に優しいバッグがほしい」という想いから誕生した、「ヘルシーバックバッグ」というのです。

開発には、バッグ職人、ドクター、そしてカイロプラクターが関わったとか。

大中小、さまざまな素材と色のバッグが並んでいた。

中にはポケットがたくさんあり、背骨の曲線に合わせたティアドロップ型。

右からでも左からでもかけられる。

 

 

というわけで、今、わたしは「しずく」をしょって歩いている。

重い「しずく」をしょって歩いている。

 

ヴィヴィアン・ウエストウッドのファンが見たら、ダサイ!と思うだろうな・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」

2019-01-17 | アート・映画・演劇

https://www.viviennewestwood-tokyo.com/top/CSfIndex.jsp

パンクの女王」といわれる、ヴィヴィアン・ウエストウッドの洋服を買ったことはないし、頂いたこともない。

着たい、と思ったこともない。

けれど、「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」というドキュメンタリー映画を観に行った。

アーティストのドキュメンタリーやアーティストを主人公にした映画が大好きなのだ。

それに、77歳の今も現役のクリエーターとして活躍している彼女の軌跡も知りたかった。

若い頃は美術教師を目指していた彼女。

最初の結婚に失敗し、のちにセックス・ピストルズのマネージャーになる、アナーキストと再婚。1971年に、彼とブティックを始め、パンク・スタイルを流行らせた。

紆余曲折を経て、1981年に初めてのキャットウォーク・コレクション。

その頃から、デザインも変化。エレガントな洋服も増えた。

現在は、25歳年下の夫と共同で洋服のデザインをする。

ルイヴィトンなどの傘下に入るのではなく、大勢のスタッフに支えられながら、世界中に独自の店舗を展開する、彼女。(日本ではライセンスで展開しているものもある)

けれど、パンクな精神は健在。環境問題にも関心があり、シェールガス採掘に反対する抗議デモを戦車でしたり、グリンピースと南極に視察に出かけたりしている。

意外だったのは、2006年にファッション・デザイナーとしての貢献によりデイム(DAME)という大英帝国の勲章を受け取っていることだ。

パンクの女王でも認証願望があったのかしらん・・・・・・

それにしても、人の「顔」はスゴイ!

老いてからの彼女の「顔」の方が美しいのだ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やっと観ました、「ボヘミアン ラプソディ」。

2019-01-15 | アート・映画・演劇

ロックは苦手で、伝説のバンド、「クイーン」のこともよく知らない。

けれど、観た人たちが、みんな、「タマシイが揺すぶられた!」と絶賛するので、遅ればせながら観に行った、「ボヘミアン ラプソディ」。

わたしのタマシイも、揺すぶられた。

現在もクイーンのメンバーである、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽プロデューサーで、映画では、伝説のリード・ヴォーカル、フレディ・マーキュリーの声を使用した数々の曲が流れる。

私ですら知っている名曲が流れる。

その一つ、「ボヘミアン・ラプソディ」が出来上がっていくシーンは感動的だった。

20世紀最大の音楽イベント、アフリカ難民救済のためにスターたちが無償で、英米の二つの会場で、世界84か国に衛星中継した「ライブ・エイド」のシーンも圧巻だった。

エイズに侵されていたフレディ・マーキュリーとメンバーたちが一体となった素晴らしいパフォーマンスに熱狂する観客・・・・・・

これによって、解散寸前だったバンド「クイーン」は甦るが、フレディは1991年に45歳で亡くなってしまう。

フレディ・マーキュリーの本名はファルーク・バルサラといい、インド生まれの両親のもと、1946年にタンザニア、ザンジバル保護国で生まれている。

ザンジバルに革命が起き、両親と英国に来たが、彼に居場所はあったのだろうか。

外国人、異教徒、ゲイ(バイセクシュアル?)、矯正されていない歯・・・・・・彼の抱えていた孤独と闇は深くそれらが昇華されてできた音楽だからこそタマシイを揺さぶるのだろう・・・・・・

最初の恋人、メアリーと友情を保ち続けたことや、数々の裏切りの後に、誠実なパートナー、ジム・ハットンに巡り合えたことが救い。

史実と異なる箇所もあるそうだが、「クイーン」の、そしてフレディ・マーキュリーのエッセンスを堪能できた。

映画を観て帰宅後、YouTubeで「クイーン」のステージの映像に見入っていたら、ワンコにおそそをされてしまった・・・・・・

 

 

 

ブライアン・メイさん が、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題で、県民投票が行われるまで埋め立て工事を中止することを求めるホワイトハウスの嘆願署名への協力をツイッターなどで呼びかけていることを知って、 大変嬉しく思った。さすが、環境問題に敏感な天文学者! 

 

 

 

 

 

 


フェルメール展

2019-01-12 | アート・映画・演劇

上野の森美術館で開かれている、「フェルメール展」に出掛けた。

マチスやシャガールが大好きで、オランダのバロック期の画家はちょっと苦手。

ヨハネス・フェルメール(1632?-1675?)はいわゆる「ツウ」と呼ばれる人たちが絶賛する画家だと思っていた。

けれど、今回は、世界に33ー36点しかないといわれるフェルメールの作品のうち9点が一堂に会するあって、馳せ参じた。

案の定、会場は老若男女でたいへん混んでいた。

チケットは時間制で、指定された時間内に入場すれば何時間いてもよかった。

『マリアとマルタの家のキリスト』以外は、思ったより小さかった。

有名な『牛乳を注ぐ女』も45.1x41cm。

牛乳を注ぐ女やパンや籠や水差しが丁寧に描かれて、穏やかな光が射し込む簡素な部屋が聖なる空間と化していた。

フェルメールは、「ポワンティエ」という技法(絵の一部に消失点を定め、そこに小さな鋲のようなものを打ち、鋲にチョークを塗った紐を結び付けて直線を引く)を使っていたらしいが、あの光の感じや「フェルメールの青」を観て、やはり、彼は天才だ、と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


お留守番(4)

2019-01-09 | 動植物

「ヨシコさん、おちゅかい。」

「ウソだい!」

「すぐ帰って来るからね。」

「ウソだい!」

「天使さん達来るからね。」

「ウソだい!」


お留守番(3)

2019-01-07 | 動植物

「ばあちゃんの所に行って来るからね。」

「早く帰ってこい!」

「いい子にしてるんだよ!」

「早く帰ってこい!」

「天使さん達が遊びに来てくれるって!」

「???」












お屠蘇気分

2019-01-06 | 色々な思い

日本酒は全く飲めないが、お正月の縁起物でもあるお屠蘇は大好き。

あの薬草を組み合わせた屠蘇散の香りがたまらなく好き。(ちなみに私は漢方薬局の匂いも好きだ。)

今年は、金粉入りの日本酒に屠蘇散のティーバッグ。

新年会で振舞ったお屠蘇の残りと余ったおせちでのお屠蘇気分の日々も今日でおしまい!

来週になれば、門松やお飾りも街から消え、お菓子屋さんにはヴァレンタイン用のチョコレートが並ぶだろう。

先週の日曜日はまだ2018年だった。

今年は去年より時の経つのが早いような気がする。

5月には新しい元号が始まる。

ネットで見たジョークに、首相が自分の苗字にある「安」の字を入れたがっているとあり、お屠蘇気分がぶっ飛んだ。

早く新しい時代になあれ!





























鳥トルおばあさん

2019-01-05 | スケッチ

バスを待っていた。

と、隣に座っていたおばあさんが話しかけてきた。「寒いわね」。

「寒いですね。電光掲示板に10度とありました」と私。

「10度じゃたいしたことないわ。私、風邪ひいているのかしら・・・・・・」

「のど飴、いかがですか?」

「大丈夫、私も持っている。ねえ、このダウン、30年前の。昔、山に登っていたのよ。もう年だから登らない。これから鳥をトリにいくの」

なぜか、私は、鳥を捕る、と思い、「捕って食べるのですか?」と尋ねた。

おばあさんは平然と答えた。「写真を撮るの」。

見ると、おばあさんのキャリーバッグからは望遠レンズがのぞいている。

「川鵜とかもいるんでしょうね。」と尋ねると、

おばあさんは、「私が捕るのは鴨。いろんなのがいるのよ。」と応じた。

たわいのない話をしているとバスが来て、おばあさんはさっさと奥の方の席に向かった。

私は、子供が好む、ちょっと高くなっている一番前の席に座った。

降りたとき、手を振ろうとバスの窓を見たが、おばあさんはみつからなかった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


仕事始め

2019-01-04 | スケッチ

老犬メルシーを動物病院に連れて行くと、

「仕事始めはメルシーから!」、とリハビリ担当のお姉さんが笑った。


官公庁は今日が「仕事始め」。

背広着た人たちが駅に向かってまっしぐら。

いつの間にかシニア世代になった私には「仕事始め」はない。

けれど、毎日毎日、やらなくてはいけない(自分でそう思っている)仕事?に追われている(自分でそう思っている)。

今年こそ、常に「今ここ」、悟りの道、と呟く私。

新年早々、熊本では大地が揺れ、株も下がった......